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はじめまして、三葉(みつば)です。
『30歳の保健体育』や『オンナノコになりたい!』などの本を書いています。
この場では、恋愛や女の子絡みの話、ネタや趣味、日々の雑記などをお伝えできればと思います。
まず、僕が何者か説明しますと、普段の仕事は文筆業です。大学時代から本を書き始め、卒業後に某メディア企業で記者職をして、退職した今は物書き一本、と 言いたいところですが、大学院にも通っています。本を書き、研究をしていると、いつの間にか日々が過ぎ去っている感じです。
僕の作る本 の内容をご存知の方であれば説明は不要かも知れませんが、興味の対象は、「恋愛」「女性」「女装」「自慰行為」「異常性癖全般」「風俗」「ファッション」 など、自分で書いていて「これは酷いもんだ」と言わんばかりのものばかりです(ファッションは違いますが)。
僕がこういったテーマを好むのは、それらが「人間の欲・本質を表す気がしてならない」と思うからなんですね。隠れているものは気になりますし、ドロドロしているものが見え隠れしているのなら、引きずり出して観察してみたくなるのです。
と、そんな暗い感じのことを言いながらも、健全な趣味もあって、「ファッション」「アニメ」「ゲーム」「バイク・車」「鉄道」「写真」「美術」「映画」 「音楽」など、興味は多岐に渡ります。ニコニコさんのブロマガでは、ちょっとややこしくてアングラな話と、爽やかで健全な趣味の話を両立させられたらと 思っています。
ということで、前置きが長くなりましたが、第0回目のテーマは「出会い厨」です。
まず、「出会い厨」という言葉を見ますと、「出会い」と「厨房(中坊)」が合体した言葉なのに気付きます。「厨房」には、「中学生のように幼稚な言動をする人」という意味もありますが、ここでは「一つ覚え」という意味と考えるのが妥当でしょう。
つまり、出会い厨とは、「出会いに対して一つ覚えの人」ということです。転じて、「異性にしか目が向かない人」が出会い厨の意味だといえます。
さて、言葉の意味が分かったところで、少し前に僕が見た光景のお話をしましょう。その日、僕は一人で、新宿のキャッシュオンのスタンディングバーでひとり お酒を飲んでいました。週末だったので、店内はガヤガヤと混雑していて、カップル、男だけの集まり、合コンのような男女入り混じった集団、流暢な英語を話 す外国人たち、そして僕のようなひとり客で溢れていました。
僕はひとりで会話相手も居ないので、ぼーっと店内を眺めていると、ひとつの 集団が目に付きました。10人くらいが固まっていたでしょうか、20代くらいの男女が近くのテーブルで談笑していました。男性が7人、女性が3人といった 具合で、最初は大学生のサークルの集まりかと思いましたが、お互いを不思議なというか、変わったあだ名で呼び合っていました。おそらくは、いや、ネットの オフ会に違いありません。「○○スレでさ~」とか言ってたし。
女の子(みんなそこそこ可愛かった)の周囲には、男性が3人くらいがぴっ たり付いて、一生懸命に話しかけていました。。彼らは面白いことを言ったり、お酒を勧めたりしていて、男女の輪からはみ出た残りの男性たちは、男性だけで 固まってお酒を飲んでいました。ときどき、男女の輪をチラチラ見ながら。
しばらくすると、男女たちはお酒を買うために一緒に席を離れま した。そして、残された男数人が口にしたのは、「必死過ぎて笑えるよね」「思いっきり邪魔してやりたいわ」などのセリフです。女の子と一緒に消えた男たち は、残された男性から完全に出会い厨認定されてます。残された男たちの顔がマジで怖い。
僕はといえば、高校時代の自分を思い出して、「そういえば高校時代、自分も女の子とペラペラ喋ってる奴らを見て、『必死過ぎてひくわー』『女にしか興味無いのかよ』なんて軽蔑してたなぁ」なんて思った訳です。まぁそれで、僕はしばらく暗黒の童貞時代が続く訳ですが。
