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一問一答「あなたが最近つい惑わされてしまった情報とはどんなものですか?」【欠陥理論の見抜き方】
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一問一答「あなたが最近つい惑わされてしまった情報とはどんなものですか?」【欠陥理論の見抜き方】

2022-07-14 13:20

    あなたが最近つい惑わされてしまった情報とはどんなものですか?


    今回は、コロナワクチンについての相談をもとに、論理的に物事を考え話し合いや議論をするための「欠陥理論」の見抜き方について解説させてもらいます。

    自分の考えに同調して欲しくて自分の強い思いや極論をぶつけてくる人がいます。

    世の中には間違った情報も溢れています。

    今回は、何が正しいのか? ということではなく、その情報を冷静に捉えて自分の頭で考えるために参考にしていただけたらと思います。


    Q. コロナのワクチンについてどのように考えていますか?
    海外では義務化になっている国もあったりしますが、ワクチンで死んでいる方もいると聞きます。


    そもそもマスコミのことはそんなに信じていませんが、ワクチンで死んだかどうかということはなかなか断定が難しいです。

    仮にですが、10万人ワクチンを接種して200人死んだとしても、それでコロナを抑え込むことができるのであればいいのではないかというのが残念ながら全体的に見た世の中の考え方です。


    これが民主主義でもありますし、皆さんも多数決で決めることがあると思います。

    これは多数の人の幸せを優先して少数の人の幸せを諦めることです。多数決は多数派による独裁とも言えますので、ワクチンを打った方がいいという人が多数派になれば義務化されることもあるかもしれません。


    ワクチンの危険性という点では、過去に子宮頸がんのワクチンの問題がありました。

    このワクチンを接種した後に女の子がギランバレー症候群になるということが起きました。

    これもメディアが当時かなり騒ぎましたが、その後に日本人のみを対象にした名古屋スタディという研究によって相関性がなかったということが証明されています。

    この名古屋スタディはこのワクチンの危険性を証明しようと思い始まった研究でしたので、その点では信用できるものだとも思います。


    もちろん、そのギランバレー症候群になった女の子はかわいそうだと思いますし治って欲しいと思います。

    ただ、それはたまたまワクチンを打ったタイミングと発症したタイミングが重なっただけで、そこに因果関係はなかったということです。


    その事実がどうなのかはわかりません。
    ただ、それを安易に結びつけてテレビがネガティブキャンペーンを行いました。

    その結果、先進国では子宮頸がんで死ぬ人はほとんどいないのに日本ではまだいます。

    結果的に、死ななくてもいい命がたくさん死んでいます。

    個人的には、助かる命が多いのであれば採用するべきだと思いますし、僕はワクチンも打っています。


    以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。


    論理的な思考のためのおすすめ本

    論理的な思考について学ぶのであれば有名なのがこちらの本です。

    仕事にも使えるような論理的な思考を身につけるために役に立つと思います。

    1wJ107kV1bNZG9dpwHJMcZR4Vf5dvcyq_MxXM__8

    イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」


    世の中にはおかしなことはたくさんあります。

    それをクリティカル・シンキングによって違う視点で見ることで、自分を守るためにも役に立つのがこちらの本です。

    多角的な視点を持ち、お金や投資や人生の大切な判断で間違わないためにとても参考になります。

    Ae0QNXjT_cOynO2_7WZ7mr_V6MDskqbv5tvBbqDC

    まどわされない思考 非論理的な社会を批判的思考で生き抜くために The Irrational Ape (角川書店単行本)


    論破や詭弁のテクニックについて参考になる本も紹介しておきます。

    何か言われた時に言い返すことができないという人は、反論の技術を学んでおくことで対応できるようになります。

    そのためにはこちらの2冊が役に立つと思います。

    CE-9SRPO30SL89JeWLZlpHXYnCIpVauh3NRw1clf

    レトリックと詭弁 ─禁断の議論術講座 (ちくま文庫)

    NGiAHiB0_NeRNeM_1Ml5wcf2GofemGIwXurT8VQT

    反論の技術―その意義と訓練方法 (オピニオン叢書)




    「欠陥理論」:論理の穴の見抜き方


    皆さんが会話をしたり議論をしたりする時に、冷静に考えればおかしいことなのに、なぜかそのまま話が進んでいくという状況を経験したこともあると思います。

    冷静に考えればわかるはずなのに、なぜか皆が納得したまま話が進んでいってしまいます。


    このような状況を生み出す話し方について解説させてもらいます。

    この話し方の癖を皆さんが持っていたとしても、それを改善する必要はおそらくありません。

    なぜかと言うとほとんどの人が気づかないからです。


    これは論破のテクニックとして使うこともできると思います。

    自分の発言に説得力を持たせたり信憑性を持たせることが難しい時に使える話し方です。


    ですが、これを議論の中で相手が仕掛けてきた場合には、それに気づくことができれば、そこはウィークポイントですから対処することができるようになります。

    あるいは、世の中や会社の中の議論や話し合いの中で、もしこれが使われているのであれば、これもそこがウィークポイントということですから、その部分を狙って自分が論を組み立てることもできます。


