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なしさん のコメント

米国のパフォーマンス。
中国は報復カードをたっぷり持っているからそれを慎重に
選んで使うだろう。

たとえばボーイングに注文した300機のうち100機を取り消す
なんていうのもそのひとつ。

VWの大エラーで中国市場でビッグチャンスが来たGMは今頃
脇の下にじっとり汗をかいているだろう。

そんなにおおごとにはならないとおもう。
両国は今頃裏では活発に話し合っているだろう。
オバマは今回のスタンドプレーで中国からいくらかの代償を
払わせられるだろうが、最小限にとどまるだろう。
それでシャンシャンとなるだろうと思うが。

一般米国人はこういうことが大好きだが、そのために自身に
損害がふりかかるのは大嫌い。

ソ連のアフガニスタン侵攻で当時のカーター大統領は対ソ
食料禁輸をしてその時はだれも文句を言わず支持した。

ところがソ連はアルゼンチンから食料を買い、米国の農民は
大損害を被り、カーターを袋叩きにした。
そしてカーターが2期目で落選するひとつの遠因となった。
イラン大使館人質奪回失敗ばかり言われるが前者が大きい。

民主主義国のトップは「強腰に振る舞う」誘惑にかられやすい。
にん気が取れるから。

わたしはいつも言うのだが中国が民主化したらウイグル、チベット
の扱いはもっとずっとひどくなるよ、と。
トルコのクルドの扱いを見てみろと。

いま中国が民主化してなくてよかった。
野党指導者と世論は激昂して対米強腰を求めるだろうから。
冷静に振る舞うことは弱腰と罵倒され次の選挙で負けることだから。

だいじょうぶ、多分何事もなく終わるとおもう。

No.16
111ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
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孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。