あなたが本心や性格をもっと理解したい人は誰ですか?
今回は、仲良くなったつもりなのに、しばらく会わないでいると初対面のような関係になってしまう人の心理とは何なのかという相談をもとに、人の性格を読む心理学について解説したいと思います。
Q. 割と仲良くなったのに、しばらく会わないでいると初対面のような関係になる人の心理を知りたいのですが?
これは相手との距離感の測り方というものがあり、人間が仲良くなったと思うのは大体の場合思い込みです。
例えば、最新の研究を見てみると、自分が友達だと思っている相手がいたとして、その相手が自分のことを同じぐらいに友達だと思っている確率は50%程度だとされています。
ですから、普通に友達だと思っている相手も実際には1/2の確率で友達ではないということになります。
これを見抜く方法としては、本来はそれを見抜くというよりは深めるようにしたほうがいいですが、どうしてもそれを見抜きたい場合には、友達の枠を超えているかどうかを見た方がいいと思います。
例えば、会社の上司と仲がいいかどうかということを判別する一番いい方法は、上司と部下のような感じではなく、自宅に遊びに行ったりすることがあるような関係かどうかとか、仕事とは全く関係ないやり取りをしているかどうかというようなことで見ることができます。
このようなお互いの役割を超えた関係になることができているのかということを見ることです。
そこまで行けば心を許している関係ということがわかりますが、そうでない場合には、なかなか難しい状況なのかもしれません。
そこに取り組むよりは、人間関係の深め方を勉強した方がいいと思います。
初対面のようによそよそしくされることがあったとしても、それを気にしないでいられるぐらいに友達を作れるという自信を持てるようになることが大切だと思います。
以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。
恋愛でも人間関係でも相手との関係性や相手の内面が分からないことで悩むことが多いと思います。
師匠のように相手の考えている事を分かるようになりたいと思ったことがある人も多いと思います。
今回は、自分も含めて相手の性格をより理解するための心理学についてまとめていきます。
SNSで相手の性格を読む
相手に会う前に相手の性格を知ることができたらと思う事もあるのではないでしょうか。
ネットで手に入る相手のプロフィールはいろいろあると思います。
Facebook や SNS のプロフィールであったり、マッチングサービスなどであれば自己紹介が書かれていますが、そこから相手の性格を見抜くための方法をまずは紹介しておきます。
プルフィール欄にこれが多い場合は注意!
プロフィール欄に「自分の好きなテレビ」「自分の好きな音楽」「自分の好きな映画」などを大量に並べている人ほど社会不安が大きいということが分かっています。
研究自体は Facebook を対象にした実験ではありますが、Facebook 上のプロフィールとそのユーザーの性格特性をチェックするというものです。
その結果、好きなテレビ番組や音楽などを大量にタグで登録したりプロフィールに書いたり、通常の投稿の中でも、そんな自分の好きなテレビや音楽や映画などの発信が多い人ほど、コミュニケーションの場で否定的な評価を受けたり恥をかいたりすることを恐れるという傾向があったそうです。
要するに、みんなでコミュニケーションを取っていたりする時や公の場で、自分が言ったことを否定されることを極端に恐れて、そういうことが起きると逆上したり心が折れて凹んでしまう傾向が高かったということです。
SNSの投稿から見抜く!
もうひとつ面白い研究があり、それによると、Facebook や Instagram などSNS を見て相手がいい人なのかどうか、自分の味方になってくれる人なのかどうかということを見抜きたいと思った時には、ぼんやりとその人の投稿を見てみてください。
この研究では、Facebook の投稿からその人に感じる印象と実際に会った時に感じる印象というものはほぼ同じだということが分かっています。
研究は Facebook ユーザーの印象について調べるというもので、Facebook の投稿から受ける印象とその人に直接会った時の印象を実際に比べるという実験を行っていますが、それはほぼ同じだったということです。
ですから、皆さんが相手の Facebook や Instagram などの SNS の投稿から受けた印象というものは、その人に実際に会った時の印象をほぼ表しているものだということです。
相手の投稿を見ている時に、思わずいいねをつけたくなったり素晴らしいと思うような投稿が多くある場合には、実際に会うと仲良くなれたりいい人だと思って付き合うことができる可能性が高いということです。
体臭で相手の性格を読む
女性は体臭だけで自分の好みの男性を見抜くことができる
人間の体臭というものにはいろいろな情報が含まれています。
例えば、女性は男性の体臭だけで、その体臭の持ち主である男性が自分の好みの男性がどうかを見抜くことができるという研究もあります。
体臭から選んでも写真から選んでも、女性というものは自分の好みの男性にたどり着くということが確認された実験もあります。
体臭から判断できる性格特性がある!!
