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【総集編】読書が楽しくなる心理学
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【総集編】読書が楽しくなる心理学

2023-06-10 12:00

    前回の記事では、DaiGo師匠がこれまで紹介してきたおすすめ本やおすすめのアイテムをイッキ見で紹介させてもらいました。

    まだまだごく一部ではありますが、読んでみたい本もたくさんあったと思います。

    【総集編】DaiGoおすすめ!人生を変える神アイテム総まとめ


    そこで、今回はどうせ本を読むのであれば、楽しく読んで実践につながる知識として身につけてほしいので、読書術について纏めさせてもらいます。

    ぜひ気になる部分だけでも参考にしてみてください。




    理解力を高めるための6つの読書術


    理解力を高めるための読書術は、どんなものがあるのかという研究は色々と行われています。

    2013年にハジェテペ大学が、過去に行われた様々な読書術研究の中から信頼性が高い研究を15個選び出して、本の理解力を高める方法を徹底的に調べたレビュー研究があります。

    そこから、本の理解力を高める読み方がわかっています。

    大きく分けて6つのテクニックがあり、これらを使うと理解力は高まります。


    ①プレディクティング(Predicting)

    その本に書いてある内容を予測する手法です。


    普段から書籍のタイトルや著者・目次・帯などから皆さんもどんなことが書いてあるかを想像するとは思いますが、記憶に残すためのポイントとしては、自分の過去の経験や自分がすでに持っている知識を使って、その本にどのようなことが書いてあるのかを予測することが重要になります。


    もちろん、タイトルや目次を見ながらでも結構ですので、まずは、どのようなことが書いてあるのかを予測してください。


    自分の知識と結びつけて物事を見るようになるので予測力も鍛えられますし、自分の知識や予測とどれぐらい違っていたのかということを後からチェックできるので、意外性が記憶として残ります。


    サプライズや意外だったことは記憶に残りやすいというのは納得できると思います。

    最初に予測があるからこそサプライズがあります。

    最初のプレディクティング(Predicting)がないと、予測を裏切ることは起きないので意外性はなく記憶に残りにくくなります

    ですから、最初に予測することを行ってください。


    さらに、大切なのは、実際に読み終わった後に、自分の予測がどれぐらい正しかったのか自己採点しないといけません。

    それをすることなくただ目次を見て予測するだけでは意味がありません。


    こんな内容が書いてあるだろうとか予測した内容をメモしておくとか、記録しておくといいです。


    重要なところを音読すると記憶に残りやすくなるという研究もありますので、おすすめは、この目次のこの部分はこんなことが書いているのではないかなという予測をスマホの音声認識機能でメモする方法です。

    記録せずに記憶だけで採点をしようとすると、バイアスも働いて正しく採点できませんので、全部でなくとも自分が興味がありそうな一部だけでもいいので記録しておきましょう。


    ②ビジュアライジング(Visualizing)

