あなたが、もっと早く始めておけばよかったと後悔していることはどんなことですか?

あるいは、自分の子供や若い人にできるだけ早いうちにしておいた方がいいと勧めたいことはどんなことですか?


今回は、自分に自信を持つことができず、その原因は社会的立場からくる感情だと考えて、仕事を頑張って年収をあげてみたものの、いつまでたっても自分に自信を持つことができないという方の相談をもとに、人生の早いうちにしておいたほうがいいこと、若いうちに始めておけば人生が変わることについてまとめてみたいと思います。


Q. 「私は自信がなく、社会的立場からくる感情だと考えました。仕事を頑張り1000万を超えましたが、自信については変わりません。ずっとこの気持ちと戦うしかないのでしょうか。」


という質問でした。

これに対して、DaiGo師匠の答えは以下の通りでした。


自信があるないということと収入は関係がありません。

資産が100億とか1000億とかいった人でも、やはり自分に自信のない人はいます。

関係ないだけでなく、別に自信がなくてもなんとかなります。

重要なのは能力があるかどうかです。


僕も自分に自信があるのかと聞かれたら、ある面ではあるけれどある面ではないと答えます。

自信がないからといって問題があるのかといったら別に問題もありません。

そう考えると、今のように僕が何も怖くないように思えるようになったのも、月収で5000万円超えた頃です。


詳しく学びたい場合には、日本語版は絶版になっているので英語が読める方は英語版を読んでいただきたいですが、

日本語版:『自信のない人は一流になれる』

こちらは素晴らしい本です。


自信なんてなくていいと思える本です。

大事なのは自信ではありません。

僕は月に5000万円を超えた辺りからもういいかなと思えるようにはなりましたが、これは完全に病気だと思います。


自信というものは、自分で自分を認める指標を持っているかどうかだけです。

ですから、自信の正体はセルフコンパッションです。

その点で考えるとこちらの本でもいいと思います。


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人は成功することができたら自信を持つことができると思います。

でも実際はそうではありません。

自分でやっていることを認めて、それができるようになった時に初めて自信というものが生まれて、自分のしていることを自分で認められる技術がセルフコンパッションです。

それがないと、どんなにお金を稼いでも自分を認めることはできません。 


僕は大学生の頃に30歳までに年収1億円を超えたいと、よくわからない目標を立てていました。

年収1億円というと、月収で考えると800万円は超えないといけないわけですから、月収800万円というと、誰かの年収に匹敵するぐらいですから結構めちゃくちゃな金額です。

何の根拠もないのにそれを目標と考えて、年収1億になれたら毎年宝くじに当たっているようなものだから、それで生きていくことができると豪語していました。


ありがたいことに僕はテレビに出始めた最初の年収が1億ぐらいでした。

今の亮吾くんのようにたくさんテレビに出ていたので、年収1億を超えましたが、それで自分に自信を持つことができたかというと一切何も変わりませんでした。


これができたら自信を持つことができると思っている人は、今の自分を否定していて、今の自分がたどり着けない目標を立てて、そこに行ったら自信を持てるかもと考えているわけで、自分を自分の力で苦しみ、迷い、考えながら認めるという作業を先延ばししているだけです。

自分と向き合って、自分を自分の力で認めるということを先延ばししています。


ところが、成功していくと徐々にですが追いついていきます。

1億なんて無理だと思っていたのに1億稼いだら、また向き合わなければいけなくなります。そこでどちらにしても向き合わないといけなくなり、これは結構辛いものです。

そうなると、やはり月収1000万円ぐらいないとダメなのではないかと考え始めます。

結局いつまでたっても自信を持つことはできなくなります。


ですから、自分と向き合って自分を認めるという作業を始めましょう


ということでした。


結局、どんなに年収が上がったとしてもお金を稼ぐことができたとしても、自分と向き合って自分を認めるということをしないと自分に自信を持つことはできないということでした。