男性でも女性でも使える面白い内容ですが、なんと相手の匂いを一瞬嗅ぐだけで、相手の性格の一部分を人間が感じ取ることができるという研究があります。
つまり、皆さんの体臭から皆さんの本当の性格が相手にバレている可能性があるという内容になります。
2011年にヴロツワフ大学が行なった研究で、60人の男女にT シャツを3日3晩ほど身につけてもらうという実験を行っています。
T シャツを3日間着てもらい匂いが染み付いた状態で、別の人にその T シャツの匂いを嗅いでもらい、その持ち主の人がどんな性格だと思うのかという質問をしました。
それと同時に、T シャツの持ち主の人たちの性格分析を行い、その人たちの性格も明らかにしておきました。
そこで偶然以上の確率で当たる要素が3つだけ見つかっています。
体臭からバレる性格:外向性
一番バレやすい性格は外向性でした。
外向的な人は内向的な人に比べてどうやらその匂いが全く違うようです。
そして、その匂いが最もバレやすい匂いだったようです。
ですから、内向的な人が無理をしてモテようとして外交的な男性を装うと、大抵の場合女性にはバレているわけです。
体臭からバレる性格:メンタルの弱さ
メンタルの弱さも外向性とほぼ同じぐらいのレベルでバレやすかったということです。
自分のメンタルが弱っている時や、自分は本当は繊細で弱いメンタルだということを隠して強がると結構簡単に体臭からもバレているかもしれないということです。
女性で、あの人はあんな事を言っているけれど実は強がっているだけで・・・というようなことを言っている人がいますが、これももしかすると匂いから判別している可能性もあるのかもしれません。
体臭からバレる性格:支配性
そして、3つめが支配性です。
支配性というと分かりづらいかもしれませんが、いわゆる男性っぽい感じで、競争心の強さや他人を支配したいという感情や権力を求める性質のことです。
このような男性っぽい性格の特徴も匂いから判別しやすいということが分かっています。
持ち物で相手の性格を読む
カンザス大学の研究で、人の性格はその人の靴に現れるというものがあります。しかも、ほぼ90%の確率で何の訓練もなく性格を当てることができるということです。
サンプル数はそれほど多くはありませんが、63人の男女に実際の所有者がいる色々な靴を写した208枚の写真を見てもらうという実験を行っています。
写真に写った靴だけを見て持ち主の性格を予測したその答えと心理学的に分析した持ち主の性格を比較するということを行っています。
この実験の結果、ざっくりと9割ぐらいは全員が持ち主の性格を当てることができたということです。
靴を見れば性格がわかる
相手の性格を知りたいとか、信用できるのかとか考えた場合には、その人の靴を見ればいいということです。
あまり余計なことは考えずに靴を見て、なんとなくこんな靴を履いている人はこんな性格なのではないだろうかというようなことを考えるようにしてみてください。
この実験の参加者たちは何も知らない状態で直感で行なっていますので、何も考えず直感で考えれば当てることができるわけですが、この研究では靴と持ち主の性格に関する分析も行なっています。
外交的な人:カラフルな靴
誠実性の高い人:手入れしながら長く靴を履く
開放性の高い人:安い靴や履き潰したような靴を履く
協調性の高い人:実用性と機能性を重視した靴を履く
攻撃性の高い人:アンクルブーツを履きがち
落ち着いた人:一見履きにくそうな靴を履く
この統計は海外のものですから、これらの靴と性格の組み合わせのすべてが日本にも当てはまるかということは分かりませんが、概ねは当てはまるのではないかと思われます。
ですが、このようなことを考えなくても、余計なことを考えず直感で考えれば靴を見るだけで相手の性格を9割は当てることができる素養を皆さんはそもそも持っているわけです。
例えば、名刺交換をした際には靴を何気なく見て、相手がどんな性格なのか想像しながら会話をしてみるといいのではないでしょうか。
人の読み方:インスタント・ビッグファイブ
ショートビッグファイブテスト
直感でお答えください。
10の質問に対し以下の5段階で点数をつけてください。
最後に点数を合計してもらいますのでそれぞれ記録しておいてください。
0:まったくあてはまらない
1:ややあてはまらない
2:どちらとも言えない
3:まあまあ当てはまる
4:完全にあてはまる
質問1. 私は、初めての人に会うのが好きで、会話をするのが好きで、人と会うのを楽しめる人間だ。
質問2. 私は、人に対して思いやりがあり、その思いやりを行動に移し、他人を差別しない人間だ。
質問3. 私は、きっちりと物事をこなし、手際よく行動し、適切に物事を行おうとする人間だ。
質問4. 私は、いつも心配事が多く、不安になりやすく、気分の浮き沈みが多い人間だ。
質問5. 私は、知的な活動が得意で、創造性が高くて好奇心があり、新たなことを探求する人間だ。
質問6. 私は、恥ずかしがり屋で、物静かで、人が多いパーティなどは苦手な人間だ。
質問7. 私は、すぐ思ったことを口にし、冷淡な面があり、他人に同情を感じることはめったにない人間だ。
質問8. 私は、あまり考えずに行動し、さほどきっちりは行動せず、ギリギリまで物事に手を付けない人間だ。
質問9. 私は、たいていリラックスしており、落ち着きがあり、めったに問題について悩まない人間だ。
質問10. 私は、物事を現実的に考え、伝統的な考え方を好み、めったに空想などで時間を浪費しない人間だ。
採点法
質問1〜5の点数はそのままとして、
