あなたは、今年の大掃除はいつ頃から始めますか?


今回は、片付けの心理学的な意味についての相談をもとに、年収が上がる部屋の片づけ方について考察していきます。


Q. 自分は片付けが好きです。片付けが好きなのは、心理学的に得することはありますか? ただの神経質でしょうか?


片付けや掃除というものは、仏教の世界では徳を積むための修行のひとつです。

掃除をしていると無心になれます。

片付けを時間の無駄だと考えるのではなく、片付けはマインドフルネスの修行のひとつだと考えてみてください。


以上がDaiGo師匠からのアドバイスでした。




大掃除は進んでいますか?


人間は基本的に物を捨てられないようにできています。

人間は選択肢を最大化しようとします。

人間の進化の過程から考えても、選択肢が多くて選べるというのは、それだけで生存に有利です。

ですから、選択肢が増えるように物事を判断します。


人間が保存できる食べ物を作ったり冷蔵庫を作ったのも、この選べるようにするという人間の本能のために作られたものです。

その本能に応えるために様々な技術を発展させ進化してきました。


ですから、物を捨てられないのが普通です。

「もしかしたら使えるかもしれない」と考えて人間は進化してきたので、物を捨てるのが苦手な人が多いわけです。


片付けに関する心理テクニックについては、こちらの本も参考にしてみてください。

Amazon の Audible であれば無料で聞くことができるキャンペーンの対象になっています。

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人生を思い通りに操る 片づけの心理法則




物を捨てられるようになる思考の5つのポイント


「もったいない」「念のため捨てずに持っておこう」というような考えを切り離すためのテクニックを紹介します。


ポイント1 :タイムトラベル思考

ある物を捨てようかどうしようかと迷ったとします。

それを買った時にタイムトラベルして戻ってください。

それを買った時のことをはっきり思い出せる物の場合に使えるテクニックです。


現時点の自分の思考の状態のまま、それを買った時点に頭の中で戻ってください。

自分自身に「それをもう一度買うか?」と問いかけてください。


人間は、一度手に入れると愛着も湧いてきますし、一度所有したものに対する価値を高く見積もるということがわかっています。


人間は自分が所有したものの価値を高く見積もる性質があります。

メルカリに出品してもなかなか売れないというのも、この心理が働いて、購入する側にとっては高くなっていることが原因だったりします。


ですから、頭の中の想像でいいのでそれを買った日に戻ってください。

それを買った日のことを具体的に思い出せば思い出すほど効果は高くなります。

大抵の場合、それを買おうとしている自分に対して「買わない方がいい」と言いたくなると思います。


ということは、今の自分には必要のないものです。


ポイント2 :買い直し思考

いつ買ったのかがわからないような日用品に使えるテクニックです。

捨てるかどうしようか迷っているものがあったら、それを一度捨てたことを想像してみてください。

その上で、「もう一度それを買い直したいと思うか?」と自分に問いかけてみてください。


例えば、家族や子どもが間違ってそれを捨てたとします。

その時に、もう一度それを買い直したいと思うかということを考えてみてください。

買い直したいと思わないのであれば、それは不要なものです。


ポイント3 :ネットオークション思考

誰かがそれを売って欲しいと言ってきたとしたら、それを売るかどうかということを考えてみてください。


その時に「売ってもいい」と思えるものは必要のない物です。

もし皆さんがミニマリストのように物を減らしてすっきりとした生活をしたいと言うのであれば、このネットオークション思考がとても役に立ちます。


ポイント4 :代用思考

人間が最もクリエイティブになる瞬間は2つあります。

ひとつは言い訳を考える時で、もうひとつは「物を捨てる」時です。


目の前の物を捨てようかどうしようか迷ったらこう考えてください。

「もしそれがなかったら、何で代用できるだろうか?」と考えてください。

これにより、その物がなかったとしても、家にある他の物で代用できるということに気付けます。

