あなたが今一番重要にしている価値観はどんなことですか?


今回は、自分に自信を持つことができない原因を価値観にあると考えてしまった方の相談をもとに、皆さんの価値観について見直すための心理学を紹介させてもらいます。

Q. 人間不信を払拭し自立したいのですが、金銭的な自立以外に自信を持つことができません。自分の価値観に問題があるのかと思っていますが、自分の価値観に影響を与える方法はあるでしょうか?


金銭的な自立以外の自立というのがよくわかりませんが、金銭的な自立をしているのであれば、それでいいのではないでしょうか。

現代社会では金銭的な自立ができていれば、とりあえず生きていくことができます。

それができているのであれば、それで十分だと思います。


自信を持つということは「自分を受け入れる」ということです。

今の状態の自分でも大丈夫だと考えることができるかどうかが重要です。

こちらの本でそんな正しい自信について学んでみてください。

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大事なのは自信満々になることではなく、自分も捨てたものではないと思えることです。


また、価値観を変えようとするよりも、自分の価値観を認めるために自分の性格や特性を利用することを考えてみてください。

僕は協調性が低くて人にいろいろ言われて落ち込んだことも過去にありましたが、今は協調性が低かったおかげで人とは違うことが出来たと思っています。

自分の性格を変えようとするのではなく、その性格を使って成功体験を作って下さい。

そうすると、自分の性格は意外と捨てたものではないと思えるようになります。


自分の性格を否定するのではなく、利用して何か小さな事でもいいので成果を出してみてください。

そうなると自分の性格を認められるようになると思います。


以上がDaiGo師匠のアドバイスでした。


DaiGo師匠への質疑応答では、様々な人生の問題や悩みについて相談をもらいます。

相談内容も問題も人それぞれですが、相談者の言葉にはよく「価値観」というフレーズが登場します。


確かに、人間の価値観は様々な言動や判断に影響を与え、それが人間関係の問題や悩みに繋がるものでもあります。


例えば、人間の時間の使い方というものは、人それぞれその価値観に結構依存するものです。

仕事でも、一生懸命働くことよりも自由な時間を確保することを優先したいという人もいれば、自由な時間はほどほどで、一生懸命働いて良い生活がしたいという人もいます。

価値観は人それぞれで、ライフステージによっても変わってくるものです。


恋愛においては、よく相性が悪かったという理由でカップルが別れます。

恋愛において相性というものは存在しませんが、これは今の関係の状態を表しています。

「相性がいい」と思えるということは、2人の関係が良好だということで、「相性が悪い」と感じるのであれば、2人の関係に何か問題があるということです。

例えば、お互いの意見が合わないとか生活スタイルが違うという問題です。

お互いの価値観や生活スタイルが違うとなると別れる理由になります


人間のモチベーションを考える上でも、自分の価値観を理解しておくことは重要です。

自分の価値観に合うかどうかで、物事に対するモチベーションや達成感も変わってきます


価値観は子育てでも重要で、母親の価値観も父親の価値観も子供自身に少なからず影響を与えるものです。


お金に対する価値観も、夫婦関係においては結構重要で、お金の問題や考え方の違いが離婚の原因にもなりやすいものです。





あなたの人生の目的は?


人は、人生の目的を持っている人の方がメンタルが強くなり、仕事の効率も良くなるなど様々なメリットがあります。


ここで言う人生の目的というものは「〇〇歳までに年収1千万円になる」というようなことではありません。

あくまで価値観の問題です。

年末年始のような節目の時には、目標の達成率や新たな目標について考えるのも大切ですが、自分を知る「自己省察」についても考えてもらいたいと思います。

自分が人生で何をしたいのか?

人生で何をしている時が一番楽しいのか?


このようなことを理解して、ありのままの自分をちゃんと見極めるということをしておくと、それだけでも人生の目的はなんとなく見えてきます。


もちろんこの人生の目的は変わる可能性もあります。

ライフステージや自分が置かれた状況で変わることもありますので、節目のタイミングで自分を見つめ直すことは重要です。


自分の価値観が決まると、仕事上や人生での意思決定をする際の判断基準にもなります

師匠は以前、とあるネット番組のオファーをもらいました。その番組は毎日ライブ配信で放送をして1日当たりの拘束時間が1時間から2時間ぐらいでした。

それで1日あたり30万円ほどもらえるということでしたから、1年間で考えると1億ぐらいにはなる話でした。

その金額は当時の年収ぐらいでしたから、自分の今の年収と同じくらいの収入が保証される話だったわけです。


ですが、当時その話に飛びついていたら、今のようにDラボをしていることはありませんでした。

全く自由な人生ではなくなっていました。


この仕事の依頼をいただいた時に、この自己省察を行って、自分の価値観に目を向けて、この仕事で自分の自由と好奇心は満たされるのだろうかということを考えました。

その結果、自由と好奇心が満たされることはないとなり、断ったほうがいいという判断に至りました。

そのおかげで今自由に仕事ができているわけです。


このように自己省察をしておくと、人生の先が決まるようなタイミングで、変な仕事に惑わされて時間を無駄にしたりすることもなくなります。

自分と向き合い自分を知るという点でこの自己省察というものを身につけておくことは、人生にとってとても重要なことだと思います。

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この自己省察については、本で学びたい場合にはこちらの本がとても役に立つと思います。





