その体調の崩れ「春の土用」が原因かも?
暦には、明確な季節のはじまりがあります。それは、立春・立夏・立秋・立冬。その直前の約18日間が「土用」です。
土用はいわば季節の変わり目。気候の変化に体が追いつかず、体調を崩しやすい時期といえます。じつは、今がちょうど「春の土用」の真っ最中! 具体的には4月16日(土)から5月4日(水)までです。
春の土用は新年度がスタートして間もないうえにゴールデンウィークとも重なるので、生活のリズムが乱れやすいとき。くわえて、連休中においしいものを食べたり、旅行したりと、楽しい思いをする反面、胃腸の不調や肉体疲労を感じやすいときともいえます。
自然のリズムに合わせた養生法において、土用は新しい季節をむかえるための準備期間。この時期に心身のメンテナンスをしっかりとしておくことが、間もなくやってくる夏を元気に過ごすポイントです。
メンテナンスの方法はいろいろありますが、ここでは毎日の暮らしに取り入れやすいハーブティーをご紹介しましょう。
新しい季節を迎える前に。心身を整えるハーブティー ペパーミント
胃腸の働きを促す作用があり、胃の痛みや胃もたれなどのトラブルや不快感をやわらげます。消化促進の働きもあるので、食前・食後のティーにぴったり。すーっとした清涼感がリフレッシュにも◎。
ハイビスカス
目が覚めるような強い酸味が特徴。この酸味のもとであるクエン酸に、疲労をやわらげる働きがあります。新陳代謝を高めて体内の老廃物を排出する働きがあるので、むくみが気になるときにもおすすめ。
ローズヒップ
疲労感や風邪のひきはじめなどに有効なビタミンCが、レモンの20~40倍も含まれています。豊富なビタミンCは、肌荒れやアンチエイジングにも役立ちます。フルーティーな甘酸っぱさが特徴です。
レモンバーム
イライラ、ヒステリー、パニックなどをやわらげ、心身のバランスを整える作用があるといわれます。気分が落ち込み、活力を取り戻したいときにも適しています。クセのない味わいで、レモンのような爽やかな香り。
それぞれのハーブをシングルティーで飲むのはもちろん、好みに合わせてブレンドしてもOK。自分が取り入れやすい(飲みやすい)方法を試してみてください。濃くいれたティーを氷が入ったグラスに注ぎ、炭酸水で割ったティーソーダもおすすめ。はちみつやアガベシロップなどの甘みを少し加えてもおいしいですよ。
心身が疲労やだるさから解放されると、表情も明るく元気になるもの。自然のリズムに合わせて心身を整えておけば、夏にもまけない溌剌とした、自然体の美しさを手にできるはずです。
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