自分に自信を持つということに関しては、こちらの一問一答でも以前に解説していますので、その点についてはこちらを参考にしてみてください。

科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜

一問一答「未来に不安を感じたら」【自信をつけるために捨てるべきもの】


人が人生をより良く生きるためにも、成功するためにも、できるだけ若いうちにしておいた方がいいことはたくさんあります。

自分を認めるという作業と同じように、結局向き合わなければいけない時が来るものもありますし、避けて通ることで、いずれその代償を追ってしまうようなこともあります。


今回は、人生で出来るだけ早い段階でしておいた方がいいことについてまとめてみたいと思います。


若い頃の失敗体験


若い頃の失敗が将来の成功を左右するという研究があります。

ノースウエスタン大学などの研究で、キャリアにおける早い段階での失敗というものが、実は長期的な視点で見た時に成功する確率と関係しているという結果が確認されています。


つまり、若いうちにたくさんの失敗を経験しておくと、長期的に見た時には成功する確率が上がるのではないかということがいわれているわけです。


この研究では、1990年から2005年にかけて、アメリカの国立衛生研究所にオファーされた助成金を調べています。研究者達は国に対して助成金を申請して、研究内容が認められたらその助成金は交付されます。世の中から認められるような研究をしていたり、評価の高い研究をしている人は、それに必要なたくさんの助成金がもらえるわけです。

逆に言うと、その助成金がもらえないと研究者は研究ができないわけですから困ってしまう人もいます。

このような助成金がもらえる人ともらえない人を調べて、その人たちが将来にどのような研究をするのかということまで調べれば、人は失敗をバネにして成功することができるのか、それとも、若いうちも助成金を貰い続けている人が、そのまま将来的にも良い研究と助成金を貰うことを続けることができるのかということが分かるであろうと考えたものです。


ギリギリのところで助成金を獲得することができた人とギリギリのところで惜しくも助成金を獲得することができなかった人を比較しています。

ですから、能力としてはそれほど変わらないはずなのに、ギリギリの境界線の近くにいる人たちを分けて、全ての研究者たちが、10年間の間にどのようなキャリアを形成し、どのような研究をするのかということを調べています。

論文を発表した量や論文の影響力を測る指標にもなる引用回数も調べて、助成金を獲得できなかった失敗経験が将来の良い論文を書くために何かしらプラスに働くのかということを確認しようとしたものです。


その結果、若い頃に助成金の獲得に失敗している経験者は、若い頃に助成金の獲得に成功している研究者たちよりも、10年間追跡してみたところ、影響力の高い論文を生み出す確率が6.1%も高かったということが分かっています。

つまり、若い頃に失敗をしておくと、10年間など長期的な視点で見た時には実は成功しやすくなるということが示されたわけです。


若いうちの失敗によって挫折したり、それによって仕事が嫌になってしまう人もいるかもしれませんが、若いうちに失敗している方が、同じ頃に成功している人達を置い抜ける確率も高くなります。

もちろん、失敗したことでそこで諦めてしまっては何もなりませんが、若い頃の辛い体験や苦い経験というものは、その後もめげることなく努力を続けることができれば、10年ほど経った時には、それまで順風満帆に過ごしてきた人たちよりも、それを乗り越えた経験が大きな力になるかもしれないということです。

 

失敗を乗り越える経験が長期的には大きな力に!


このような悔しい経験や辛い経験が、実際に将来に生きたという人も少なくないはずです。


このような現象について、研究チームのコメントとしては、もちろん、早い段階で失敗した人は離職率が上がるということで、結果的に能力が高い人だけが残ったことによって、成功確率にこれだけの差がついたのではないかという考え方もあるだろうけれど、データを詳しく見てみると、失敗した経験に負けることなく研究を続けた人達は、平均して、かつ長期的にずっといい成績を収め続ける確率が高くなる傾向があったということです。


ですから、失敗したことで離職して絶対数が減るのではないかという指摘はもっともではありますが、実際には、失敗に負けることなく続けるということが、個人の能力やキャリアの違いに結びつくということを研究者たちは言っているわけです。


長期的にその仕事を続けるのであれば、若いうちにはたくさん失敗をしておいた方が、そして、それを乗り越えるという経験を積んでいた方が、将来的には成功する可能性が高くなるということが示されたとても希望のある研究です。


なぜ失敗がこのような違いに現れるのかということに関しては、詳しくは分かっていませんが、やはり、失敗することでもっと頑張ろうという気持ちが生まれたり、逆に、早い段階で成功してしまうと努力を怠ってしまうことにつながる可能性もあります。

