ハゲさんのピンボール小咄：「Pat Lawlor」

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　おつかれさまです。ハゲです。

　前に有名なピンボールクリエイターとしてスティーブ・リッチー氏の話をしましたが、覚えておいて損はないピンボールクリエイターとしてもうおひとり「Pat Lawlor(パット・ローラー)」氏も取り上げます。

　スティーブ・リッチーは現在のピンボールでは当たり前のように実装されている機構やフィーチャーを最初に取り入れたエポックメイキングな方ですが、パット・ローラーはなんかこう奇抜な物を取り入れるタイプの方です。

　手始めが前回取り上げた『Banzai Run』。バックボックスまでフィールドのピンボールですね。こちらはパット・ローラーの処女作でもあります。

　そして翌年1989年にリリースされたのが『Earthshaker』。「地震」の名の通り、台が揺れます（揺れている瞬間を探せなかった……結構揺れるそうです）。

　さらに翌年1990年にリリースされたのが『Whirlwind』。ひょっとして風が吹くんですか？そうです。風が吹きます。台の上から。

　そんな奇をてらうようなピンボールを作り上げるパット・ローラーですが、それ以降の90年代はピンボール界では人気作である『Twilight Zone』『Funhouse』などを手掛け、ピンボール史上最も売れた台と言われている『The Addams Family』もリリースしています。

　　

　2000年代はSternに在籍しピンボールをリリースしますが……TwilightやAddamsの90年代の台が強すぎるんだよなぁ。良い台はありますが、そちらで霞む印象。現在はJersey Jack Pinballでピンボールに携わっているそう。ちょっと前ですが2017年にはスマホがフィールドに置いてあるピンボールをリリースしています。

　うーん、これはパット・ローラー。こういうノリの奴を令和の世に出してくれないかな。

　ちなみに関東でのパット・ローラー作品は、『Twilight Zone』をふじみ野と土浦、『The Addams Family』を土浦で遊べます。名機なんでぜひプレイしてください。