    自分が読んでいる内容を頭の中に思い浮かべてみる作業です。

    登場人物の行動や姿とかをイメージしたり紙に書き出してみるというのが基本です。


    小説であればみなさん自然としていると思います。

    実用書だと後から内容を聞かれても思い出せない人でも、ストーリーのある小説だと説明できるものです。

    参考書や実用書で内容を思い出せないのはビジュアライジングしていないからです。


    当たり前ですが、いい小説は映画のように登場人物の姿や行動などを映像として想像しながら読みますので記憶に残るわけです。

    漫画でわかる◯◯シリーズは、このビジュアライジングをしやすいから手軽に読めます。


    実用書や教養書、専門書や参考書も方法が違うだけでビジュアライジングができます。

    論理構造をマインドマップのように絵でイメージをします。

    例えば、前提→解説→結論を絵でイメージします。


    例えば、この研究は前提がこれ、意外な実験としてこういったものがあって、結果はこうなったという論理構造を頭の中に映像で想像します。

    ガリレオのノートも絵のようになっています。検索すると出てくると思いますが、見ていただくと論理構造が絵のようです。


    実際に学生の方々におすすめしたいのが、テスト勉強をするときに、テスト範囲の内容をA4の紙一枚に纏めてみてください。

    試験前に何枚も何枚もプリントを見返したりしている人がいますが、そうすると焦ってしまって全く記憶に残らないものです。


    ところが、A4用紙1枚に試験範囲の内容の用語や単語だけでいいのでビジュアライジングして纏めておいて、試験前にそれを見返すと、記憶を引き出しやすくなります

    これだけでもテストの結果はよくなります。


    一度学んだことであればビジュアライジングしておくことで記憶を引き出しやすくなりますから、これだけでもテストの成績は上がります。

    テストの前日にテスト範囲の内容をビジュアライジングしてまとめるのもおすすめです。


    皆さんも覚えていたはずなのに思い出せないときも何かヒントがあると思い出すことがあると思います。

    それは忘れているわけではなく思い出せないだけです。

    人間は本を読んだり勉強した直後はパーツ一つ一つは覚えているものですが、組み立てる設計図をビジュアライジングして、それを組み上がった状態でイメージできるようにしておかないと思い出すことができないわけです。


    ③コネクティング(Connecting)

    今読んでいる本を自分が既に持っている体験や知識など他のリソースと結びつける手法です。


    結びつける先は3つあります。

    自分が読んでいる本が、この3つのうちどれに結びつけることができるのかを考えながら、読んで覚えたいところだけでいいので使ってみてください。


    text to Text

    自分が以前に読んだ本に近い本を考えます。

    読んでいる本を別の本に結びつける方法で、過去に自分が読んだことがあるテキストと今自分が読んでいる内容を結びつけてください。


    記憶というものは結びつきですから、他のものと結びついていない記憶は重要ではないと判断されて脳から消えてしまいます。

    他の知識と結びつけることが大事で、結びつきが多いほどその記憶は安定します。


    text to Self

    自分が過去に経験した体験にどのように近いか、もしくは、自分の経験と何が違うのかということに結びつける方法です。


    text to World

    本に書いてある内容に、世の中で起きたことで似たようなことがなかったか、あるいは、似たようなことが自分の身の回りで起きていないかと、実際の世界で起きていることに結びつける方法です。


    つまり、過去に読んだことのある本の内容や知識、自分の体験に結びつけるか、実生活に落とし込むかということをすると記憶に残りやすくなります。


    ④サマライジング(Summarizing)

    本の重要なポイントを自分の言葉で言いなおす方法です。

    これをすると何が重要なのかがわかるようになりますので効率よく読めるようになります。


    「要するに読書術」

    細かく読みすぎて時間がかかるとか、時間がかかるから嫌になって積読してしまうことを矯正するためのテクニックです。


    本を読むときに全体を読まないでさっと読んで、章ごとなどで「要するに◯◯◯ということが書いてある」と内容をざっくりまとめます

    これを各章ごとに行い、それから読むようにします。


    そうすると、「要するに」に対して自分が興味があるかどうかを判断できますし、例えば、細かい事例ばかりに気を取られることもなくなります。

    これを普段からしていると要約能力も説明能力も高まりますし、本を読むスピードも速くなります。


    何が書いてあるかわからないと、とても大事なことが書いてあるのではと思い読み飛ばすのも怖くなります。

    そうなると一字一句全て読もうとなり、内容のないところも読むようになって読書が面倒になります。

    要するに、まとめきれない部分や違いがあって興味を持った部分はゆっくり読めばいいわけです。


    ⑤クエスチョニング(Questioning)

    本を読む前や読んでいる間、読み終わった後に色々と自分に対して質問をして、その質問に自分で答えるテクニックです。

    人間は質問があってそれに対しての答えがある構造になっていると、記憶に残りやすくなります


    以下に、いくつかの質問を紹介しますので、その中から本を読む前に答えられるところは答えて、本を読んでいる間にも気が付いたときには答えていく、そして、本を読み終わった後に答え合わせのようにすべて答えていきます。

    質問に対する答えは長々と答えるのではなく Twitter に投稿できるぐらいの文字数で簡潔に考えてください。


    この本の問題意識は何か?どんな問題を提示しているのか?その問題を解決する方法は何か?