人生でもビジネスでも、長期的に見ると誰でも失敗はしますし、調子よく進んでいたこともうまくいかなくなってしまうことも必ずあります。

このような時に、若い頃の辛いことや厳しいことを乗り越えた経験があると、例えば、あの頃に比べるとまだマシと考えることもできて、前に進むことができるようになるわけです。

 

「人生の後半は人生の前半の努力で決まる」


そういう意味では、若い頃の失敗体験というものは実は人生を通して財産になると言えます。


失敗を糧にして粘り強さや努力を継続する癖を獲得することがとても重要なのではないかと思います。そのような癖があるかないかによって、将来的に見ると才能の違い以上の大きな差になるのではないかと思われます。


偉人たちの名言でも、人生の前半においては生まれ持ったもので決まるけれど、人生の後半というものはその前半においてした努力によって決まると言われています。

失敗を乗り越えていくという経験こそが重要だということです。


念のために言っておきますが、だからといって意図的に失敗すればいいのかと言うとそういうことではなく、失敗するかしないかのギリギリのラインを攻めることが大切です。

それにより万が一失敗してもそれはモチベーションが上がることに繋がるということを覚えておけば、失敗が怖くなくなるはずです。

それによって挑戦することが怖くなくなりますし、万が一失敗してもモチベーションが失われずに済みます。


どちらにしてもモチベーションを維持できる戦略を


ですから、今回のこの研究結果や知識というものは、そんな時のモチベーションのために使った方がいいのではないかと思います。

どちらに転んだとしても得をするような心理的な場合分けをしておくのがおすすめです。


例えば、何かしらの仕事がうまくいったとしたら、自分の努力が実ったと考えて、もっと頑張ろうと自分を奮い立たせてそれをモチベーションに次に進み、逆に、失敗した場合には、失敗したけれどその挫折を乗り越えることによって、10年後の自分の成功確率が上がっていると考えて、それをモチベーションに次に進むわけです。


そうすると、成功しても失敗しても、どちらにしてもモチベーションとして利用できて得をするようになります。

このようにモチベーションを長期間にわたって保つためには、失敗を乗り越えていくことが必要で、その乗り越えるためには失敗が実は成功に繋がるということを知っておくことがとても重要です。


若いうちももちろんですし、歳を重ねても失敗することは誰でもあります。

すべてが順調に進んでいるように見えてもその中に失敗もあるわけです。

人生の成功において重要なのは、このような成功や失敗の結果にかかわらず、どちらの結果が訪れたとしても、それをモチベーションに変えて、障害を乗り越えたり前に進むための戦略を身につけていくことができるかということで、これこそが長期的な成功を左右するものです。

成功した時には油断せず

失敗した時にはそれを乗り越える力をつける


とはいえ、人は誰でも失敗した時にそれをモチベーションにつなげる方が難しいものです。


これはレジリエンスといって、逆境を乗り越えるための力であり、それを鍛えておくことが必要です。これを鍛えておかないと、小さな失敗であってもふさぎ込んでしまって、必要な対策を打つことができなかったりより大きな失敗につながってしまうこともあり得ます。

このレジリエンスを鍛えておくことが、失敗をたくさん乗り越えて行くための力にもなります。

失敗を恐れたり失敗を隠そうとするのはメンタルが弱いからです。レジリエンスを鍛えておくということもとても重要です。


失敗とは、学ぶことを放棄した過去のこと


大事なのは、失敗するかどうかとか、挫折するかどうかということではなく、そこから何を学ぶかです。


失敗とは、学ぶことを放棄した過去のことです。


これはDaiGo師匠が、子供の頃のいじめ、受験の失敗、テレビの世界での人間不信と仕事の放棄、これらの挫折から学んだことです。

師匠も、これらの挫折がなければ今はありませんでした。


皆さんも過去の失敗なんてありません。そこから何を学ぶかです。

窮地に陥ったら、そこから自分にとって一番大事なものは何なのか、全てを失った時に手元に残るものは何なのか、これを見極めるために窮地というものがあります。これを利用しないことは、とてももったいないことです。


