• このエントリーをはてなブックマークに追加
【過去記事リバイバル】ミカド店長イケダミノロックの業務日誌「2020年4月のゲーセンミカド」
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

【過去記事リバイバル】ミカド店長イケダミノロックの業務日誌「2020年4月のゲーセンミカド」

2021-03-22 17:00

     ども、イケダミノロックです!

     中国から世界中に広まってしまった新型コロナウィルス。このウィルス感染問題により、これまでの平和な世の中が一変、まるで小さい頃に聞かされていた戦時中のような空気が日本を覆った。2020年3月以降、感染による被害拡大はもちろん、経済もいまだ大打撃を受けている。

     2020年4月、緊急事態宣言〜休業要請を受け、我々ゲーセンミカドも創業以来ほぼ初の休業を余儀なくされた。記憶があるうちにここ数ヶ月間のミカドの近況を書き記しておくことにした。まずは3月30日の出来事から。

    ■3月30日
     志村けんさんの死去が報じられた日、俺はアミパラ広島での出張から帰京し、そのまま高田馬場ミカドへ移動した。出張で留守だった日のゲーセンミカドの売上を確認すると、3月25日の小池都知事の政府会見以降、売上が普段の5割から7割落ち込んでいた。東日本大震災の経験から「これはヤバイことになる……数ヶ月で会社が飛ぶな」と、俺はすぐに在籍スタッフたちに、社長として今後の指針と考えを伝えた。

    ・自粛ムードが強くなっているが「緊急事態宣言」が出るまではミカドを営業し続ける。高田馬場、池袋のイベントスケジュールもすべて実施する。ただし、マスク着用の告知や消毒液の準備を必ず徹底し、配信時も自粛ムードに配慮する。

    ・店舗営業以外の売上確保のため、ゲーセンミカドのグッズ開発をスケジュールを巻いて押し進め、通信販売の収益を確保する。また、微々たる収益ではあるが、店舗からのインターネットライブ配信も必ず毎日実施すると決める。

    ・コラボ店舗他、ライブイベントなどクライアントや会場ありきのイベントに関してはクライアント、会場からの自粛要請に従う。

    ・家賃交渉と新規事業推進をベンディングし、かかるコストを事態収束まで削減。国からの各種資金援助、助成金など、もらえるものはすべてもらってスタッフの人件費に充てる。人員、人件費削減はせず、アルバイトを社員として雇用すれば助成金が出るため、将来的にアルバイト全員を社員雇用する方針を進める。

    ・緊急事態宣言が発令された際は、腹を括りクラウドファンディングを利用。ベンディングした新規事業に関する事業資金を集める。

     方針は以上となる。

     俺は東日本大震災以来、いつ同じような状況になっても対応できるよう事業の柱を増やしてきたし、何度も脳内で資金繰りのシミュレーションを重ねていた。配信やグッズ販売ができることは数年単位の地道な活動の積み重ねであるし、また、東日本大震災の際、俺は真っ先に人員、人件費削減を行い、結果として身体も精神も売上も確保できない最悪な状況に陥った。今回はその反省を活かし、人員、人件費確保はマストとし、払えないから減らすではなく、払うためにスタッフ一丸でどうしていくのか? と、意識転換をしたのだ。

     この日の夜、配信の枠が空いていたので俺はひとりで『ソニックウイングス』のプレイ配信を実施している。

    ‪【春のシューティング祭り2020 延長戦】イケダミノロック vs ソニックウイングス 20200330‬


     コロナウィルスの騒ぎがなければ、3月30日は広島から羽田へ帰京したのち成田空港へ移動し、「ゲーセンミカドinヨーロッパ」のオープニングイベントに出席するため、マドリード行きの飛行機に乗る予定だった。ゲーセンミカドinヨーロッパのオープンは3月中旬には延期が決まっていたが、俺はオープニングイベントでプレイするはずだった『ソニックウイングス』をどうしても配信でクリアしておきたかったのだった。

     緊急事態宣言が発令される前段階から売上が下降。 「このままだと会社が潰れる! そんなことになったら従業員たちが露頭に迷うことになる……」。なんとしてでもこの困難を耐え忍ばなければならない。早速行動開始だ。

     
    この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
    ニコニコポイントで購入

    続きを読みたい方は、ニコニコポイントで記事を購入できます。

    入会して購読

    この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。

    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。