    この本はどのように始まりどのように終わったのか?

    自分はこの本から何を学んだのか?

    この本のキーポイントやコンセプトは何だったのか?

    その本のチャート・地図・ラベル・グラフ・写真・図解・用語集から何を学んだのか?それらの要素からどんな種類の情報を得ることができたのか?

    この本が他の本と似ている要素、違う要素は何だろうか?

    この本を読んでいる時にどんな感覚になったのか?

    この本はなぜ重要なのか?

    作者は読者に対してどう考えて欲しいと思っているのか?

    この本のタイトルは内容と合っているだろうか?(本のタイトルを自分でつけ直してください)
    ※Amazonでレビューを投稿するときなどは、このリタイトルを使ってください

    文中で出てくる専門用語に対して作者は何と言っているのか?何が言いたかったのか?

    セクションを一つ選んでそのセクションにはどんな情報が書かれているのか?
    ※人に本を勧めるときは、このおすすめのセクション/章を伝えるようにしてください

    前書きは本全体を理解するのに役に立ったのだろうか?役に立たなかったというのであれば、どうすれば良かったのか?

    作者はこの本を面白くするためにどのような工夫をしているだろうか?

    本の出だしをチェックして、作者は読者を引き込むためにどんなトピックを展開しているか?

    作者の主張のどこに賛成できるか?その理由は何か?

    その本の特徴的な点や特異な部分はどこか?

    本の終わり方をチェックして、その終わり方が良かったかどうか?良くないと思うのであればどうやれば良かったのか?

    テーマを説明するために作者がどのような事例を出しているのか?興味深かった例は?

    この本で最も重要な1文はどれか?その理由は何か?

    本の内容を説明するために作者はどのような特別なフレーズや言葉を使っているだろうか?

    本の内容を振り返って自分に対して一番刺さった箇所はどこか?


    映画を見終わった後であれば、このような質問を自然と一緒に見た人と会話をしたり自分の頭の中で巡らせるのに、本を読む時にはしない人の方が多いです。


    何回も本を読む度にこれをチェックリストのように繰り返していくと、このポイントに沿って本を読むことができるようになります。

    そうすると普通に読んだだけでこの質問に簡単に答えられるようになります。

    簡単に答えられるということは本の内容がしっかり頭に残っているということです。

    最初は面倒だと思いますが、ぜひ実践してみてください。


    ⑥インフィリング(infilling)

    日本語で言うところの行間を読むテクニックで、トレーニング方法はいろいろとありますが2つ紹介します。

    イメージトレーニングとプレリーディングです。


    イメージトレーニング

    本をパラパラとめくるときに図解や写真やグラフが目に入ると思います。

    このような図や写真だけを見てどのような内容が書いてあるのかを推測する方法です。


    アメリカの小学校でも実際に使われているテクニックで写真やグラフから内容を想像したり、タイトルから内容を想像したりと自分の中でイメージするトレーニングです。


    プレリーディング

    最初に本全体をスキミングして内容を推測する方法です。

    本の見出しや各セクションの最初の1文だけに目を通して、その本や各セクションにどのようなことが書いてあるのかを推測するトレーニングです。


    どちらの場合も自分が拾い読みした場所から全体の内容を予測するようにしてください。


    基本的に予測をしてその予測があっていたかどうかということをチェックすることが大事になります。


    「そういえば読書術」

    サマライジングで、要するに読書術を紹介しましたが、「そういえば読書術」というのもあります。

    つまらない本や読んでいても微妙な本は、思いつくために使ってください。


    パラパラと気軽に読んでいて気になる言葉やフレーズが目についたら、「そういえば・・・・」と思いつくために使う方法です。

    そういえばこんなことがあったとか、そういえばこれを見ると◯◯を思い出すなというように、そういえばの先のアイデアや思いつくことを書き留めてください。


    慣れるまでは難しい部分もあると思いますが、実践していただくと確実に読書術が身につきます。

    実践的で科学的根拠のある方法ですので参考にして本を読んでみてください。




    最強の読書スキルの高め方


    106件の研究でわかった最強の読書スキルの高め方を紹介したいと思います。


    本を買ってもなかなか読みきれないとか、時間をかければ本を読めるけれど頭に残らないという人が結構いると思いますが、読書スキルには基本的に3つあります。

    1. 本の内容を理解する能力(インプット)