今まで挫折したことがある人、今挫折している人、あるいは、これから先に挫折するかもしれない人は、この話を思い出してください。

きっとそこから答えが見つかるはずです。



<子供も大人も効率よく学び成長するためのおすすめ本>

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勉強をする時にこういうことを意識したら効率よく進められるとか、こういうやり方を使うと集中力が上がって勉強がはかどるとか、読書スピードが上がるというような、一貫した方法を自分で持っていない人に特におすすめの本です。

 

例えば、勉強に対する集中力の本を読んで実践すれば、確かに集中力はつきます。

ただそれは集中することができた時だけです。

怠け癖があって手をつけることができなければ、いくら学んで実践しようとしても集中力を発揮することはできません。

スタートが遅い人が集中力の本を読んで集中力を身につけたところで意味がありません。


ですから、一通りの方法を理解して実践すれば、そこから自分に足りない部分やもっと高めたい部分は見えてきます。

そこからひとつひとつの専門書に進めばいいわけです。

このような内容の本は今まであまりありませんでした。

実際に教えることがとても上手な先生が、内容をかなりシンプル化して学び方の本当に最低限の部分だけ、効率よく学ぶためにはどうすればいいのかということを教えてくれる本です。


より良い人生のためにできるだけ早いうちにしておくべき行動とは?


ここからは、若いうちにしておくと人生が変わる行動について解説していきます。


これは大人になってから行なっても効果がないわけではありません。

出来る限り人生の早めの時期に始めておくと、自分の人生において非常に有利な状況になる行動について紹介させてもらいます。


今皆さんが何歳だったとしても、自分の人生をより良くしようとまず思った時に、まず一番最初に何から手をつけたらいいのかがわからないという人もいると思います。


例えば、ダイエットをしようと思った場合でも、ある程度健康的な体型の人がよりバキバキな体まで絞りたいという時と、太っている人が健康的な体型まで痩せたいという時では、何から始めればいいのかということは当然変わってきます。


まずは食事制限から始めた方がいいのか、食欲の暴走をまずは止めるためにプチ断食から始めた方がいいのか、それとも、筋トレで基礎代謝を上げるようにしたほうがいいのか、有酸素運動をメインに行った方がいいのかなど、人によっても違いますしライフステージや状況によっても違います。


Dラボでも、人生を変えるテクニックとしてたくさんの知識を紹介してきましたので、逆に、多すぎてどこから手をつけたらいいのかがわからないという意見をいただくこともあります。


ですから、今皆さんがこの瞬間から人生をより良い方向に変えたいと思うのであれば、まずは何から手をつければいいのか、あるいは、皆さんにお子さんがいるとか、皆さん自身がまだ人生の序盤の段階だというのであれば、今何をしておけば人生の後半で有利になるのかということを解説できればと思います。


 

人生の挑戦・問題に向き合う際に基礎となる力


今回紹介する行動のは、僕たちが人生を変えて行こうとか新しいことに挑戦しようと思った時に、その大元になる基礎を作ってくれるものです。

最も大切になる土台の部分ですから、これがきっちりできていないと、砂の上に城を建てるようなものですから、いくら頑張ってもうまくいかないということになってしまいます。


人間はどのような方向に進むかとかどんな人生を求めるのかといったことによって、当然ですが、求める知識は変わってきます。

メンタルを強くした方がいいのか、集中力を高める方がいいのか、創造性を鍛えた方がいいのか、それとも性格を改善する方向に取り組んだ方がいいのか、それぞれ人生の目的に応じてたくさんあるわけです。


ですが、今回紹介する知識に関しては最も重要になる基礎の部分ですから、全ての方におすすめしたい内容になります。

この基礎をまずしっかり整えておけば、後がとても楽になります。


まず、皆さんの人生を変えたりより良い方向に進めるために、まず、できるだけ人生の初期に行っておくべき行動は、それは読書です。

 

ポイント:読書力をつけましょう


読書の大切さについては師匠も何度も紹介してきました。


読書については、読書によって頭が良くなるとか知識が手に入るとかメリットは理解していると思いますが、そのようなメリットだけではありません。


実は、僕たちが人生で抱える問題のほとんどを、その読書による知識ではなく、読書という行動をとったことにより得ることができる副産物がたくさんあり、それが解決してくれるということです。

ですから、読書がとても大切です。


読書でどんな能力が手に入ると思いますか?