面倒な頼みを断れない



近代社会では特にですが NO と言えない人が非常に多いです。

これを自分の意志力の弱さだと考えたり、自分の精神的な弱さのせいだと考えてしまい、自分を責めるような思いを持ちながら質疑応答で相談してくる人も結構多いです。


ここでも重要になるのは自分の価値観です。


人は断りづらくなるように進化してきた


人間というものは元々群れを成して生き抜いてきた生き物ですから、基本的には助け合いながら生きていくようにできていますので、断ることができない人の方が、きっぱりと断ることができる人よりもはるかに多いです。

人間関係を維持するために、なんとなく断りづらいというような罪悪感を感じるように人間は進化してきたということです。


「迷う」ということはそれは自分のしたくないこと


だからこそ多くの人が抱える問題ではあります。

そんな時に、思い出してもらいたいのは、「断りづらい」と感じている時点で、そもそもその頼み事は自分がしたいことではないということです。


ちなみに、これは物を捨てる時も全く同じです。

部屋を片付けようと思ってもこれは何かに使えそうな気がするとか、なんとなく捨て辛いということが多い人もいると思いますが、例えば、今皆さんが使っているスマホであればそれを捨てるべきかどうかなんて悩むことはないはずですし考えもしないはずです。


大事なものであれば常に迷うことはありません。

これは人生における判断でも同じで、迷うということはそれはたいしたことではないということです。


自分の好きな人間関係を自分の力で選ぶことができるはずです。

住む場所も自分で自由に決めることができますし、職業も特殊な資格などが必要な場合を除けば自分で選ぶことができるはずです。


昔は住む場所を自分で自由に決めることはできなかった時代もありますし、職業も家柄などで決まってしまう時代もありました。

昔はその置かれた場所で生きるしかなかった時代もありましたが、今はどこでも自由に生きていくことができますし、いくらでも可能性はあるはずです。


ですから、自分が YES と答えたいと思うことをできるだけ選ぶようにしてもらい、もし自分の身の回りにそれがないと言うのであれば、自分が YES と言えることを探しに行く必要があります。


自分の価値観を明確にしてYESと言いたいことを探しに行く!


自分の身の回りにある YES と答えたいと思うことだけをして、断りづらいと思うことは全て断るとしても構いませんが、この断りづらいということを明確に断るためには、自分が YES と答えたいと思うことを比較的大量にとる必要があります。


ここが重要な部分ですが、断りづらいとか面倒なことを全部避けようとすると、人間関係は面倒だとか書類仕事は面倒だ、仕事をするのも面倒などと考えて全てを切っていくと自分には何も残らなくなってしまいます


そうならないためには自分自身が YES と答えたいと思うことを自問自答しながら、自分自身の価値観を明確にしてそれをとっていくことをする必要があります

ですから、その自分が YES と答えたい頼みごとというものは自ら探しに行く必要があります。

可能性というものは自分から探して迎えに行かないといけません。


ほとんどの人は断りづらいことばかりを引き受けて毎日を生きています。

これをしていると、だんだん自分自身のことが分からなくなってしまいます。

自分が本当にそれをやりたいと思ってしているのか、断りづらいからしているだけなのかがわからなくなってきます。

これは子供の頃や幼い頃であれば明確に分かっていることですが、断りづらいことに対して YES と答えて周りにチヤホヤされたり、他の人に比べていい人だと言われたりする、あやふやで生温い感じの人間関係にいることで、その状況にいることが幸せだと考え始めて大切な区別が出来なくなっていきます。


本来は皆さんが YES と答えたいような話や情報ばかりを持ってきてくれる人とだけ付き合い、自分がその中でチャンスを掴み、その先でその相手に対しても相手自身が YES と答えたくなるような頼み事をしてお互いに可能性を広げたり成長していける関係がWin-win の関係なはずです。


なんとなく曖昧な断りづらいという頼みごとしかない関係の中にいるから、人は前に進むことができなくなるわけです。


皆さんは自分が本当にしたいことをしていますか?


まず自分の価値観に向き合って、自分が YES と答えたいことを明確に区別してください。

そして、断りづらいというだけで引き受けていることをきっぱりとやめます。

それによって余った時間や労力を使い自分が YES と言いたいことを探しに行きましょう

そこまですることによって皆さんの人生の可能性は広がってきます。



自分の価値観を明確にすることはとても重要なことです。

この事を忘れたり、自分とは違う価値観に自分を偽って誰かに合わせたりしてしまうと、結局は心がどんどんすり減ってしまいます。

自分の人生をより良く生きるために、そんな価値観にまつわる心理学と毎日を豊かな時間にする方法について解説していますので、ぜひ続きをチェックしてみてください。