それは良いとして、男女グループが戻ってくると、男集団の怨恨の眼差し再開です。と、男女グループをよく見ると、さっきまで居なかった外国人の男性が2人増えていました。会話を聞いていると、レジ近くで外国人が女の子に声を掛けて、そのまま合流したとか。
「やっぱ外国人はコミュ力高いなー」なんて僕が思っていると、男だけで固まってた彼らは「外国人が出会い厨だと気にならないから不思議なんだよな」「ああ分かるかも。あと、イケメンだと気にならないかも」と本音をぶっちゃけていました。
こんな一連の流れを見聞きして、僕は出会い厨に対して考えを巡らせました。そして導かれたひとつの見解は、「異性に必死になるヤツを見てイラっとするのは、自分にできないことを存分にしているからなのでは」というもの。
自分と同レベルだと思っている人が出会い厨だと、「自分が出会い厨だったら」と客観視して小恥ずかしくなったり、「どうしてアイツが……」と抜け駆けを目の当たりにしているかのようなイラつきが生まれるのです。
確かに、外国人が女の子に積極的になっていても、僕は何とも思いません。風土や文化の違いを含めて、「別世界の人のすることだから」と、「自分ができうる 行為」だと認識できないのです。イケメンの場合も然りで「イケメンだからできるんだよなぁ」と、やっぱり自分と切り分けて考えてしまいます。オフ会の彼ら も、出会い厨(と言われていた人たち)含め、外見的には大きな差はありませんでした。
集まりの本来の目的をスルーして、女の子と知り合うことだけが目的になったり、色恋のトラブルを持ち込んで面倒を起こすのは論外として、意固地になって異性と触れ合うのを避けるのは、それはそれでコミュニティの盛り上がりを阻害する原因になるのではないでしょうか。
そして「ときには素直になるのも大事なのかな」と、出会い厨を散々バカにし、軽蔑していた中高生時代を悔やむ僕は切実に思います。
『30歳の保健体育』や『オンナノコになりたい!』などの本を書いています。
この場では、恋愛や女の子絡みの話、ネタや趣味、日々の雑記などをお伝えできればと思います。
まず、僕が何者か説明しますと、普段の仕事は文筆業です。大学時代から本を書き始め、卒業後に某メディア企業で記者職をして、退職した今は物書き一本、と 言いたいところですが、大学院にも通っています。本を書き、研究をしていると、いつの間にか日々が過ぎ去っている感じです。
僕の作る本 の内容をご存知の方であれば説明は不要かも知れませんが、興味の対象は、「恋愛」「女性」「女装」「自慰行為」「異常性癖全般」「風俗」「ファッション」 など、自分で書いていて「これは酷いもんだ」と言わんばかりのものばかりです(ファッションは違いますが)。
僕がこういったテーマを好むのは、それらが「人間の欲・本質を表す気がしてならない」と思うからなんですね。隠れているものは気になりますし、ドロドロしているものが見え隠れしているのなら、引きずり出して観察してみたくなるのです。
と、そんな暗い感じのことを言いながらも、健全な趣味もあって、「ファッション」「アニメ」「ゲーム」「バイク・車」「鉄道」「写真」「美術」「映画」 「音楽」など、興味は多岐に渡ります。ニコニコさんのブロマガでは、ちょっとややこしくてアングラな話と、爽やかで健全な趣味の話を両立させられたらと 思っています。
ということで、前置きが長くなりましたが、第0回目のテーマは「出会い厨」です。
まず、「出会い厨」という言葉を見ますと、「出会い」と「厨房(中坊)」が合体した言葉なのに気付きます。「厨房」には、「中学生のように幼稚な言動をする人」という意味もありますが、ここでは「一つ覚え」という意味と考えるのが妥当でしょう。
つまり、出会い厨とは、「出会いに対して一つ覚えの人」ということです。転じて、「異性にしか目が向かない人」が出会い厨の意味だといえます。
