フレデイ タンさん のコメント
このコメントは以下の記事についています
私は石川県出身ということもあり、北国新聞の欄「北風抄」に定期的に寄稿している。ここに、「パリテロ攻撃 . 米国加州銃乱射事件、西側の強行姿勢(総括)、-テロとの戦いは失敗する」論評を寄稿したので、それを掲載する・
**************************************
11 月 13 日パリのコンサート劇場などでのテロ攻撃で 130 人以上の人が死亡した。米国カリフォルニア州サンバーナディーノの福祉施設で12月12日、銃乱射事件が発
生し、14人が死亡した。
こうしたテロ行為をうけて、西側諸国がイスラム国攻撃の姿勢を強めている。
11月15日、フランス軍はシリアにあるイスラム国拠点に空爆をした。ドイツ政府
は12月1日、「イスラム国」掃討作戦に参加し、戦闘機や空中給油機、最大で1200
人の兵士を派遣させる計画を閣議決定した。英国下院は12月2日、「イスラム国
今後、トルコや周辺の親米国家がゲリラをイラクやシリアに侵入させるでしょうが、それに応じてイランが本格的にシリアとイラクの正当政府を支援し始めます。ロシアも早晩イラク政府の要請で応じるでしょうから、シリア、イラクの安全保障はロシアが担うことになるでしょう。
米国の中東支配の遠大な計画はISISというお化け国家を創ったことにより破綻しつつあるのです。ロシアの民間機のシナイ半島上空での墜落。シリア上空でのロシア戦闘機のトルコに依る待ち伏せ攻撃。これら二つの事件が米国の指示に基づくものであるということは冒頭に触れた二つの偽旗作戦同様西欧ではインタネット、口コミで広がっています。これらは米国のロシアに対する挑発です。ロシアはパールハーバーを行った日本と違います。米国の挑発には乗って来ません。逆に地中海のシリア沿岸はロシア海軍の制圧するところとなってしまいました。
英国、フランス、ドイツの国民は賢いですから、ロシアのバックに中国が付いたことによりロシアを攻めることは現実的でないと考え始めているようです。そういう事情に疎いのは米国と日本の民衆のようです。
日本の米国の好戦性を高く評価する人には気の毒だが、米国と日本が孤立化の道を辿りつつあるというのが西側独立系リベラルのジャーナリズムの観測です。私もその観測に同感です。
唯一つ、私が大いに心配するのは中東で行き詰まった米国を救済する意味で日本が中国を挑発するのではないかということです。トルコのエルドアンみたいなことを若し日本がやれば、中国のお返しは10倍返しになって跳ね返ってくるでしょう。中国には先の戦争から来る恨が溜まっていますから。
Post