あなたは他人のアドバイスを活かすことができていますか?

今までで最も記憶に強く残っているアドバイスは誰からのどんなアドバイスでしたか?


今回は、自分に自信が持てず大切な決断がなかなかできないという人に対して、どんなアドバイスをすればいいのかという相談をもとに、アドバイスで皆さんの人生や人間関係を良くするための心理学について解説させてもらいます。


Q. 不安で自信が持てず、人生における決断ができない人にどのようにアドバイスすればいいでしょうか?


不安を乗り越えろと言われるとキツイものです。不安の意味を教えてあげてください。

人間というものは、不安になればなるほど、細かいところに目を向けることができるようになり、分析能力が高まったり準備を入念にするようになります。

ですから、不安を感じやすい人や内向的な人の方が、何かを細かく作り上げたり、分析したり集中力が必要な作業などには向いているものです。


僕たちを挑戦に導いてくれるのが不安という感情です。

新しいことに挑戦するということに関しては、僕たちは不安に導かれて進むべきです。

その不安から目をそらしてしまったら、僕たちは凡庸な人生を歩むことになってしまいます。


もちろん、意味のない不安は必要ありませんが、不安を感じた時には、その不安は自分が積極的に取った不安なのかということを考えてみてください。

自分が積極的にそれをやってみようと思い、実際に、それを取ったことで感じる不安は価値のある不安です。


逆に、他人に強制されたことによる不安は意味がないわけです。

僕は、仕事に対してもこれを分けて考えるようにしています。

自分が現状に満足せず新しいことをしようと考えた時には不安を感じますが、その不安を感じるということは方向は間違っていないということです。

ですから、不安の意味を教えてあげるのがいいと思います。


以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。




頼れる他人の目と人生の判断


人はなにかと迷うし不安を感じるものです。特に自分のこととなるとどんなに頑張っても冷静に判断できないということも少なくありません。

だからこそ家族や親友、友達や仲間が大切なわけで、アドバイスをしっかり聞くことができる信頼関係というものは人生でとても重要です。


頼れる他人の目を持つことが人生においてはとても大事です。

ただし、決めるのは自分で、自分の頭で考えて出した結論以外は常に間違っていると考えてください

なぜかというと、それが正解だったとしても何が良かったのかがわかりませんし、失敗した時も他人のせいにできてしまうと自分が成長することができません。

他人の意見を聞くことは大事ですが、最後は自分の頭で考えてから決めてください。自分の頭で考える癖をつけるというのが大切です。

これがアドバイスをもらうにあたって前提として重要なことです。


このような友達がいないと、いざという時に物事を決めることができず優柔不断になってしまうということもあります。

人はやはり自分の目線だけで物事を見ようとすると、どうしてもバイアスに左右されてしまいます。

余計なバイアスに流されないためには、他人の目線や意見を参考にしながら客観視することがとても重要です。


例えば、気になる異性が自分に対して好意をもってくれているのかどうなのかということを判断しようとした時に、自分自身でそれを見るよりも、第三者を連れてきてその人の目線から見てもらう方が、高確率で脈アリかどうかを見抜くことができるという研究結果もあるぐらいです。

ですから、自分の身の回りで、自分と同じ景色を見て客観視してくれる頼れる他人の目があるかどうかということもとても重要になってくるわけです。


普段からアドバイスをくれたり客観視してくれたり、仮に失敗した時には頼ることができる友達がいないと、失敗が怖くなります。

そうなると、どれがいいのか分からないという状態になりますし、失敗するのも怖いから選ぶこともできなくなるわけです。


友達はもちろん数ではありませんが、普段から客観視して意見をくれるような友達がいると決断力も上がってきます

実際にはアドバイスをもらわなかったとしても、普段からそんな頼れる他人の目があると、その人のことを思い出すことができれば、今その人が隣にいたらどんなアドバイスをくれるだろうかと思い浮かべるだけで、決断力も上がるでしょうし、当然ですが、失敗したとしても頼れる人がいればまた立ち直ることもできます。




アドバイスで仲間を作る:ステルス・スポンサー



組織の中でいわゆる根回しがとても上手な人がいると思います。

この根回しのことを科学的にはステルス・ストーミングといいますが、やはり、自分の企画やプロジェクトを進めるためには一定数の抵抗勢力を納得させる必要もあります。

このステルス・ストーミングの中で、アドバイスの力を上手に使うことで相手を仲間に引き込むステルス・スポンサーというテクニックを紹介しておきます。


よく自分の企画やプロジェクトを通そうとする時に、とりあえず一番偉い人に話を通せばなんとかなると思う人もいますが、大抵の場合、その一番偉い人は周りの人の意見を聞いて、その意見を求められた人たちは結局自分の立場が一番なので、何かしら理由をつけてその企画を潰そうとしてきます。


ですから、まずは、その自分とトップの間の人たちにそれとなくアイデアを伝えておく事が必要です。

特にそのような人たちの中で、皆さんが提示したいアイデアに近い知識を持っていたり、そのジャンルに詳しい人を選んで、謙虚な姿勢でアドバイスを求めるようにしてみてください。


皆さんを妨害してくる人たちは、皆さんがそれで成功すると困る人達です。

例えば、営業とは足で稼ぐものだと未だに考えていてITが苦手な人達がいたとします。そんな人達に一生懸命説得しても意味がありません。営業とは足で稼ぐものだからそんなもの意味がないと言われて終わるか、それが自分たちが普段していることをはるかに上回る成果を出すものだと理解されたら全力で潰しにくるかのどちらかです。


だからこそ、自分よりも立場が上で近いジャンルの知識を持っているような人にアドバイスを求める形で近づいて仲間に引き込みます。

他人にアドバイスを与えるということが、最も仲間になりやすいということが分かっています。アドバイスを求めるということは相手を仲間に引き込むということです。

ですから、アドバイスをできる人から仲間に引き込んでいきましょう。


ちなみに、ここでは触れている頻度が多いから好意が生まれるというザイアンスの法則を使うようにしてください。

仲間に引き込みたい相手に対しては、こまめに挨拶をするようにしたり言葉を交わす頻度を多くするようにしてください。

例えば、大きなプレゼントを1回するよりも、ちょっとした細かいプレゼントや気遣いの言葉の回数を増やす方が相手の心に刺さって相手からの行為が向きやすくなるということも分かっています。


ですから、長い時間のかかるアドバイスではなく「3分で終わります・・・」とか「1分だけ話を聴いてください・・・」というように時間を短くして回数を分けて聞くようにしてください。

忙しい上司であってもこんな短い時間を捻出できない人は殆どいません。

時間を短く区切って具体的に提示して何度も重ねることによって、熱心さも伝わりますし、接触頻度も多いので相手からの好意に繋がるわけです。



ここから先は、DaiGo師匠が実践する他人のアドバイスを上手に使って人生の判断をする方法や、アドバイスの効果をより具体的に日常生活に活かすための方法について解説していきます。

自分の人生をより良くしていきたいとか、人間関係を深めていきたいという方はぜひ続きをチェックしてみてください。