    2. 本を早く読む能力(スピード) 

    3. 本で学んだことを自分のものにする能力(アウトプット)

    これらを上げるにはどうすればいいのでしょうか。


    2010年にカーネギーコーポレーションがライティングと読書スキルに関するメタ分析を行ってくれています。

    本を読むときに、人によってはマーカーで線を入れたりメモを書き入れたり、がっつりとノートをとる人もいると思います。

    より効率良くするにはどうすればいいのかということを調べてくれています。

    ライティングと読書スキルに関する106件の研究をさらにまとめて結論を導き出そうとしたものです。


    その結果、ライティングにはやはり効果はあったということですが、どんなライティングが最も効果があったのかということもわかっています。


    一般的によくあるライティング方法

    うまい文章や表現を教える

    本の内容について先生が質問を出して答える

    ひたすらノートにとる

    本に書いてある情報をノートに書き写す

    本について自由に作文をする

    本の中の単語の意味について書き出す

    本の要約をする

    本について感じた疑問に対して答えを書き出す


    色々な方法について調べていますが、それぞれの効果量としては以下の通りでした。


    うまい文章や表現を教える:0.17から0.25

    →若干の効果はあるけれど労力を考えたらおすすめできない


    本の内容について先生が質問を出して答える:0.27

    →読書のスキルを上げる方法としては効果が薄い


    ひたすらノートにとる:0.30

    →人によって、書き方によって効果が変わるのであろう


    本に書いてある情報をノートに書き写す:0.47

    →ポイントを書き出すだけであれば労力は少ないのでしてもいいけれど、注力するほどではない


    本について自由に作文をする:0.30から0.52

    →効果として幅が広いので自分に合っているのかという問題も出てくる


    ここから先がこの研究では効果があるとされた方法です。


    本の中の単語の意味について書き出す:0.60

    本の中にある専門用語やわからない言葉を調べたり単語帳を作るなどをして、言葉の意味を把握するという方法をすると効果量が0.60だったということですから、わからない言葉に注目するという方法は効果がある方法だと言えます。


    本の要約をする:0.30から0.85

    かなり幅はありますが、方法を間違わなければかなりの効果が期待できます。

    ちなみに、この要約をするという方法は年齢が小さければ小さいほど効果が高くなるということもわかっています。

    若い人やまだ本を読むことに慣れていない人はしてみるのもいいと思います。


    本について感じた疑問に対して答えを書き出す:0.80

    最も読書スキルと相関が高かったのは、本の内容に対して自分が疑問を作り出して、その疑問に対して自分で文章で答えるという方法でした。


    本をまずは通し読みして、疑問に感じたところがあったら質問だけ書いておきます。

    一旦通して全て読んで本の概要や骨子を理解した上で、その質問に対する答えを探していくようにもう一度読む方法です。


    これは本を読む前に行なっても結構です。

    自分がその本を読むことによって何を手に入れたいのか、自分がその本にどんな答えを期待するのかを先に書き出しておいてから、実際に本を読み、同じように答え探しをしながら本を読む方法です。


