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tako2008さん のコメント

それから、米国の軍事介入については効果がまったく不明ですが、
ロシアが軍事介入してから、戦局は好転しています。

<シリア軍、北部でISIS駆逐の作戦開始 空港を奪還>
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151112-35073425-cnn-int

 内戦下にあるシリアの国営シリア・アラブ通信(SANA)は
 12日までに、北部アレッポ市近くのクワイリス軍事空港に対する
 ISIS)の包囲網を政府軍が打破する作戦に成功したと報じた。

 政府軍の離脱兵などで組織する反体制派「自由シリア軍」の顧問は、
 シリア軍はアレッポ周辺でロシア、イランやイラク各国軍の支援を
 得て戦果を上げたと述べた。

アフリカでも、アフリカ諸国が多国籍軍を結成し、チャド軍が参戦
してから、戦局は好転しています。

<アフリカ中部最強のチャド軍。
 ボコ・ハラムを撃退し、ガンボルの町を奪還>
http://irorio.jp/daikohkai/20150210/203930/

 チャド軍が2月3日の夜、イスラム過激派組織ボコ・ハラムとの戦闘に
 勝利し、国境近くのナイジェリア北東の町、ガンボルを奪還したこと
 が伝えられた。この戦闘によって、200人以上の過激派戦闘員を殺害
 したとされる。

欧米(特に米国)の軍事介入が、殆ど成果を上がれらない理由。

「空爆」が戦果を挙げるには、「地上軍との連携」が必要です。
しかし、米国は地上軍を派遣する気はありません。

というより、「異教徒」の地上部隊が他国に進駐などすれば、
より一層宗教対立が深刻化し、イラク戦争の二の舞になって
しまいますから。

それゆえ、正規の地上軍は、シリア政府軍か、クルド人部隊しか存在
しないのであり、となると、もっとも効果の高い援護は、同盟国である
ロシアの空爆ということになります。当然の結論です。

それ以前に、私は米国が「本気で」テロを殲滅する気があるのか、
疑っています。

<なぜイラクはイラクにおけるIS対策について
 ロシアに支援を要請しないのか?>
http://jp.sputniknews.com/opinion/20151117/1178064.html

 イラク議会国防安保担当委員会のハキム・アル・ザミリ議長:

 「我々はシリアにおけるロシアの行動の結果を注視し、また待って
 いるのだ。もし成功が認められ、ISが多くのダメージを受け
 たとなれば、イラク議会でそれを審議し、あわせてロシア空軍
 の支援要請も検討しよう。・・・今のところわが国の領空は
 米国によって管理されている。もっとも、彼らは不誠実な作戦を
 実施し、正確でない爆撃を行なっている。」

イラク政府は、米軍の行動に不信感を抱いています。

「不誠実な作戦を実施し、正確でない爆撃を行なっている」

この言葉が何を意味するのかは定かではありませんが。
No.9
109ヶ月前
このコメントは以下の記事についています
  IS のコンサートホール、サッカー場、レストラン攻撃によって、百人以上の死者が出た。その後も、航空機への脅迫が継続している。 こうした事態をうけて、我が国はどうすればよいであろうか。 まず、 IS は最近戦略変換を行っている。 従来の、イラク・シリアでの支配地域拡大から IS を攻撃する有志連合国への攻撃姿勢を強めている。 かつ攻撃の対象は軍事拠点ではなく、警備がうすく、多くの人の集まる、劇場、スポーツ競技場、博物館等んpソフト・ターゲットと呼ばれる施設への攻撃を強化している。  イスラム教の特徴に 攻撃されたら徹底的に戦え、 退却したら追うな がある。 フランス等に対する戦いは①の範疇に入る。 次いで、我々はテロとの戦いを行ってきた中で 、決してテロ組織を撲滅できなかっただけでなく、逆にテロ組織を強大化させ、彼らの攻撃の殺傷力を高い方向に向かわせた。 すでにブログで紹介
孫崎享のつぶやき
元外務省情報局長で、駐イラン大使などを務めた孫崎享氏。7月に発行された『戦後史の正体』は20万部を超えるベストセラー、ツイッターのフォロワーも13万人を突破。テレビや新聞が報じない問題を、日々つぶやいている孫崎氏。本ブロマガでは、日々発信。週1回別途生放送を発信。月額100円+税。【発行周期】日々。高い頻度で発行します。