読書は筋トレと同じで、最初から難しい本や分厚い本を読めるわけではありません。

ですから、子供や今まであまり読書をしていなくて苦手な人は、最初は別に無理をする必要はなく薄い本から始めればいいわけです。

英語の勉強を始める時も同じなはずです。

最初は絵本に近いような本当に簡単な本から始めると思います。


それと同じように徐々に徐々に鍛えて慣らしていくのが読書です。

集中力や忍耐力を少しずつ身につけながら、徐々に徐々に難しい本や分厚い本も読めるようになり、専門書や哲学書などいろいろな本も読めるようになるわけです。


「読書力」を早めに鍛えておく


ですから、ただ読書が大切だということではなく、出来るだけ早めにこの読書力を高めておくことが大切です。

人生のできるだけ早い段階から本を読むという練習を始めておいた方がいいです。

早めに本を読む力を鍛えておくことによって、人生のさまざまな問題を解決しやすくなります


読書で得られるものとしては、読書により僕たちの人生の質が上がります。

人生における幸福度や満足度が上がるということです。

これはどんなジャンルの本でも構いません。本を読み切る能力を身につけることが大切だということです。


本人だけでなく家族みんなに良い影響が!


読書をすればするほど人生の質は上がるし、社交性も身につき、家族まで幸せになるということが分かっています。

ですから、親も子供も本を読むことによって、その家族みんなの人生の質も上がるし、社交的になるので、家族の中でももちろんですが家族の外でも上手にコミュニケーションが取れるようになり、人間関係は良くなることで幸せになります。

家庭において本を読むということはとても重要なことになるわけです。


読書をすることにより年収が上がるとか、年収が高い人ほど読書をするといった研究はたくさんありますが、香港大学の研究で、過去に行われた読書と子供の発達に関する研究から質の高い19件の研究をピックアップしたメタ分析があります。


これは家族単位で行われた研究で、子供だけでなく、その親や兄弟に対してもどんな影響が与えられるのかということまで調べています。

3264組の家族を対象にしたもので、メタ分析ですから信憑性としては結構高めのものになります。


それぞれの研究で対象になった家族は、15から584組の間に分かれていて、主には3歳から6歳の子供に本を読ませたらどんな影響があるのかということを追跡したものです。


チェックしたポイントとしては、子供のメンタルの状態と同時に親や家族のメンタルの状態の他に、人生の満足度やストレスのレベル、授業中に騒いだりいじめをしたりといった問題行動がどれくらい起きるのか、人生の成功において必要になる能力そして以前にも紹介した感情のコントロール能力などをチェックしています。

過去の研究では、読書をすることによって子供の学習能力が上がるとか、脳機能が高まることにより集中力が高まるおいたことが示された研究は、今更紹介するほどでもないぐらいにたくさんあります。

読書によって学習能力が高まるとか脳機能が高まるというのは当然として、今回の研究では、読書により、その子供の人生や家族の人生がどれぐらい変わるのかということを調べようとしたわけです。

読書で問題行動が減り問題解決能力も高まる

読書でコミュニケーションが上手になり人間関係が良くなる


その結果わかったこととして、子供が本を読めば読むほど、子供の問題行動はどんどん減っていき人生の質も高まり、問題解決能力も高まり、対人コミュニケーションが上手になることで人間関係も良くなっていたということが確認されています。


どんなジャンルの本を読んでいたとしても、読書によって人生の質は高まるし問題解決能力も高まり、対人コミュニケーションも上手くなるということです。


このような話をすると、時々極論を言ってきて全部漫画でもいいのかと言う人もいます。

ですが、読書が好きな人は漫画だけを読むということはないと思いますので、いろいろな本を読むべきだとは思いますが、一応漫画でも問題はないと思います。

この研究では少なくとも漫画だけという極端な状況は想定されていないとは思います。

親や家族にとっても読書は大切!


