あなたは大切な人を笑顔にしていますか?
今回は、お笑い的なユーモアセンスの鍛え方についての相談をもとに、笑いと笑顔の科学的な効果と使い方について解説してみたいと思います。
Q. お笑い的なユーモアセンスを求められる場面があるので、オススメの鍛え方を教えて下さい。
これはオーディオブックとお笑いの動画を見るのがいいと思います。
基本的に、紙の本が一番理解度は高くなりますが、電子書籍で読んでもオーディオブックで聞いても理解度は変わりません。
オーディオブックのいいところとしては、それを色々な場面で聞いているので、何度も聞いていると日常生活の中で自然と面白いフレーズが出てきたりするようになります。
名言に関するような本をオーディオブックで聞くというのもいい方法だと思います。
以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。
あなたは大切な人を笑顔にしていますか?
隣にいる人がいつも笑っていることを幸せだと言います。
こういう言葉や名言は色々とありますが、最近本当にそうだなと感じます。
幸せな人は、やはり周りの人を幸せにしています。
全ての人を幸せにするのは無理ですが、せめて一番近くにいる人や隣にいる人ぐらいは笑顔でいられる状態にする必要があります。
この一番近くにいる人というのは、家族なのかパートナーなのか、彼女なのか奥さんなのか、友達なのかは人それぞれですが、そんな人ぐらい幸せにすることができる人でなければ、やはり自分自身が幸せになれるような能力はありません。
ですから、例えば、仕事をしている場面では一緒に働いている仲間や同僚、プライベートでは家族や恋人など、本当に身近な人達だけでも結構なので、その人達の幸せについて意識した上で笑顔でいられているかということを気にしてみるのも良いのではないでしょうか。
笑いと創造性
副業や転職、ビジネスやお金儲けで新しいことに取り組みたいという人はとても多いと思いますが、ビジネスでも人生でもアイデアがなかなか思いつかないという人が少なくないのではないでしょうか。
その原因は、楽しさや笑顔よりもお金を優先してしまっているせいかもしれません。
有名なテレサ・アマビール博士の研究で、新進気鋭の詩人にポエムを書いてもらう実験があります。
その際2つのグループに分けて、一方のグループには経済的豊かさについて考えてもらい、もう一方のグループにはそこから得られる喜びについて考えてもらいました。
その上で「笑い」をテーマにポエムを書いてもらったところ、経済的豊かさについて考えたグループは、結果的に凡庸な作品しか作ることができず創造性や芸術性が著しく低いという評価を受けました。
ですから、創造性が高いアイデアが欲しいのであれば、お金を求めようとするのではなく、まずは自分がどうすればそれを楽しむことができて、笑顔でそれに取り組むことができるのかということを考える方が重要です。
あくまでマネタイズは後から考えるべきものです。
創造性がないということはみんなと同じことしかできないということです。
投資でも副業でも同じですが、みんなと同じことをしていれば同じ結果しか得ることができません。これはとても大きな違いになります。
笑いと集中力
笑うことと集中力に関する研究はいろいろとあります。
例えば、最近の研究では、人間が笑っている時の状態と瞑想をしている時の状態は非常に近いのではないかということが言われています。
笑うことで深い瞑想状態に入ることができる?
ロマリンダ大学の研究で、31人の学生を対象に脳波計を頭につけてもらいお笑い動画を20分見てもらうという実験を行っています。
これによると、深い瞑想状態に入ったときにあらわれるガンマ波という脳波がお笑い動画を20分見ている学生達にも現れたそうです。
ですから、深い瞑想状態に入った時と同じような集中力をお笑い動画を見ることによって引き出すことができるのではないかということが示されています。
笑うことで集中時間が2倍に伸びる?
他にも笑うことで面倒な作業に集中して取り組むことができる時間が2倍にもなるという研究もあります。
ニューサウスウェルズ大学が行った研究で、つまらない単純作業を参加者に行ってもらい、いわゆる意志力がかなり落ちた状態にした上で、参加者を2つのグループに分けて、一方にはお笑いの動画を見てもらい、もう一方には癒されるイメージ動画を見てもらいました。
そして、両方のグループにもう一度面倒な作業を行ってもらったところ、お笑いの動画を見たグループは、その面倒な作業に取り組む時間がもう一方のグループに比べて2倍にもなったということです。
これは面倒な作業を行う時には、定期的に休憩を挟みその休憩のタイミングでお笑いの動画を見るのも良い方法なのではないかということです。
笑いがストレスを和らげてくれてポジティブな感情を引き出してくれるということがよく言われていますが、仕事や勉強に取り組んだりする時にも、それに集中する力を回復してくれる効果もあるのではないかということが考えられます。
ただし、いい気分になるのとやる気が上がるということは別のことです。
よくある自己啓発でテンションを上げるだけでモチベーションを高めようとする人がいますが、ポジティブな感情ではモチベーションは回復しません。
ですが、笑うということには、モチベーションを上げてくれるポジティブな感情を一時的に誘起してくれる可能性があります。
好かれる笑顔、嫌われる笑顔
笑顔というものはその人の性格や感情や本心といったものが現れるものです。
人間の感情と笑顔について調べた研究によると、笑顔には主に3つのパターンがあるとされています。
1. リワード(Reward):報酬による笑顔/ポジティブな感情を持った時の笑顔
2. アフィリエイティブ(Affiliative):親和的な笑顔/人間関係を促進するための笑顔
3. ドミナンス(Dominance):支配的な笑顔/自分の地位や権威を誇示するための笑顔
1. リワード(Reward):報酬による笑顔
これは、自分の気持ちがポジティブになったり、自分がいい気分になっている時に出てくる笑顔のタイプです。
