あなたは、人生でどんな時に傷つきましたか?

失敗したなぁ、怖いなぁ、裏切られたなぁ、、と思うことはどんなことですか?


大事なものを失った時などは、なかなか立ち直ることが難しかったり、気持ちを切り替えるのに時間がかかってしまい苦しい経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか?


今回は、悲しい別れを経験した後に、次の恋愛に向かって進むためにはどうすればいいのかという相談をもとに、次に向いて進むための方法ついて考えていきたいと思います。


あなたは過去の失恋から何を学びましたか?

コミュニケーションや大切なものを失う痛みは耐え難く、同じ痛みを味わうことに恐れを感じてしまうこともあるかと思いますが、出会いや人間関係は一生続くものでもあります。

これから先何を大切にして人間関係を築いていくと素敵な人生になるのか?!

傷ついたとき、尻込みしてしまうときにどのように考え、どのようにそれを力として進んでいくと良いのか、改めて、考えてみましょう!!


Q. 「彼氏と6年付き合ったのですが、ようやく結婚できそうな時に彼氏の浮気が原因で別れました。これから次のいい恋愛に結びつけるにはどうすればいいのでしょうか?」




失恋の痛みがもたらす経験にも意味があり、別れがあるからこそ次の出会いがあり、そこで人は学び成長していくものです。

考え方次第で失恋からも学ぶことはたくさんあります。


例えば・・・


「人を愛することの難しさを学んだ」

「人を愛することの素晴らしさを知った」

「素直になれない自分の存在を知った」

「自分に素直になることの大切さを知った」

「自分に素直になることの難しさやもどかしさを知った」

「自分の自信のなさを知った」

「人の心とは変わっていくものだということを知った」

「そのままの自分を愛してくれる人がいるということを知った」

「そのままの相手を愛する難しさを知った」

「相手を大切にするということを知った」 

「自分を大切にするということを知った」

「言葉で伝えないと何も伝わらないということを知った」

「言葉では伝わらないこともあるということを知った」


・・・etc…



失恋した直後には全てを失ったように感じていただけの恋愛も、改めて考え直してみるとそこに何かしらの学びがあったということを再認識できる時が来ると思います。

そして、多少時間はかかったとしても、あの経験があったからこそ今の自分があると言える日につながるはずです。


とはいえ、この失恋のショックを乗り越えるのはかなり難しいもので、同じ痛みを味わうのを恐れることで新しい恋愛に目を向けることができないという時もあると思います。

そこで必要になるのはレジリエンス:へこたれない力です。


このレジリエンスを鍛えるためには、心理学者のリチャード・ワイズマン博士が著書の『その科学が成功を決める』の中で提唱している考え方で、アズイフの法則(The as-if principle)というものが役に立ちます。

アズイフの法則(The as-if principle):「〇〇であるには、〇〇であるかのように振る舞えばいい」


これは言葉のとおりですが、例えば、運がいい人になりたいと思うのであれば、運がいい人をしっかり観察してその人の行動を真似てふるまうようにすればいいということです。


仕事ができる人になりたいのであれば、いつも効率的に仕事をこなしている人をしっかり観察してその行動を真似ればいいし、レジリエンスを鍛えたいのであれば、レジリエンスが高い人の物事の捉え方や考え方を真似することが効果的だということになります。


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『その科学が成功を決める』


レジリエンスの高い人の特徴


ここでレジリエンスの高い人の特徴をまとめておきます。

特徴その1 :失敗したとしてもその過程で自分が成長していることに注目して考えることができる

特徴その2 :物事の結果に一喜一憂せず、結果よりも過程を大切にしたり得ることができた経験を重要視する

特徴その3 :自分にとって本当に重要な価値観が明確になっていて、その価値基準の中で、自分にとって最重要ではないということが分かればすぐに気持ちを切り替えることができる。



これらの特徴のうち、自分の価値観が明確になっているかということは恋愛においても重要なことです。

これが動画の中でDaiGo師匠が自己省察により自分のことをより理解したり、価値観リストで自分の価値観を明確にしておくことを勧めていた理由でもあります。


そんな自己省察や価値観リストについてはこちらの一問一答でも解説していますので、こちらを参考にしてみてください。

科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜

一問一答「自分の本当にしたいことがわからなくて」〜自己省察〜



皆さんは失恋に限らず立ち直るのが早い方ですか? それともいつも引きずってしまう方ですか?