    もしビジネスアイデアでこれが使われていたら、その部分を補うようなアイデアを考えることで、ビジネスをより強く育てることもできます。


    つまり、論理的に弱い部分を見つけるための方法が「欠陥理論」というテクニックになります。

    論理的に物事を考え発言することができれば、周りからは頭がいい人だと思われ、ビジネスであれば優秀な人だと判断されやすくなります。

    論理の穴を知っていると説得力を持たせた話し方もできます。


    多くの議論では論理に穴が開いたまま話が進むものです。

    皆さんが仕事をしている中でも、世の中で議論されていることでも、証拠が提示されているわけでもないのに、なんとなく言われてみればそれっぽいと理解したりします。

    化粧品の広告でもニュースでも、このような情報は世の中に溢れています。

    それを見抜くためにも役に立つテクニックです。




    「欠陥理論」7つのパターン


    パターン1 :矛盾

    同じ議論の中で正反対の情報が示されるパターンを欠陥理論では矛盾と言います。


    同じ議論や同じ人の発言の中で、真逆の情報が提示されていることは結構あります。

    なぜか僕たちはそれに気づきません。


    例えば、参考にしている文献で出てくる事例としては、「今学校は人員過剰で教員はそんなにいらない」と言いながら、その話の中で「スクールカウンセラーを増やす必要があります」というような発言です。


    会社であれば、「人が足りない」と言いながら、「人件費にお金をかけすぎだ」というような発言をする人も結構いると思います。


    これは直後に発言するのであれば、明らかに気づくことができると思います。

    ところが、会議の仲や議論の中の違うタイミングで出してくる人が結構います。


    例えば、「国は税金を取り過ぎだから私が無駄を削って税金を減らす」と選挙で発言していた政治家がいたとします。

    ところが、当選した後には、「税収を増やして福祉を拡充しなければいけない」と言い始めます。


    いわゆる手のひら返しのようなものですが、これを同じ議論の中で平気でしてくる人がいます。

    これが矛盾というものです。


    これは日常の中でも結構あります。

    例えば、彼氏や旦那さんに対して「私と仕事のどちらが大事なの?」とか「私の気持ちは何でわかってくれないの?」と言う女性は男性の気持ちはわかっていません。

    仕事を頑張っている男性の気持ちはわかっていないのに、自分の気持ちはわかってくれないと主張するわけです。

    もちろん、男性も女性に対して同じようなことをしていることは結構あります。


    これは間違わないでもらいたいことですが、この矛盾がない人はいません。

    よほど自分の信念をしっかり持っていたり、それぞれの物事に対して自分の判断基準を明確にしている人でなければ、誰でも少なからず矛盾はあります


    自分にとってそんなに大切ではない部分や、普段から価値基準を明確にするほどではないと考えている部分に関しては、人は誰でも一貫性はないこともあります。

    基本的には矛盾が多いのが人間です。

    それを殊更に指摘することで議論を有利に進めることができるテクニックです。


    パターン2 :偶然

    その議論が例外に基づいていることを認識していない、あるいは、それを認識しながらもそれを隠しているパターンです。


    偶然その結果が出ているだけなのに、それをあたかも因果関係があるかのように主張するというものです。


    例えば、テレビに広告を出したからその商品が売れたかどうかはわからないのに、テレビに広告を出した後に商品の売上が上がっているから広告の効果があったという発言です。

    データで検証しない限りは、本当にそれが効果があったのかどうかはわかりません。

    偶然、どこかの有名人が SNS で紹介していただけかもしれません。


    それを単純に捉えて因果関係があると主張してしまうパターンです。

    あるいは、それに気付いていながら因果関係があるかのように表現する手法です。


    これはあまり質が良くない論文でもよくあります。

    例えば、運動能力と成績が良い学生を標準として使い、スポーツ訓練がすべての学生の学力向上に必要不可欠だと主張するような論文です。

    もちろん、心肺機能が学力につながるということはありますが、元々運動能力と成績が良い学生を集めているだけなのに、それをもとにそこに関連性があるとまで主張するのは間違っています。

    母集団の中にあった偶然をあたかも因果関係があるかのように見せるパターンです。



    ここから先は、欠陥理論の続きについて解説させてもらいます。

    ぜひ続きもチェックしてみてください。

     
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