あなたが二度と後悔したくない決断はどんなものですか?


最近、あなたはどんな決断をしたでしょうか?

その結果は満足できるものだったでしょうか?

今回は、恋愛にまつわる相談をもとに、人が人生で後悔しないための意思決定ができるようになるための心理学を解説させてもらいます。


Q. 好きな女の子をデートに誘うと、他の子も連れて行きたいと言われ、いつも男1人女2人になってしまいます。1対1でデートに誘う方法はありませんか?


A. 1対2でデートに行って2人をめちゃくちゃ楽しませてあげてください。

女性は頭がいい生き物で、1対1で付き合ってもいいか見極めるために、友達の目線も入れた方が正確な判断ができるということを知っています。


実際に、相手の脈ありサインや良い関係になれるかどうかということを自分の目線だけで判断すると間違うことが多いですが、仲の良い友達が1人いるだけでかなり客観的に判断することができるようになります。

合コンの時に女性が皆でトイレに行くのも同じ理由です。


自分が好きな女の子のことはもちろん友達の女の子もめちゃくちゃ楽しませてあげてください。

その友達に「あの人はとてもいい人」と言わせることができるかどうかです。


以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。




トラブルや問題を解決できない人の特徴とは?!


人間が正しい判断をするためには何が大事なのかということについて研究している第一任者で、ウォータールー大学の非常に有名な心理学者であるイゴール・グロスマン博士が、仕事のトラブルを解決することができない人は、何がいけないのかということを調べてくれています。


仕事のトラブルに巻き込まれてなかなかそれを解決することができないとか、余計な誤解をされてトラブルになってしまう人がいると思いますが、このような人たちには特徴がありました。


実は、拒否されることを恐れる度合いが高いほど仕事でトラブルを抱えやすいということです。


同僚や上司との間でトラブルが起きた時に、それをどのように判断してどのようにしてトラブルを乗り越えていくのかということをチェックして、そのトラブルを乗り越えていくのが上手な人と下手な人でどんな違いがあるのかということを調べた研究です。


普通に考えると、メンタルが強いとかIQ が高いなどによってトラブルを乗り越える力も左右されそうな気がします。


ところが、実際には頭の良し悪しは関係なく、トラブルに対して正しい解決策や悪化しないようにすることができる人とそれが出来ない人の違いとしては、拒絶感受性と呼ばれる指標でした。


拒絶感受性:拒絶や否定に対する反応

拒絶感受性というのは、断られることを嫌がる特性のことです。拒絶されることに過剰に反応する性質です。


実際に、断られるのが嫌だとか他人に拒絶されることを恐れる傾向が強い人であればあるほど、トラブルや問題が起きた時にそれを解決する能力が低くなったということが確認されています。


人間というものは、周りの人の行動に合わせることによってできるだけミスをしないようにしたりトラブルを減らそうとする本能が備わっています。

ですから、当然周りから拒絶されることを恐れるわけです。


ところが、調べてみたところ、周りから拒絶されることを恐れる人ほど、トラブルに巻き込まれやすく、しかも、そのトラブルに巻き込まれた時にそれに対する正しい対処ができない傾向が強かったというのがこの研究の示すところです。


拒絶を恐れるあまりに自分ばかりをみてしまう!

人間は誰でも他人に否定されたり拒絶されるのは嫌なものです。

そうすると、自分を守るために自己防衛の意識ばかりが働いてしまい、周りを見なくなってしまいます。

自分が批判されないかどうかというような自分のことばかり考えてしまい、他人の視点や客観的な視点が失われてしまいます


トラブルというものは自分の内側で起こるものではなく、自分と他人の間で起きるものですから、その相手のことを見ない限りは解決することはできません。

ところが、自分のことを守ろうとする意識が強すぎる人は、自分の事ばかりを見て相手のことや周りのことを見なくなってしまうので、そのために正しい判断ができなくなってしまうということです。


拒絶感受性の度合いを調べるテスト

この拒絶感受性というものは、どのようにして調べればいいのか気になる人もいると思います。

この研究でも使われている拒絶感受性の度合いを調べるための質問を紹介しておきます。


これに当てはまるという方は拒絶感受性が高めの方ですから、今回のおすすめの動画として紹介している、自信を持って No と言える自分になれるためのトレーニングも併せてチェックしてみてください。


質問1 :「あなたは経済的に困って親や家族に借金を頼みたい状況だとします。その際にどれぐらい不安や心配を感じますか? そして、家族はあなたを助けてくれると思いますか?」

質問2 :「あなたは親友をひどく怒らせた後で仲直りしようと再び近づいている状況だとします。その際にその仲直りに対してどれぐらい不安や心配を感じますか? そして、自分が仲直りを申し出た時にその親友はあなたと会話をしてくれると思いますか?」

質問3 :「あなたは職場で抱えている問題について自分の上司に助けを求めたい状況だとします。その際にどれぐらい不安や心配を感じますか? そして、その上司は自分のことを助けてくれると思いますか?」