今回の一問一答のもとになる相談をしてくれた方は、既に次の恋愛に向いて進むことに注意が向いているので大丈夫だとは思いますが、恋愛でひどい経験をしてしまったから、そんな辛い思いをするぐらいであればフラれるのが怖いから次の恋愛をしないと考えてしまう人もいます。


これは結局過去を乗り越えることができていません。

過去から目を背けた結果未来に対する不安にとらわれているという状態で、これはまさに立ち直りが遅い人の特徴です。


一度失敗したとしても次は別の方法を試そうとしたり、次はその失敗を踏まえてどのような対策を考えればいいのかということに意識を向けるのではなく、「過去に失敗したからもうそれをしない方がいい」と考えてしまっているわけです。


これではまだ起きてもいない未来を無駄に心配して結局今がおろそかになってしまいます。

未来に対する不安が現実化する時というのは、「今をおろそかにした時」です。


実際に統計的に見ても、人がいま感じている不安というものはその9割が現実化しないとも言われています。

未来に対する不安というものは、その不安にとらわれることさえなければほとんどの場合が現実化することはないということです。


だからこそ、今目の前の瞬間に集中するための技術としてマインドフルネスや瞑想が重要になってきます。



モテたいなら候補は1人に絞る


あの人もいいこの人もいいと、パートナーとしての候補が複数いるという人もいると思いますが、モテたいのであれば候補は1人に絞った方がいいです。


もっと素敵な人が現れたということですそちらに乗り換えるというのは結構ですが、同時並行で複数の人と付き合ったり複数の人を求めるというのは、はっきりいって得策ではありません。


様々な研究により、一途な人の方がモテるということが分かっています。


浮気症というものは結構な確率で見破られるということです。


2017年のノースウェスタン大学の研究で、156人の男女を集めてそれぞれに4分間のスピードデートを行ってもらい、全員にどの人を気に入ったのかということを尋ねる実験を行っています。


その結果、気に入った人を尋ねられて、あの人しかいないと1人を挙げる人と、あの人も良かったけれどあの人も捨てがたいというように複数の候補を挙げる人がいました。

複数の人が気に入ったと答えた人は、1人だけが気に入ったと答えた人よりも、なんと40%も人気がなかったということが分かっています。


もちろん、この実験では誰が誰を気に入っているのかということは伝えてはいません。

つまり、複数の人に対して気を持っている人は知らぬ間にそれを見抜かれ、一途な人よりも40%も人気がなかったということです。


研究者のコメントによると、人間は恋愛の候補者を決める時に、その相手に対して意識を集中して相手のことを観察しています。

そして、意識を集中させた人間というものは、相手がどれだけ自分に好意があるのか、それとも、他人に気があるのかということをおそらく高確率で見抜くことができるのではないかということを言われています。


だからこそ、自由恋愛ではあっても、一途な人の方がモテるということです。


恋愛においてもマインドフルネスは重要で、目の前のことに集中することができる能力が高い人の方がモテるわけです。


今目の前に集中する能力というものが、相手から見た時に自分のことをちゃんと考えているという好意としての指標になるからこそモテることに繋がります。


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『マインドフルネスストレス低減法』

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『4枚組のCDで実践する マインドフルネス瞑想ガイド』


ワーキングメモリを鍛えると恋愛持続力が上がる



それでも、出会いはあってもなかなか恋愛が続かないという人もいると思います。

いい感じだと思う人と出会っても、何かしらのトラブルでストレスを抱えてしまったり、仕事に支障をきたしてしまったりすると、そのせいで結局恋愛なんて面倒だと考えてしまうことになりかねません。


そんな恋愛がなかなか続かないという人の場合には、ワーキングメモリを鍛えることを考えてみてもいいのかもしれません。


2020年のノースカロライナ大学の研究で、101組の新婚カップルを集めて全員の脳をチェックしたところ、脳のワーキングメモリの性能が高いカップルほど、今2人の間で起きている問題があったとしても、それを話し合ってトラブルの深刻さを軽減することができていたり、そのトラブル自体が解消されていてより関係が深まっていたということが分かっています。


つまり、ワーキングメモリの性能が高いカップルほどトラブルが起きてもそれを解決する能力が高く、そのトラブルが2人の将来に悪影響を与える可能性も少なかったということです。

それゆえ関係が続きやすくなるわけです。


これはワーキングメモリを鍛えることで、恋愛関係のトラブルが起きたとしてもそのトラブルに向き合って解決する能力が高くなり、過去の経験を活かすことによって事前に問題を回避したりすることもできるのではないかということが示された研究です。


これは恋愛関係に限ることではなく、ワーキングメモリの性能が高い人ほど自分をコントロールすることが上手になりますので、人間関係やコミュニケーションにおいて無駄な問題を抱えづらくなるという効果があります。


このワーキングメモリは鍛えることができる能力ですから、恋愛がなかなか続かないという人はこのワーキングメモリを鍛えることでそれを改善することができるようになると思います。

あるいは、そんなワーキングメモリが高い人を選ぶようにするというのもいいのかもしれません。


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『脳のワーキングメモリを鍛える! 情報を選ぶ・つなぐ・活用する』



ここから先は、特になかなか恋愛が続かないという人には理解しておいてもらいたい別れやすい恋人の見抜き方について詳しく解説していきます。

知りたい方は続きをどうぞ。