tako2008さん のコメント
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IS のコンサートホール、サッカー場、レストラン攻撃によって、百人以上の死者が出た。その後も、航空機への脅迫が継続している。
こうした事態をうけて、我が国はどうすればよいであろうか。
まず、 IS は最近戦略変換を行っている。
従来の、イラク・シリアでの支配地域拡大から IS を攻撃する有志連合国への攻撃姿勢を強めている。
かつ攻撃の対象は軍事拠点ではなく、警備がうすく、多くの人の集まる、劇場、スポーツ競技場、博物館等んpソフト・ターゲットと呼ばれる施設への攻撃を強化している。
イスラム教の特徴に
攻撃されたら徹底的に戦え、
退却したら追うな
がある。
フランス等に対する戦いは①の範疇に入る。
次いで、我々はテロとの戦いを行ってきた中で 、決してテロ組織を撲滅できなかっただけでなく、逆にテロ組織を強大化させ、彼らの攻撃の殺傷力を高い方向に向かわせた。
すでにブログで紹介
<過激派組織「イスラム国」の支配地域>
http://www.afpbb.com/articles/-/3050919
どのような理由があろうと、これ以上イスラム国の支配領域が
拡大することは全力で阻止しなければなりません。
これを放置していれば、やがて中東全域が崩壊します。
中東だけではありません。
アフリカ諸国も同じような問題に直面しています。
<アフリカ連合、ボコ・ハラム対策で7500人の部隊結成へ>
http://www.afpbb.com/articles/-/3038255
ボコ・ハラムの勢力拡大は周辺地域の危機となっており、
これまでに直接被害を受けたカメルーン、チャド、ニジェール、
ナイジェリアの4か国はベナンとともに、ボコ・ハラムの脅威を
封じ込め、多国籍統合機動部隊を結成するため協力を強化する
ことで合意した。
テロ組織の規模が、一国の政府では手に負えない規模にまで膨れ
上がり、国際的な脅威にまでなってしまった場合、外国に援護を
求めるしかありません。
弱体化したシリア政府には、最早一国でイスラム国を打倒できる
力はなく、放置していればいずれ政府が倒されます。
「その後どうなるか」くらいの想像はつかないのですか。
もう一度言います。
イスラム国対策において「最優先」しなければならないのは、
①イスラム国支配領域拡大の阻止
②過激派に奪われた国土の奪還
③政府軍による治安維持の実現
これらの課題を達成した上で、ようやく「宗教対立・民族対立の和解」
というステージへ持ち込むことができます。
「テロを減らすには、テロの動機になる憎しみを軽減する必要がある」
これについては全く異論がありません。
但し、物事には「優先順位」というのがあるのをご存知ではないですか。
孫崎先生のご主張だと、欧米や日本がテロに遭わないためには、
シリア国民がどれだけイスラム国に惨殺されても構わないわけですね。
空爆だけでは、本来これだけの難民は出ませんよ。
国土の大部分を占拠されたら、外国に逃げるしかないではないですか。
「シリア人達は皆、イスラム国に虐殺されるか国を追い出されました」
「ではお互い憎しみを忘れましょう」
こんなことが本気で通用するとお思いですか。
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