    答え探しをしながら本を読むというのが最も正しい本の読み方です。

    特に日本人は真面目な人が多いので、全部ちゃんと読まないといけないと考えてしまいがちです。

    そうすると、この答えを探そうという気分になれないので本を読むこと自体が辛いことになってしまうわけです。


    「本は探し物」

    では、読書力を爆上げするライティングトレーニングとそれを応用したDaiGo師匠愛用の読書法について解説します。


    ①最速で1冊読破する単語探し読み

    目次や索引を見て、わからない単語をピックアップしてください。

    そのわからない単語を本の見返しやノートなどに10〜20個程度書き出してください。

    そのわからない単語の意味を探すということに注目して本を読んでください。


    最初は文章を読もうとしなくていいので、ページをめくりながらその単語の意味を探すだけで結構です。

    それぞれの単語の使われている意味や定義を書き出していきます。


    目次がない場合には各章ごとの見出しだけを見ていくようにしてください。

    それもない場合には10ページぐらいに1つの単語を探すぐらいで結構です。

    どうしても抵抗感がある場合には Google やウィキペディアで検索して書き出してもいいです。


    ②疑問の力で読書力を最大化する探し読み

    目次を見たり、①単語探し読みのなかで湧いてきた疑問から質問を10〜20個程度作ります

    その質問を大きめの紙に書き出しておいて、それをしおりとして使い、答えを見つけたらページ数と内容を書きます。


    おすすめとしては、欲張ってたくさんの質問を作るよりは、10個の質問を使って一度読んだ後に他に何か疑問を感じたかを考えてみてください。

    それによりより具体的な質問が出てくるようになるので、それを自分のビジネスや仕事に活かすことを考えてください。


    ここでは疑問がなくなるまで何度も繰り返し続けることが重要です。

    一度にすべてを理解しようとすると本が難しく感じるけれど、人間の脳は処理能力が高いので、何度も読んでいることにより考えもまとまってくるものです。


    ③完全に頭に定着させるための自作目次読み

    自分で目次を作ろうと思って読んでみてください。

    ひとつの段落や話題が切り替わる毎に要約の目次を作ります


    答え捜し読みができていれば、本の骨子が理解できていて実際に本を読まなくてもある程度できるものです。

    何度も繰り返し読んだことによりフレームワークができていて、なんとなく自分の頭の中にすでにできているものから要約の目次を作ることになります。

    要するにこの章や段落で言いたいことはなんなのか?を考えてください。


    要約の効果を高めるためのポイント

    2008年のカレッジ・オブ・デュペイジの研究で、効率の良い要約はどのようなものなのかということを調べてくれています。


    研究チームは87人の学生を対象に長文を読んでもらい、その際に全体を2つのグループに分けています。

    片方のグループには本を読んでからすぐに要約をしてもらい、もう一方のグループには、その長文を読んだ当日には何もせずに、翌日に要約をしてもらいました。


    その上で内容の理解度をチェックしたところ、時間をおいてから要約をしてもらったグループの方が成績が良かったということです。

    その差は約2倍ぐらいの違いだったということです。


    さらに、長文を読んでからすぐに要約を行ったグループは、要約をせず長文を読んだだけの人たちと同じぐらいの理解度しか得られなかったということです。


    ですから、本を読んでからすぐに要約をしたり、要約をしながら本を読んでしまうと意味がないです。

    これをほとんどの人がしてしまいますが、それはとてももったいないことです。


    「単語の意味を知る」「疑問に答えていく」ということをひたすらした後に最後に行うのが要約です。

    時間をおいて本を読んだ方が客観的に見る視点が生まれます。

    一歩引いた視点を作ることによりメタ認知が起動し、自分に本当に必要な場所とそうでない場所を区別することができるようになり、初めて効率的に文章を読むことができるようになります。


    2003年のイリノイ大学の研究でも同じような実験があり、この際は参加者の人達に本の中から重要なキーワードを抜き出して要約するということをしてもらいました。

    その要約のタイミングを変えて理解度をチェックする実験を行っています。


    重要なキーワードのピックアップと要約を当日行ったグループと重要なキーワードのピックアップだけを行っておいて翌日に要約をしたグループを比べたところ、やはり、翌日に要約を行ったグループの方が理解度のスコアが上だったという結果が確認されています。


    さらに、キーワードを抜き出すだけでも理解度がアップするという効果が確認されていますので、文章をまとめたり要約するのが苦手だという人は、キーワードを抜き出すだけでも効果があるのではないかとも考えられます。


    「単語探し読み」で目次を見たりパラパラとページをめくりながら読むだけでも理解度は高まります。

    「疑問を作る探し読み」を繰り返して、ある程度時間を置きながら文章に触れて客観視ができるようになった状態で、「自作目次読み」で目次を作りながら読むというようにするとより効果が高くなるのではないかと思います。

