今年2016年は、国際連合食糧農業機関(FAO)が定めた「International Year of Pulses(国際豆類の年)」です。

豆類は、良質なたんぱく質を含むことで知られますが、じつはダイエットにも好影響を与えることが最近判明しました。

豆類はダイエット&リバウンド防止になる

先月末「American Journal of Clinical Nutrition」に発表されたトロントのセント・マイケルズ病院の分析によれば、対象となった940人が、6週間、普段通りの食事に1日約130gの豆類(そら豆、大豆、ひよこ豆、いんげん、レンズ豆など)を加えたところ、平均ひとり340gの体重減少が観察されたそうです。

体重の減りだけみるとそれほど大きくありませんが、注目したいのは、リバウンドを制御する効果もあること。

(その理由は、)豆類にたんぱく質が豊富であることと、糖分が低いこと。また、豆類を多く消費することで、動物性たんぱく質やトランス脂肪酸のような身体にあまり良くない成分の摂取が制限されるからではないかと考えられます。

(「Le Parisien」より翻訳引用)

また、同じ病院で行われた別の実験では、日常的に豆類(レンズ豆、ひよこ豆、大豆)を食することで、満腹感は31%も増え、悪玉コレステロールは5%減るという結果も出ています。

スパイシー料理にも合う豆類

いいことだらけに見える豆類ですが、実験を行ったRussell de Souza教授によれば、世界的に見れば、その消費量はまだまだ低いのだそうです。

箸休めにもなる和食の豆料理は、広く愛されていて、豆類摂取に関しては、日本は欧米より進んでいるように思えますが、和食以外の味つけも試してみると、さらにおいしく味わえるかもしれません。

たとえば、香辛料と合わせてスパイシーに仕立てたり、スープの具やサラダに加えたり。すりつぶしてペースト状にするなど応用も効きます。

おいしく味わえ、ダイエットにもいい豆類。さらに積極的に摂取して、太りにくい身体を手に入れたいものです。

Le Parisien,2016 International Year of Pulses

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