この研究では子供だけではなく親に対する影響も調べています。

3歳から6歳の子供が対象になっていますが、親が一緒に読書をしたり親が読み聞かせをするということもあります。


この一緒に本を読むということをした親や子供に読み聞かせをした親は、なんと自尊心が高まるという効果が確認されています。

ここでいう自尊心というものは、いわゆるプライドのようなものではなく、簡単に言うと自分を認めることができる能力です。

今の自分をそのまま認めることができる能力を心理学では自尊心と呼び、親のその力が読書によって高まったということです。


ですから、親自身の適切な自信を身につけるためにも、子供に本を読み聞かせしてあげたほうがいいということです。

子供に本を読んであげたり子供と一緒に本を読むことによって親の自尊心も高まります


子供が夢中になっている本や子供の課題図書をバカにせず親も一緒に読んでみるというのは、親にとってもプラスになるわけです。


子供と一緒に読書をした親は自尊心が高まり、子供との関係もより良くなり、さらに人生の質も向上していたということも分かっています。


忙しいとか疲れている親こそ読書をするべき!


さらに、それだけではなく仕事に対しても良い影響が表れていました。

仕事に忙しいお父さんもぜひ子供に読み聞かせをしてあげましょう。

なぜかと言うと、それによって子供や家族との関係も良くなるというだけではなく、なんと毎日のストレスが減少してうつ症状まで軽くなったということが分かっています。


ですから、忙しい人ほど、しんどい人ほど、仕事で疲れている人ほど、ママ友との関係や学校での関係や親戚との関係でストレスが溜まり悩みを抱えている人ほど、子供と一緒に読書を楽しんだり子供に読み聞かせをしてあげるべきです。

これを毎日した方が、親は自分の行動や自分の人生に自信を持てるようになるし、当然子供との関係が良くなるだけでなく、周りの人との人間関係も良くなり人生の質も高くなる上に、ストレスが減って鬱になる可能性も減ります。


読書とは家族みんなですべきことです。

本を読む本人だけではなく、家族単位で調べているというのがこの研究の興味深いところで、読書というものが両親のメンタルにまでいい影響を与えるということが分かったわけです。


当然ですが、メンタルにいい影響が与えられストレスが減ったり自尊心が高まるというのは、人間関係や仕事に対しても大きな影響を与えることですから、親子で一緒に本を読むという行為は、家族全員の幸福度を高める行為になります。


この研究における効果量としては、激烈に大きな効果が出るという数字ではありませんが、確実に良い影響はあると言えるぐらいのデータになっています。

いずれにしても読み聞かせや一緒に読書をするというのは、家族みんなにとって良いことなのは間違いないのではないでしょうか。

 

子供向けの本や絵本からでも十分です!

絵本も、子供の頃に読んだことがある絵本であっても大人になってから読むと、深いストーリーを感じたりすることもあると思います。

例えば、『100万回生きたねこ』という絵本がありますが、これも大人になってから読むと考えさせられることも結構あります。

ですから、絵本に限らず子供向けの本だからといってバカにせず読んでみるのも良いのではないでしょうか。

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大人になると、書類などの定型文やSNS などの短文しか読まなくなり、ちゃんとした本を読んでいない人も多いと思います。

子供の本も結構バカになりませんので、読まないよりは絶対に読んだ方がいいと思います。

 

読書のメリットは万人が得られるもの!


そして、この読書というものの素晴らしいところとしては、読書のメリットは文化や収入や育ちに関わらず得ることができるものです。

ですから、どのような育ちであっても、どんな文化圏で生まれたとしても、収入の高い人であってもそうでない人でも、変わらず読書のメリットは得ることができるということです。


万人向けのメンタルや人間関係の改善のための方法としては、読書が最も最適だと言われています。


読書のメリット:成功に必要な言語能力が高くなる!


この論文で引用されている他のデータも結構興味深いものがあり、例えば、26人の子供を対象にした実験を見てみると、最先端のテクノロジーが使われたおもちゃで遊んでいる子供よりも、本や昔ながらのアナログなパズルやボードゲームで遊んだ子供の方が、言語能力が高くなったという結果が確認されています。


ですから、人間が会話をしたりしゃべる能力に関しては、アナログなツールの方が鍛えることができるということです。

これは、だからといってスマホを絶対に与えてはいけないということを言っているわけではありませんが、テクノロジーを使ったスマホやおもちゃを与えるよりも、読書や昔ながらのパズルを一緒に楽しんだ方が言語能力は高くなるということです。


この言語能力が高くなるということは、人生においても成功しやすくなるということです。

子供の人生の成功にも必要な言語能力を高めたいというのであれば、子供と一緒に読書をしたりアナログなおもちゃで一緒に遊ぶといいのではないでしょうか。


読書のメリット:成功に必要な創造性が高くなる!