    これがDaiGo師匠が実際にしている読書術です。


    ちなみに、これを良い本を探すために使うのであれば、自分がその本を読んで何を手に入れたいのだろうという内容を3つから5つ考えて書き出してから、本をパラパラとめくってみてください。

    自分が書き出したことに対して、その本が答えてくれそうだと思うのであれば読むようにすると、いい本に出会うことにも繋がると思います。


    何度も繰り返し読みたくなる本を見つけると生き方も変わると思います。知識を行動に変えて実践に活かすために活用してください。


    ここから先は読書スキルを無駄に下げてしまう行動や、実践できる形の記憶として残すための読書術について解説していきます。

    ぜひ続きもチェックしてみてください。



    読書スキルを無駄に下げてしまうもの


    大前提として、読書スキルを無駄に下げてしまうことがあるので、それを知っておく必要もあります。

    多くの人がこれに当てはまっているので、その場合にはまずはここから取り組んだ方がいいと思います。


    運動不足で読書スキルが低下する!?

    2018年に東フィンランド大学が175人の子供を対象に全員の体脂肪率を計測して、その数値を子供たちのリーディングスキルと比較するということを行っています。


    その結果、体脂肪率が高くなればなるほど読書スキルは低下するということが確認されています。

    特に、レプチンの濃度が高い子供ほど読書スキルが低いという傾向がありました。


    この結果について研究チームのコメントとしては、体脂肪が子どもたちの読書スキルと相関しているのは、主に体が重くなったことによる運動機能の低下が関係していると考えられると言われています。


    ですから、読むスピードを速くしたいとか読書スキルを高めたいと思うのであれば、体を動かすことが重要だということになります。


    さらに研究チームは、運動機能を高めるような介入を行えば、子供たちのリーディングスキルは向上する可能性があるとも言われています。


    DaiGo師匠もいつも言っていますが、体を動かしながら本を読んだ方が頭にも入りやすいですし本を読むスピードも速くなります。

    まずは、体を動かすということから始めてみてはいかがでしょうか。


    コンセプトマップ

    コンセプトマップという方法でノートを取りながら本を読むと、本に対する理解度が大幅に上昇するということがわかっています。


    2006年にサイモンフレーザー大学が、コンセプトマッピングに関するメタ分析を行ってくれています。

    このコンセプトマッピングは、本の中に書かれているさまざまな情報をマインドマップのように相互につなげるノートのことです。


    情報をただ書くのではなく、その情報のつながりを意識してマップ状にしてノートをとるのがコンセプトマップというノートの取り方になります。


    研究チームは、過去のさまざまな実験から質が高い55件の実験をピックアップして、合計で5858人分のデータを精査することにより、コンセプトマップの読書効果について結論を導き出そうとしました。


    その結果、コンセプトマップを作りながらテキストを読んだ場合、何もしない場合に比べて、中から大程度記憶に残りやすくなるということがわかっています。

    効果量としても、コンセプトマップ、または、マインドマップを取りながらテキストを読んだ方が明らかに頭に残りやすくなると言えるレベルでした。


    しかも、その効果は本のアウトライン(目次や要約)を作るよりも効果が高かったということです。

    マインドマップについては、知識と知識がつながっていればいいので、あまり難しく考えずに使っていただけたらと思います。


    この効果としては、マインドマップによって頭の中で知識や概念が整理されるのはもちろんですが、自分なりにまとめていくことによって、その本の内容自体が「自分事」になることが作用しているからでもあります。


    例えば、本に書いてある内容をただ書き写そうとすると、それは自分事にならずただただ苦痛な作業になってしまいます。


    ですから、本に書いてあることを正確に覚えるのもいいですが、医学など正確にそれを覚える必要がある分野でなければ、「自分事」にして覚える方がいいということです。


    アイドリング時間の利用

    読書というと、ずっと長い時間夢中になって本を貪り続けている人の方がかっこいいように思われがちですが、実際には、アイドリング時間を作った方が良いということがわかっています。