それがなくても生活が変わらないということに気づけると、それだけで急に物を捨てることができるようになります。


ポイント5 :結果思考

目の前にある物体がなくなると悲しいし不安になります。

「この物を捨てるかどうか」という判断をするのではなく、「その物を使うことによって得られる結果が自分の人生にとって必要かどうか」ということを考えてください。


まだそれを使うことができるか、使い道があるか、このように考えると大抵のものには何かしら使い道は思いつくでしょうから、当然捨てることができなくなります。


それを使って「手に入る結果が本当に必要なものなのか」ということを自分に問いかけてみてください。

大抵のものには使い道はありますが、ほとんどの物は手に入る結果としては凡庸なものです。




意志力を最大化するクローゼットのルール


クローゼットにルールを設けて、それを守るようにするだけで、かなり意思決定力が高くなります。

これはミニマリストになれということではなく、シンプルライフが大事だということです。


シンプルライフというのは、物を減らすことによって考える時間や管理するコストを減らすということです。

即断即決で行動できるように選択肢を減らして、物を減らすことによって管理コストが減ります。


手順が増えたりルールが複雑になると意味がありません。

人生で大事なことに集中するための時間や集中力を最大化するのが目的です。


ルールその1 :ハンガーを限定する

まず、ハンガーの数を限定するだけで片付けがかなり楽になります。


例えば、1週間分のハンガーで毎日のセットアップを用意しておきます。

週の終わりなどに、月曜日から日曜日までのセットアップでハンガーにかけておきます。

それだけで毎朝迷うことなく服を着ることができます。


あるいは、もっとシンプルに減らしたいのであれば、3日分にして、それをローテーションとして回していくという方法もあります。

3日以上というのがポイントです。

靴も同じですが、毎日同じものだと傷むのが早くなってしまいます。

ですから、服も靴も基本的には3つ以上でローテーションするようにしてください。

服も靴も早く傷めば結局お金がかかってしまいますし、選んだり購入するためのコストが増えてしまいます。


ハンガーの数は1週間分の7本と予備1本の8本あれば十分だと思います。

これを秋冬と春夏と回していくので、ハンガーは合計で14本から16本ほどで十分です。


ルールその2 :衣替えをしない

季節の変わり目には、それまで着ていた服を収納ボックスにしまって、次の時期の服をクローゼットに出したり衣替えをすると思います。

この手間がもったいないです。

クローゼットの中で半分は秋冬もの、半分は春夏もののようにした方がいいです。

入れ替えたり管理するコストを減らすべきです。


クリーニングに出さなければならない服を持っている人も多いでしょうが、衣替えをしない前提で考えると、余計なコストがかかる服を買わなくなります


ルールその3 :1イン2アウトの法則

服を減らしても、気がついたら増えてしまう人も多いと思います。


クローゼット以外でも使えるテクニックですが、「ひとつ新しい物を増やしたら、ふたつ物を減らす」というルールも役に立ちます。

自然と物も減りますし、増やしづらくなるので、本当に価値がある物だけを買うようになります。

このルールで買い物上手になれます。


ルールその4 :色を限定するとおしゃれに見える

色を限定するとおしゃれに見える上に、服を選ぶ際にも迷わなくなります。


女性はある程度色を入れた方がいいかもしれませんが、男性であれば、青・白・黒・グレーなど、自分の色を3色から5色決めておいて、どの色を組み合わせてもおしゃれに見えるようにしておきます

「合わせやすい色+自分の色」としておけば、どの服を組み合わせてもうまくいきます。

女性の場合は、明るい色を入れておいた方がいいと思いますが、自分のテーマカラーを決めておいてください。


1週間のセットアップを決めると、同じ服をいつも着ているように思われて嫌だという人もいるでしょうが、どの服を組み合わせても合うようにしておけば、シャッフルしても大丈夫になります。

これによってセットアップで迷う時間も無くなります。


ここから先は、さらに、収入が上がる収納のルールや二度と散らからない人になるための方法などについて解説していきます。

自分の集中力を最大化して、人生で本当に大切なものに向き合いたいという方は、ぜひ続きもチェックしてみてください。