他には、3歳から5歳の子供19人を対象にした実験を見てみると、これは小規模ではありますが、読書を行った後に子供たちの脳を MRI でスキャンしたところ、脳の創造性に関わる領域が大きく活性化をしていたということが確認されています。


ですから、普段から読書をしている子供の方が創造性が高くなるということです。

大人でも読書をすることによって創造性は高まりますが、この創造性が高くなるということは、新しいことを考えたり新しいことに適応していくためには絶対に必要な能力ですから、そこにはやはり読書は欠かせないということです。


新しいことに挑戦していきたい大人も新しい環境に適応していこうとする若い人ももちろんですが、今の子供たちが大人になる頃には、今よりももっと変化が激しい時代になっているはずですから、そんな変化の激しい時代に対応して、新しいことに挑戦していきながら AI にたくさんの仕事が奪われる状況になっても、オリジナリティを発揮して価値がある人生を子供たちに送ってもらいたいと思うのであれば、読書をしておかないといけないのではないかということが今回の研究から示唆されたわけです。


こんなにも読書というものは人生におけるたくさんの問題を解決してくれるということです。

このような研究ではどんな本を読めばいいのかということまでは触れられていませんが、自分の好きな本を読めばいいと思います。

大事なのは、1冊を読み通す能力をできるだけ早く鍛えておくことです。


本を読むということに慣れておくことを人生のできるだけ序盤でしておくと、人生の後半においては大きなメリットが出てきて有利になります。


大人でも活字が苦手だという人は今からでも全然遅くはありません。

本を読むということに慣れれば慣れるほど、メンタルも安定して自尊心も高まり収入も上がるし人間関係も良くなります。

皆さんもぜひ家族みんなで読書を楽しんでみましょう。


人生を考えるために役に立つおすすめ本


おすすめの本として、人生の初期の段階でしておくべき事や自分の人生や子供の人生を考えるために役に立つ本をいくつか紹介しておきます。

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これは若いうちの行動が人生をどれぐらい決めるのかということを教えてくれる本です。

若い人は今のうちに何をしておけば人生がイージーモードになるのかということを理解できますので、ぜひこちらを読んでみてください。

すでに20代を超えてしまったという人も、読んでもらえれば自分の若い頃に何が足りなかったのかということを理解して、今からでも追いつくのも遅くないと思います。


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瞑想は注意力のコントロールのためのものですが、この瞑想は読書ととても似ているものです。

瞑想では自分の注意が余計なところにそれたらそれを戻すということを行うトレーニングですが、これは読書も同じで、読んでいて関係のないところに注意が逸れてしまった時には、それを本の内容に戻すということをすることにより読書力を鍛えることができるものです。


ですから、この瞑想と読書を一緒に学ぶということを行うと、効率よく読書継続力を高めることができると思います。

そのためにもこちらの本はおすすめです。

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これは師匠の人生を変えた1冊でもありますが、運動をすることによって脳細胞を増やすという内容になっていて、師匠はこれを読んで運動するようになってから、実際に本を読むスピードも読んだ内容を記憶に残す力も、本の内容をまとめる力も格段に上がったので、まずはこの本を読んでみるのもいいと思います。


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いくら読書を頑張ったところで、それでもやはり天才には勝てないとか、生まれつきの優秀な人には勝てないというようなことを言う人もいると思います。

そんな人はぜひこちらの本を読んでください。


もちろん成功している人の中にはいわゆる本当の生まれつきの天才もいます。

ですが、成功している人を見ると決してそんな天才ばかりではありません。

では、どのようにして彼らは天才と呼ばれるような成功を成し遂げたり、生まれ持っての天才を超えるような成果を成し遂げたのかということを理解できる本です。



ここまでは、人生をよりよく進めるために、成功するために、できるだけ早いうちに経験しておいた方がいいことについて紹介させてもらいました。


ここから先は、それにより具体的にできるだけ早いうちに始めておいた方がいいことについて解説していきます。

今の自分が何歳であっても、自分の人生をより良く生きるために役に立つ内容ですし、もちろん、これは若い人や子供たちのためにも参考になる内容です。

知りたい方は続きをどうぞ。