さて、言葉の意味が分かったところで、少し前に僕が見た光景のお話をしましょう。その日、僕は一人で、新宿のキャッシュオンのスタンディングバーでひとり お酒を飲んでいました。週末だったので、店内はガヤガヤと混雑していて、カップル、男だけの集まり、合コンのような男女入り混じった集団、流暢な英語を話 す外国人たち、そして僕のようなひとり客で溢れていました。
僕はひとりで会話相手も居ないので、ぼーっと店内を眺めていると、ひとつの 集団が目に付きました。10人くらいが固まっていたでしょうか、20代くらいの男女が近くのテーブルで談笑していました。男性が7人、女性が3人といった 具合で、最初は大学生のサークルの集まりかと思いましたが、お互いを不思議なというか、変わったあだ名で呼び合っていました。おそらくは、いや、ネットの オフ会に違いありません。「○○スレでさ~」とか言ってたし。
女の子(みんなそこそこ可愛かった)の周囲には、男性が3人くらいがぴっ たり付いて、一生懸命に話しかけていました。。彼らは面白いことを言ったり、お酒を勧めたりしていて、男女の輪からはみ出た残りの男性たちは、男性だけで 固まってお酒を飲んでいました。ときどき、男女の輪をチラチラ見ながら。
しばらくすると、男女たちはお酒を買うために一緒に席を離れま した。そして、残された男数人が口にしたのは、「必死過ぎて笑えるよね」「思いっきり邪魔してやりたいわ」などのセリフです。女の子と一緒に消えた男たち は、残された男性から完全に出会い厨認定されてます。残された男たちの顔がマジで怖い。
僕はといえば、高校時代の自分を思い出して、「そういえば高校時代、自分も女の子とペラペラ喋ってる奴らを見て、『必死過ぎてひくわー』『女にしか興味無いのかよ』なんて軽蔑してたなぁ」なんて思った訳です。まぁそれで、僕はしばらく暗黒の童貞時代が続く訳ですが。
それは良いとして、男女グループが戻ってくると、男集団の怨恨の眼差し再開です。と、男女グループをよく見ると、さっきまで居なかった外国人の男性が2人増えていました。会話を聞いていると、レジ近くで外国人が女の子に声を掛けて、そのまま合流したとか。
「やっぱ外国人はコミュ力高いなー」なんて僕が思っていると、男だけで固まってた彼らは「外国人が出会い厨だと気にならないから不思議なんだよな」「ああ分かるかも。あと、イケメンだと気にならないかも」と本音をぶっちゃけていました。
こんな一連の流れを見聞きして、僕は出会い厨に対して考えを巡らせました。そして導かれたひとつの見解は、「異性に必死になるヤツを見てイラっとするのは、自分にできないことを存分にしているからなのでは」というもの。
自分と同レベルだと思っている人が出会い厨だと、「自分が出会い厨だったら」と客観視して小恥ずかしくなったり、「どうしてアイツが……」と抜け駆けを目の当たりにしているかのようなイラつきが生まれるのです。
確かに、外国人が女の子に積極的になっていても、僕は何とも思いません。風土や文化の違いを含めて、「別世界の人のすることだから」と、「自分ができうる 行為」だと認識できないのです。イケメンの場合も然りで「イケメンだからできるんだよなぁ」と、やっぱり自分と切り分けて考えてしまいます。オフ会の彼ら も、出会い厨(と言われていた人たち)含め、外見的には大きな差はありませんでした。
集まりの本来の目的をスルーして、女の子と知り合うことだけが目的になったり、色恋のトラブルを持ち込んで面倒を起こすのは論外として、意固地になって異性と触れ合うのを避けるのは、それはそれでコミュニティの盛り上がりを阻害する原因になるのではないでしょうか。
そして「ときには素直になるのも大事なのかな」と、出会い厨を散々バカにし、軽蔑していた中高生時代を悔やむ僕は切実に思います。
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最終更新日:2014-03-01 00:00
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