フレデイ タンさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
5日、 TPP について、米アトランタ閣僚会議で合意された。
その本質的な怖さが国民の間でほとんど、認識されないままの合意である。
TPP は単なる関税交渉ではない。
経済の在り様を、「企業の利益確保が全て」というシステムにするものである。
そのかなめに ISD 条項(「投資家対国家間の紛争解決条項」)がある。
昨日ある大学で講義した。約200名位が聞いた。「 ISD 条項を知っているか () と問うたが誰も手をあげる人はいなかった。 ISD 条項により、間違いなく国家主権を相当程度多国籍企業に譲り渡す。それを承知で、それを国民に隠して、国は合意した。大手マスコミはそれを承知で、報道してこなかった。国家的犯罪とすら言える。
この問題には様々な解説がなしうるが、エリザベス・ワレンの記事が参考になるので、掲載する。これは本ブログで紹介したものの、再掲載である。
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今、太平洋を挟んでアメリカ帝国が成立しようとしている。この帝国は成立してもあっという間に崩壊する。そして大きな後遺症を残すだろう。その理由は下記の通り。
1.タックス・ヘイブンの存在は残る。資本は税を逃れ、その大番頭も脱税する。資本はマフィアと同じになる。
2.労働者がアメリカ帝国に対峙する形で組織化され、同盟罷業を行うことになる。その力はアルカイダやISの力の比ではない。そして、帝国全体にアナーキーが蔓延る。
3.ドルと円の際限なきアベック印刷でハイパーインフレが起こる。
4.世界がアメリカ帝国、ロシア・中国のユーラシア、ヨーロッパ、南米大西洋岸、アフリカ、中東、その他アジアに政治経済的に分かれる。人道、福祉、弱者救済の理念を排除するアメリカ帝国は説得力を失い、孤立する。
そんなわけで、日本の民衆は批准阻止に向けて新たなる抵抗を展開せねばならない。安保法制、辺野古は安倍を倒せば何とか見通せるが、このTPP批准阻止には議員を入れ替えるぐらいの力が欠かせない。大変だがやるしかない。
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