質問6〜10につけた点数を反転(0 → 4, 1 → 3, 3 → 1, 4 → 0)して以下のように合計します。
質問1の点数+質問6の反転した点数=外向性
質問2の点数+質問7の反転した点数=協調性
質問3の点数+質問8の反転した点数=誠実性
質問4の点数+質問9の反転した点数=神経症傾向(メンタルの弱さ)
質問5の点数+質問10の反転した点数=開放性(好奇心)
それぞれの合計点が0〜4点の場合にはその特性の要素は低めです。5〜8点の場合にはその特性の要素は高めと判断されます。
例えば、外向性が0点であれば相当外向性が低いということになりますし、協調性が6点であればまあまあ協調性が高いというように判断していきます。
神経症的傾向についてはメンタルの弱さですから、この点数は高ければ高いほどメンタルが弱いということになります。
それぞれの特性についての解説
外向性
外向性というのは人とコミュニケーションをする能力の高さであったり初対面の人に対するコミュニケーション能力の高さになります。
これは高ければ高いほど人間関係も良くなりますし、収入も高くなりやすいと言われています。
外向性は本来は高い方が人脈は当然作りやすいですが、これはある程度技術で補うこともできるものです。
この外向性が低くなると内向的ということになり、これは決して悪いことではありませんが、どちらかと言うと自分でじっくり考えるタイプです。
協調性
協調性については、この点数が低い方が他人の考えに流されにくくなります。
協調性が高いとみんなと仲良くすることができますし社会の中で上手くやっていくことができますが、他人の目が気になってしまい他人から抜きん出ることができなくなってしまいます。
そのため協調性は高ければ高いほど一般的には収入が低くなる傾向があるとされています。
誠実性
誠実性は人生で成功するための万能能力と呼ばれている特性です。
コツコツと物事を継続する真面目さが誠実性ですので、逆にこの誠実性が低い人は衝動的ということになります。
物事に対する計画性がなかったり、衝動的に物事の判断をしてしまう傾向があるのであまり我慢ができないようなタイプになります。
もちろん衝動性が有利になる場面もありますが、誠実性が低いと集中力も低い傾向がありますので誠実性は高い方がいいです。
神経症的傾向
神経症的傾向はメンタルの弱さですから、これは高ければ高いほど心配性で不安を感じやすくなります。
低ければ低いほど物事に動じることが少なくストレスも抱えにくくなります。
開放性
開放性は好奇心と創造力になりますので、開放性が高ければ高いほどクリエイティブで新しいことを思いついたり新しいものを取り込む能力は高くなります。
その反面、無茶なことをしたりリスクを取りやすくなる傾向はあります。
逆に開放性が低い場合には保守的になります。
現実的に物事を考えたりすることは得意ではありますが、保守的になってしまうのでなかなか新しい挑戦をしたりすることが難しくはなります。
人の性格について理解を深めるためのおすすめ
今回のおすすめの本としては、人の性格について理解を深めるためのおすすめの2冊を紹介しておきます。
特性5因子についてガッツリと学ぶことができる素晴らしい本です。
自分の性格を活かすためのおすすめ
自分の外向性が低いとかメンタルが弱いということで凹んでしまう人もいると思いますが、これは自分の性格を把握した上で、その活かし方を理解することが大切です。
ショートビッグファイブで相手がどのように言えば喜んでくれるのかということを理解するだけでなく、例えば、子供に対してや部下に対してなどの場面で、その人をどのように動かしてあげれば成功するのかということも見えてきます。
どのような状況であれば持っている性格を能力として活かしやすくなるのかということが見えてくるのがビッグファイブテストです。
自分の性格や他人の性格を知って、それをどう活かせばいいのかということを理解したいのであればこちらの本が必ず役に立つと思います。
ここから先は、DaiGo師匠が独自にアレンジした相手の性格をより実践的に読むインスタント・ビッグファイブについて、わかりやすくポイントをまとめながら皆さんが練習できるように解説します。
日常生活の中で気になる相手の性格まで理解して、上手にコミュニケーションをとりたいという方は続きをチェックしてみてください。
コメント
コメントを書くQ. 「割と仲良くなったのに、しばらく会わないでいると初対面のような関係になる人の心理を知りたいのですが?」
A. ビッグファイブ・テストと関連させて言えば、内向型か神経症的傾向が高い方と見ていいと思いますが、「だから、どう」という【評価はしないほうがいい】と思います( ¨̮ )
しばらく会わないということは、相手も自分も「以前の状況とは違くなっている」ということです。
相手も自分とは違う別の経験を積んできているでしょうし、自分も以前の自分とは違う経験を積んできています。
そういった、以前とは違う積み重ねが、ビッグファイブ・テストの数値を動かすことだってあるでしょうし、
「しばらく会わない」ということは、ある意味では、【共通の話題が一旦消えている状況】でもあります。
内向型や神経症的傾向が高い方だと、
「(しばらく会わなかったから、何話したらいいか迷うな…)」
というようになりやすいので、単に、それだけのことかと思います(^^)/
記事にもあるように、ビッグファイブ・テストの項目をしっかりおさえておいて、その上で、いろんな人の人間理解を深めていけばいいのかな、と思います☆
ボケット(@小学校の先生)