これらに対して、不安や心配をより大きく感じ、家族や親友や上司が自分のことを助けてくれないと考える傾向が強い人ほど、拒絶感受性が高いと言えます。


他人に対して助けを求める時に、不安や心配を極端に感じる人は、その助けに対して拒絶される可能性を高く見積もりすぎているわけです。

皆さんも自分なりにそれを確かめてもらい、拒絶に対して強い自分になるということを心がけてみるのも良いのではないでしょうか。


決断力のためのおすすめ本

今回のおすすめの本としては、まずは『決定力! 正解を導く4つのプロセス』ですが、自分の判断や決定をミスらないようにするための4つのポイントをわかりやすく説明してくれている本です。

この著者の方は本当に面白い本しか出さないと言えるぐらいですので、読んでみていただけたらと思います。


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決定力! 正解を導く4つのプロセス

 

他人に決断させたりマーケティングにも使える本も紹介しておきます。

自分の決断力も上げたいけれど、皆さんの周りにもなかなか物事を決めることができず優柔不断な人がいて、他人の決断力も上げたいという人もいると思います。

そのためにも使える本がこの本です。

 

例えば、なかなかお客さんが決断してくれないとか、自分の説得に応じてくれないという場合に、どうすれば相手が意思決定をできるようになるのかということも学ぶことができます。

これは、決断しやすい環境をどのようにして作ればいいのかという内容になりますので、自分にも相手にも使うことができる本になります。

 

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インビジブル・インフルエンス 決断させる力

 

 

 

人間の意思決定の2タイプ


2018年に行われた研究で、コロンビア大学などの研究チームが5つの実験を通して、人間が正しい判断をするためにはどうすればいいのかということを調べてくれています。

僕たちが何かしらの意思決定をする時には、大きく分けて2つの意思決定方法があるそうです。


①アクション型

これはいわゆる即断即決のことです。周囲の環境の変化や周りの状況に応じて自分の中でスパッと答えを決める判断の仕方です。


②アセスメント型

これは悩みがちな人が行いがちな決断の方法で、できるだけ正しい判断をしようと考えて、間違いのない正しい判断にこだわり完璧な答えを見つけようとするタイプです。


皆さんはどちらの判断をすることの方が多いでしょうか?


普段の買い物をする時にも、アクション型の人もいればアセスメント型の人もいるし、結婚や投資などの判断をする時にも、アクション型の人もいればアセスメント型の人もいます。


どちらが後から後悔することが少なく、満足度の高い決断の結果になったのかということを調べてくれています。


失敗した時のリスクの大きさで使い分ける

その結果わかったこととして、失敗リスクの高さで考えると良いということがわかりました。

日常的に起きることや、失敗したとしてもリスクが少ないような意思決定の場合には、アクション型を使った方がいい決断が出来ていました


例えば、普段の買い物や今日何を食べるかということ、今日2冊のうちどちらの本を読もうかといった失敗したとしても簡単に取り返すことができたりリスクが少ないものに関しては、即断即決のアクション型で決めた方が成功率が高くなっていました。


即断即決のアクション型のメリットとしては、リスクが少ない場合にはリトライすることができます。

失敗してももう一度トライすることができます。


その結果、おそらくは良い選択にたどり着くのかと思います。あるいは、あまりリスクの少ないものに関しては直感的な判断による的中率が上がる可能性も示唆されていますので、失敗した所でそれほど被害が少ないという場合には、アクション型の即断即決で決めたほうが結果としての満足度も高いし失敗するリスク自体も減ります。


一方で、投資や結婚、家の購入や車の購入などの失敗した時に取り返しがつかないものや取り返すのが難しいもの、あるいは、取り返すためにはコストがかかるものといったリスクの大きい意思決定においては、アセスメント型の方が成功率が高くなっていました


自分の行う意思決定が自分にとってハイリスクゾーンにあるのか、それともローリスクゾーンにあるのかということをちゃんと理解してください。


もし失敗したところで大した痛手にならないローリスクゾーンにあるという場合には、速やかに行動に移して、もし失敗したとしてもリトライすることができる時間を残すようにした方が成功しやすくなります。

逆に、失敗すると大きなリスクになってしまうハイリスクゾーンにあるという場合には、アセスメント型でよく調べたり熟考することで決断を導き出した方が良い判断に繋がりやすいです。


とにかくすぐやる人が成功するかのような極端なことを言う人もいますが、そんなことはありません。

状況に応じて、僕たちの判断を変えていくということが重要になるということを覚えておいてください。


ただ、リスクはある程度高いとわかっていて、十分に考えた上で決めたことでも後悔することが多いという人もいると思いますが、ゆっくり考えた上で決断して失敗する人も、即断即決で決めて失敗する人も、その原因は同じです。


結局は、失敗する時の多くはバイアスに捕らわれている時です。

最初に一瞬見た時の思い込みや自分の人生における長期的な思い込みやステレオタイプなどにとらわれてしまうと、即断即決で決めてもゆっくり考えた上で決めても結局は自分の思い込みに左右された判断をしてしまっているので、即断即決することによる時間のメリットも、時間をおいて考えることによるメリットも活かすことができません。


ここから先は、さらにそんな人の思い込みの問題を解決して客観的な意思決定を可能にする方法、そして、決断を自動化していくための方法について詳しく解説していきます。

続きもぜひチェックしてみてください。