    覚えたい部分を読んだ後には目を閉じてじっとするということをしてください。

    これをすることによって記憶に残りやすくなるということが、2012年にエジンバラ大学が行った研究によりわかっています。


    この研究では、33人の高齢者を集めて2つの短編を読んでもらうという実験を行っています。

    本を読み終わった後に全員を2つのグループに分けています。

    ・暗い部屋で10分ほど目を閉じてもらったグループ

    ・本の内容とは関係のないゲームをしてもらったグループ


    90分後に全ての被験者に対して、読んだ短編の内容をできるだけ詳しく思い出してもらうということを行っています。


    その結果、本を読んだ後に暗い部屋で10分ほど目を閉じてもらったグループの方が、記憶の定着率が10%ほど高くなっていたということです。


    ですから、覚えたい部分や記憶しておきたいポイントがあった場合には、その後の休憩では、何か他のことをする前に10分ほど目を閉じるようにしてください。

    リラックスして軽く瞑想すると記憶の定着率が高くなると思います。


    この研究にはさらに続きがあり、この傾向は1週間後の追試でも確認されているということです。

    つまり、90分後の記憶の定着率としての優位さは、なんと1週間経っても残っていたということです。


    研究者のコメントとしては、秒単位では新しい記憶というものは形成されることはなく、学習後の最初の数分の間に何をするかによって、新しい情報が記憶として定着するかどうかが決まると言われています。


    ですから、大事なのはインプットしているときではなく、そのインプットをした後に何をするかです。

    大事なことをインプットした後にはできるだけ情報を入れないようにした方がいいです。


    本を読んだ後に10分ぐらいは何もしない時間を確保するようにしましょう。

    おすすめとしては、目を閉じてただじっとしているだけではなく、ノイズキャンセリングのイヤホンなども使って音の情報も入ってこないようにしてください。


    D ラボ の放送を見たりブロマガを読んだ後にも、10分ほど目を閉じて情報をインプットしないようにすると、その内容は頭に残ってより実践にもつながりやすくなります。


    プロダクションエフェクト

    これは要するに音読のことです。


    「感銘を受けた部分」「感動した部分」「覚えたい重要な部分」のみを音読するテクニックが、プロダクションエフェクトになります。


    よく本やテキストを読んでいるときにマーカーで線を引いたりする人もいると思いますが、それをする暇があるのであればこのプロダクションエフェクトをした方が、それを記憶に残しやすくなるということです。


