ども! イケダミノロックです。

いきなり極論で恐縮だが、俺はゲームの文化保存とかレトロゲームの復権といったノスタルジーなものに今現在まったく興味がない。

 なぜならば、栄枯盛衰という言葉が示すとおり、産業にはいい時もあれば悪い時もある。これはゲームだけではなく、世の商いの真理だ。さらにアーケードゲームというものは、コインオペレーションというルールに基づく“製品”であり“作品”ではないというのが俺の持論だからだ。

 もちろん、文化保存は俺以外のやれる人、やりたい人がやればいいし、それ自体はそれでいいことだと思う。ただ、俺が納得いかないのは「文化として保存しよう!」と声高く発信する人が今のゲームセンターに大して行ってないこと(お金を使ってないこと)、今も頑張っている人たちを批判したり、ないものと決め込んで無視することだ(仕事の内容は80~90年代よりキツくなっているのにね……)。

 今のゲームセンターのラインナップに食指が動かない気持ちはわかる。それでも、ゲームセンターは国内に生きている。それを無視して「昔は良かった」「今はダメだ」と語るのは、今でも頑張ってるゲームセンターの経営者や、今のゲームが好きな若い世代を冒涜しているようで、俺にはどうも理解できない価値観だ。

 飛び込みでプライズ機にお金を使う酔っ払いサラリーマンや、待機所がわりにパズルゲームに連コインする風俗のおねえちゃんにひきかえ、今のゲーセンにコインを落としていない人が「元○○ライターです」「元○○の店長です」と懐古な発言しているのを見ると本当に残念な気持ちになる。

 そういう意味で、キバンゲリオンという男はすごくピュアだと思った。彼が所有するレア基板、レア資料という物のコレクトのレベルはS級だが、決してそれを他人にひけらかさず、ゲームセンターという「場」の研究・発表のために活かしている。

 ネット社会になっても、人間はコミュニティがなければ生きていけない。家で一人で飲むビールと、気心知れた連中と居酒屋で飲むビールは味が違う。ゲームだって一緒だ。ゲーセンだからいいんだ!  本当にそう思う。

……とはいえ、彼とのトークライブはいつもバカバカしくて少し切なくてさ(笑)。なんだろう、俺には刺激的で必要な時間なのである。

ゲーセンという場が好きな人は「イケダ×ゲリオン」に遊びにきて欲しい。たぶんスッキリするから(笑)。

 とりあえず11月24日に行うキバンゲリオンとのトークライブが楽しみだ。

11月24日(土)開催「イケダ×ゲリオンK ~ゲーセンと熊~」

【前半】
アーケードゲーム業界が期待する新システム基板『exA-Arcadia』チームが出展したピンボールやレトロゲームの見本市「カリフォルニア・エクストリーム」の模様をイケダミノロックがレポート! 会場写真を交えながら、19701980年代のレトロゲームについてお話します。
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【後半】
スマホ用STG『アカとブルー』のプログラマーであり、熊ハンターでもあるロック藤岡をゲストに招き、ジュークボックスの製造元として知られるseeburg社が1947年にリリースした射撃ゲーム『Shoot tha Bear』の機械設計とゲームシステムがもたらした仮説を雑談混じりにお話します! 脱線確実?!
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※「イケダ×ゲリオン」のイベント概要についてはこちらをご覧ください。

■開演日時
11月24日(土)
OPEN 18:00 / START 18:30

■場所
新宿・NAKED LOFT
http://www.loft-prj.co.jp/naked/

■チケット情報
前売3500円/当日4000円(飲食別)

※前売り券はローソンチケットにて10月29日より発売!
【Lコード:32186】
https://l-tike.com/search/?keyword=32186

■出演
イケダミノロック(ゲーセンミカド店長)
キバンゲリオン(娯楽産業研究家)
ゲスト:ロック藤岡(タノシマス・プログラマー)

 なお、イベントは有料配信も実施! 遠方の方でも視聴可能です。
トークイベント「イケダ×ゲリオン K ~ゲーセンと熊~」

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