p_fさん のコメント
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TPPで日本が得るものはほとんどありません。アジアの市場でいえば中国、韓国、台湾は入っていません。ASEANの主力インドネシア、タイは入っていません。インド、ロシア、欧米は入っていません。実質的に日本の輸出先で重要なのは米国位です。しかし、ここの関税は今や2%程度です。それもTPPで一気になくなるわけではなく、為替の変動を考えれば、そちらの方がはるかに大きいものです。自動車産業も米国国内で生産し、部品も北米自由貿易圏の米国、カナダ、メキシコで生産し、ほとんどTPPは影響がありません。
日本国内で考えれば、一番被害を受けるのは医療分野です。ここでは、高額の医療、薬価を国民健康保険の対象にして、国民健康保険の実質的崩壊が起こります。こんなことをして誰が利益を得るでしょう。米国の保険業界です。国民健康保険が実質崩壊すれば、国民は私的保険に入らざるを得ません。入れない人は医療を受けられない。
最貧層30億人分の財産=富裕層上位62人分の財産
との紹介がありましたが、TPPで日本からカネが巻き上げられても、それが仮に世界の最貧層の人々に行き届くことになるならば、「不幸中の幸い」という面も無きにしも非ずとは思います。ところが現実は、全部 最富裕層の懐行きでしょう。これを詐欺と言わず、何と言うのか。
菅直人元首相がAPECでいきなりTPP参加を言い出した頃からすれば、私ですら こんな反国民的な通商協定など一蹴するのが当たり前と理解できるまでに至っています。
しかし、職場の若手など「よく分からないけど、もう参加するしかないんじゃないですか」と。ゆとり世代、悟り世代だからと自嘲して。
「政府の仕事は、国民を殺すこと、国民の財産を盗むこと」であると悟っているのでしょう。
菅直人氏も汚名返上したいなら、少なくともTPP反対の先頭に立たなければウソですが、そんなことはあり得ない。また、天木氏メルマガで知りましたが、野田佳彦元首相が昨日TVで自らの消費税増税の決断は正しかったと語る一方、今の政治に最も重要なものは「共生」だと。自分の言葉に酔い痴れながら信者からカネを巻き上げるカルト教祖と何処が違うのでしょうか。
自分たちの失敗に決して落とし前をつけず、戦後も支配層に潜り込んでぬくぬく生き延びた大本営の残党は、その悪しき伝統を末裔にもしっかり引継ぎ、リーダーが実質の責任をまるで取らない(で済んでしまう)ニッポン文化を築いてきたと推察致します。これがTPP他、いずれの問題でも常に大きな壁になっている思います。
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