    2017年にウォータールー大学の行なった研究で、本やテキストの内容を記憶に残す方法に関する過去の文献レビューを行ってくれています。

    ・黙読

    ・オーディオブック

    ・自分の声で読んでオーディオブックを作る

    ・声に出して音読する

    それぞれの効果について調べています。


    その結果、最も効果が高かったのは、自分で声に出して音読するという方法でした。


    ですから、本を読んでいるときに重要だと感じた部分があった場合には、その部分だけ声に出して音読することによって、記憶への定着率は高まります


    ちなみに、この方法はオーディオブックでも使うことができます。

    オーディオブックの場合には、覚えておきたい部分があったらシャドーイングするようにしてください。

    読書にこのような動きがある要素を組み込むほど、内容が長期記憶に残りやすくなるということがわかっています。


    ですから、できるだけ受け身にならないようにしてアクティブの要素を増やした方が長期記憶に残りやすくなります。

    これは勉強法について解説した際のアクティブラーニングと同じです。


    読書内容を誰かに話す

    読書内容を誰かに話すことによって、平均で14%も記憶に定着しやすくなるということがわかっています。

    DaiGoがニコニコや YouTube を始めた理由がこれです。

    他の人に話すことによってそれを記憶に定着しやすくなります。

    他の人に話すという作業は思い出す作業になりますので、これもアクティブラーニングの作用と同じです。


    2015年にベイラー大学が20人の学生を集めて2本の短編小説を読んでもらうという実験を行っています。

    その後、全体を2つのグループに分けています。

    ・誰かに読んだ内容を話したグループ

    ・本を再読したグループ

    つまり、1回本を読んでその内容を誰かに話した人と本を2回読んだ人を比べたということです。

    普通に考えたら2回読んだ人の方が記憶に残りそうな気がすると思います。

    その1週間後に両方のグループの記憶のチェックを行っています。


    その結果、1回本を読んでその内容を他の人に話した人たちの方が、2回本を読んだ人たちよりも14%もその内容を正確に記憶していたということが確認されています。


    ということは、ただ普通に1回だけ本を読んだ人と比べれば、間違いなく14%以上の記憶の差が出るということになります。


    ですから、本を何度も何度も繰り返し読むよりも、1回それを読んでその内容を楽しく他の人に話して、もし分からないところが出てきたら、また本に戻ってまた話すというのが、最も記憶に残す本の読み方になります。


    研究チームのコメントとしては、自分が学んだことを誰かに話すことは、学生にとって非常に効率が良い記憶術となるものであり、再読したりノートをとるよりも効率がいい方法なのかもしれないと言われています。


    とはいえ、読んだ本の内容を話す相手がいないとか、そもそも他の人に話しづらい内容の本もあったりすると思います。

    そんな問題についても、この研究では言及してくれています。


    誰かに話すのではなく自分で自分に対する質問を作り、後からその質問に自分で答えてみるのもいいと言われています。

    とにかく対話の形が重要だとされています。

    対話の形をとることによって人間は記憶に残りやすくなっていくということです。


    ですから、ノートにまとめる場合も、自分が読んだ本の内容を覚える場合も、質問とそれに対する答えという形にするようにしてください。


    自然の中で30分の読書

    これは手軽かつストレス軽減効果がとても高い方法で、DaiGo師匠も毎日しています。

    自然の中で勉強したり授業を行うことによって集中力が2倍になったという研究があります。

    さらに、スマホなどがない状態で、自然の中で30分読書するだけで、メンタルに対しても集中力に対しても効果が高まります。


    読書にはストレス軽減の効果があります。

    自然の中ではなく、普段の生活の中でもスマホの通知もならない状況で自分の時間をしっかり確保して、余計なものに振り回されることなくただ30分読書するだけでも、ストレスが70%近くもカットされるという研究があります。


    この効果をさらに高めるために自然の中で読書してみてください。

    これによってかなり高い癒しの効果を実感できると思います。


    読書には失敗はない!

    心理学では、「価値観ベースで行動する」ということが大事だと言われています。


    他人が測った場合と自分が測った場合で価値が変わるものがあると思います。

    いわゆる自分の価値観というものですが 、それを目標に行動するようにしてください。


    年収1,000万円は自分が見ても他人が見ても同じですし、フォロワー10万人というのは自分が見ても他人が見ても同じです。

    そうではなく、自分の成長を目標にしたり、他人への貢献を目標とすると、これは内的な目標になります。


    ちなみに 、この他人に貢献したいというのと他人に認められたいというのは別のものです。

    他人に認められるというのは、あくまで他人からの評価ですが、他人に貢献したいというのは、他人に感謝されたいというのではなく、他人を助けたいというだけであれば自分の価値観です。


    価値観を明確にすればするほど、人間は挫折に強くなります

    例えば、人生における長期的な目標を明らかにしていたり、自分の人生が何のためにあるのかということをはっきりと言える人は挫折に強くなります。


    自分の価値観をベースに行動する人は、終わりもゴールもありませんが、明確な失敗もありません

    お金が欲しいとか有名になりたいというのは、お金が手に入らなかったりフォロワーが増えなかったら、その瞬間に失敗や挫折が確定します。


    自分の成長や他人への貢献を目標にする人は、終わりがないのでずっとその目標を追いかけることができます。

    それによって結果的に失敗や挫折も少なくなるわけです。


    DaiGo師匠がずっと読書を楽しく続けられるのもこれです。

    読書では、同じ本を読んだとしても得られるものは人によって違います。

    誰かが読んだ10冊の本よりも自分が読んだ1冊の方が実になる場合もあります。

    読書には失敗はありません。


    このような明確な失敗がないことに対して自分の価値を置くことがとても重要です。

    協力(校正):ぶちねこさん
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