例えば、猫がじゃれている姿を見ていると、可愛いなあと思い自然と笑顔になるような感じです。
自分がポジティブな感情になった時に、無意識に表れて自然と自分のポジティブな感情が周りに伝わる笑顔で、これは、自分がいい気分になった時、あるいは、自分がいい気分になったことを相手に伝えるときに使います。
そういう意味で、自分に対する報酬、あるいは、相手に対する報酬としての笑顔になります。
誰かと一緒にいる時に、このリワードの笑顔が多くなるということは、「あなたと一緒にいることがとても楽しいですよ」という気持ちを伝えることになりますし、例えば、プレゼントをもらった時に、リワードの笑顔が溢れたら、「このプレゼントをもらったことが嬉しい」という感情が表れているということになります。
2. アフィリエイティブ(Affiliative):親和的な笑顔
これは社会的な結びつきを増やすために作る笑い方です。
例えば、「あなたのことを認めています」とか、「あなたのことを味方だと思っています」、「あなたと仲良くなりコミュニケーションを図りたいと思っています」ということを伝えるために使われる笑顔です。
要するに、好きという感情があるわけではないけれど、味方ということを伝えたい時に出す笑顔です。
ですから、いわゆる愛想笑いもおそらくここに分類されると思います。
3. ドミナンス(Dominance):支配的な笑顔
これは、自分が相手より上だということを見せるために使う笑顔です。社会的、あるいは、経済的に、自分は地位が高く権威があるということを見せるために使われます。
例えば、自分がその場を仕切りたいと考えている人や、自分が相手よりも上の立場だと思っている時に出やすくなる笑顔です。
さらに、相手を軽蔑しているという時にも、この笑いが出やすくなります。
笑顔の見抜き方
人間は、この3つのタイプの笑顔を使い分けているということです。
1. リワード(Reward):報酬による笑顔の見抜き方
頬の位置が少し上に上がるということと、歯がちらっと見えるということがポイントになります。
このような笑顔が出ているということは、自分のポジティブな感情が湧き上がってきているという証になります。
ですから、皆さんが相手と会話をしていたり、何かプレゼントをあげたりしたという時に、こんなタイプの笑顔が出ていれば、心からいい気分になってくれているということが分かるわけです。
2. アフィリエイティブ(Affiliative):親和的な笑顔の見抜き方
アフィリエイティブも別に悪い笑い方ではありません。
例えば、初対面のコミュニケーションであれば、なかなかリワードの笑顔まではいかないことも多いと思いますので、このアフィリエイティブの笑顔が、皆さんが最初に確認できる笑顔だと思います。
このアフィリエイティブの笑顔は、歯は見えませんが、口が横に広がったように見えるタイプの笑い方です。
知り合って間がない初期の段階のコミュニケーションにおいては、アフィリエイティブの笑顔を確認して、この笑顔が何度か見えてきたら、もう少し込み入った話をしたり、リアクションを大きめにするようにして、相手との距離を縮めて、最終的にはリワードの笑顔が出るようにするというのが良いコミュニケーションになると思います。
3. ドミナンス(Dominance):支配的な笑顔
これも一番分かりやすいのは、やはり口です。口が片方だけ上がります。
右か左かは人によりますが、どちらか片方の口角が上がり、それに合わせて眉が上がります。
これが分かりにくいという人もいると思いますが、口に注目するようにしてください。左右対称ではなくどちらか片方だけが動くので、ゆがんだように見える笑い方になります。
このような笑顔が出た人は、他人を軽蔑している可能性が高いし、もし皆さんがそんな笑顔をしているという場合には、相手から見た時に、本心を隠して笑っているとか、自分の事をバカにしているというように思われかねないということです。
ぜひ自分の笑顔もチェックしつつ、自分の周りの人の笑顔にも意識を向けるようにしてみてください。
ここから先は、より具体的に印象の良くなる笑顔の使い方と信頼や異性からの魅力も高めるための笑顔のポイントについて解説していきます。
笑顔や笑いの効果についてより具体的に理解して、大切な人と笑い合う時間を過ごしたいという方はぜひ続きをチェックして下さい。
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Q.「お笑い的なユーモアセンスを求められる場面があるので、オススメの鍛え方を教えて下さい。」
A. いかに「例えの引き出し」を自分の中でたくさん持っているかだと思います( ¨̮ )
自分の中で「この話なら、この例え!」というものをたくさん持っておく。ノートなどに整理しておくのもアリかと思います!
ただ、実際のトークの中では、準備したものが必ずしも使えるとは限りません。
トークも、生身の人間を相手にするので、何の話が飛び出して、何がウケるのかは、あまり予想がつかないものだと思うからです☆
ですが、自分の中で「引き出し」を意識的に整理しておくと、準備した「引き出し」から類似するものを選んで、即興的に変えて話すこともできるかと思います(^^)/
あとは、失敗しても気にしないメンタルを作ること。
トーク力は、実際に【場に出て、喋る】ことでしか鍛えられなくて、さらに、【いい失敗を積み重ねることで力がつく】ものだったりします( ¨̮ )
とにかく経験を積み重ねることがすごく大事で、多少の失敗は目をつぶること。
というか、【自分の失敗は自分が思っているほど、他人は気にしていない】というのはDaiGoさんもよく仰っていることですので、
果敢にチャレンジしては、自分でフィードバックを行って、何が最善なのかを見極めていけばいいのではないかと思います(^^)/
「笑い」は、最強のストレス解消法でもありますし、人を笑顔にできる技術を持つのは、やはり、いいことだと思います!
がんばってください☆
ボケット(@小学校の先生)