あなたの肉体年齢は何歳ですか?


日本では単純に年齢としての若さが武器になるというような風潮があります。

ドイツをはじめとするヨーロッパに比べて、日本では「若さ志向」が強くなっているというデータもあります。

しかも、これは年齢を重ねるほどより強くなるとされています。

その違いがあるためか、ヨーロッパにはいわゆるパパ活という考えはそもそも存在しないそうです。


前回、不老不死の科学として主観的な若さを手に入れるための科学について解説しました。

科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜

一問一答「自分のことを主観的に何歳ぐらいだと思いますか?」【不老不死の科学】

Q. パートナーは細胞年齢と実年齢のどちらで選ぶべきでしょうか?

それは間違いなく細胞年齢だと思います。

よく男性は若い女性を大切にすると言われますが、それは年齢ではなく、肌の綺麗さや体の健康さなどの見た目の若さによるものです。


今は運転免許証やパスポートを見れば年齢は分かりますが、人が群れで暮らしていた頃の時代では人の年齢なんてわからなかったわけです。

ですから、生物としては見た目が若い人の方が魅力を感じるものでした。

進化心理学的には、生物として見た目が若い人の方が健康的で妊娠可能率も高いので、男性はそのような人を選び子孫を残してきて、そんな遺伝子を僕たちは持っているわけです。


そういう意味では肉体的な若さの方が重要になると思いますし、
それは
努力で埋めることができるものだと思います。


以上がDaiGo師匠の回答でした。


ピカソは「若さ」について次のような言葉を残しているそうです。

「It takes a long time to grow young.」

ピカソは若い頃は割と普通な画風だったけれど、年齢を重ねるにつれてどんどん独創的で創造性豊かな作品を生み出したそうです。

そこから考えると、おそらく彼は創造性や新しいことに対する挑戦の大切さと難しさについて言いたかったのではないかと推測できますが、人間の若さというものは単純に年齢だけによるものではなく、若々しさを手に入れるには時間がかかる難しいことだと考えることもできます。



実際に細胞年齢を若返らせたり老化を遅らせる方法はあります。

誰でもずっと若くいたいとか老化を防ぎたいと思うはずですし、年齢が若い人でも細胞が老化すると肌が荒れたりすることもありますので、若い人も参考にしてもらえる対策について解説させてもらいます。



ちなみに、年齢を理由に何かを諦めたりしないための「年齢の心理学」については、以前の一問一答でも解説させてもらっています。

そちらも参考にしてもらい、今回の若さを手に入れるための方法について学んで頂けたらと思います。

科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜

一問一答「今から理想の未来を手に入れるために」【年齢の心理学】




細胞レベルで体が9歳若返る方法とは?!



細胞年齢はテロメアというものが決めているとされています。

細胞は分裂して増えていくわけですが、無限に増え続ける細胞はがん細胞ぐらいで、やはり、体のためには細胞はどこかで分裂が止まってくれたり、場合によってはどこかで死んでもらう必要もあります。

この分裂を制御しているのがテロメアというもので、これは簡単に言うと、細胞が分裂する際には遺伝子もコピーされる必要があるわけですが、コピーされない部分が細胞の末端にあり、その部分をテロメアと言います。

このテロメアの長さが分裂すればするほど短くなり、一定以下の短さになると細胞が分裂できなくなるというわけです。


ということは、テロメアを上手に伸ばすことができれば、あるいは、できるだけ短くならないような生活をすることができれば、細胞レベルで若返るとか老化を遅らせることができるということになります。


運動量とテロメアの長さ


そんな細胞レベルで若返る方法とは、やはり運動です。


ブリガムヤング大学の研究で、5823人の普段の運動量とテロメアの長さをチェックした研究があります。

普段の運動量と細胞年齢を比べようとしたものです。


この研究によると、運動によってテロメアを長くすることはできるようですが、ちょっとぐらいの運動ではテロメアを長くすることはできないというのがこの研究の興味深いところでもあります。

かなり激しく運動をしている人は、そうでない人に比べてこのテロメアがおよそ9年ぶんも長くなっていたということがこの研究からわかっています。


つまり、健康について現状維持しようというのではなく、若返るほどの効果を得たいのであればかなり激しめの運動が必要になるということです。


では、細胞レベルで9歳も若返ることができる運動とはどんなレベルなのでしょうか?

運動の種類はどんなものでも構いませんが、

女性の場合であれば、この研究では時速7キロから8キロぐらいのジョギングを1日30分で週に5回行うぐらいの強度だそうです。

時速7キロから8キロとなると歩くスピードの倍ぐらいのスピードになります。

男性の場合はこれを40分行う必要があるそうです。


もちろん最初から30分や40分をするのはつらいという場合には、少ない時間から始めて徐々に増やしたらいいと思います。

若くいたいとか若返りたいと思うのであれば、やはり、HIITなどを自分のできる範囲から徐々に増やしていくということでもいいので、それなりの運動量が必要になるということです。


実年齢と身体の物理的な年齢が同じとは限らない!


この研究の研究者のコメントを見ても、人間の実年齢と生物としての物理的な年齢が一緒とは限らないとされています。


見た目が明らかに実際の年齢よりも若く見える人や年齢の割に活力的に行動している人がいますが、このような人たちは日々活動的に動いていて、動けば動くほどテロメアが伸びて若返り、肉体が若いからまた元気に動くことができるという良いリサイクルを持っています。

一度運動する習慣を作れば、「動くから若返る、若返るからもっと動ける」という一生得をするループを作ることができるわけです。


HIITについては、こちらの一問一答で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

科学的根拠に基づいた知識の実験、実践コミュニティ!〜メントレラボ〜

一問一答「運動の大切さ」【HIITのススメ】



体の健康や若さを大切にしたい人へのおすすめ


健康や見た目というものは男性でも女性でも多くの人が気にすることだと思います。

健康を考えるのであれば運動よりも先に手をつける必要があることがあり、それは食事です。

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健康のために食べるべきものや食べてはいけないものなどいろいろと言われると思いますが、それもどうやら遺伝子により違うようです。

遺伝子により違ってくるので、自分がどんな食べ物を選べばいいのかということも結構変わってくるということです。

最新の遺伝学から食事について教えてくれるとても面白い本です。


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長生きするための重要な要素である「オートファジー」について学ぶのであれば、こちらの本がかなり詳しく紹介してくれています。


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この本は、「オートファジー」について、図解でガッツリ解説してくれているので、しっかり学びたい方はもちろん、健康について知りたい方も参考になると思います。


ここから先は、物理的な若さを手に入れるための「オートファジー」をコントロールするための具体的な方法について解説していきます。