薬日本堂が過去5年間に受けた漢方相談の上位に、「不妊症」が毎年ランクインしているといいます。

他にどんな項目が上位に入っているかみてみると、ダイエットやニキビ、冷え症など、女性の悩みとして定番と思われる内容が並んでいますから、「不妊症」というワードは唐突な印象を受けます。

ただ、それだけ不妊に悩んでいる女性が多いということ。決して他人事な悩みではないのです。

ただ、不妊というのは妊娠を希望するようになって初めて気づくケースが大半。早めに対処していれば妊娠できたはずなのに……という人も少なくありません。

「いつかは子どもを産みたい」と思っているのなら、今のうちから「妊活」を始めましょう!


まず初めに意識したいのが、「月経」と「基礎体温」。月経が順調にあるか、基礎体温は低温期と高温期の2層に分かれているか。ココはしっかりチェックしたいもの。

「基礎体温は排卵日を予測するために測るものだから、今の自分には関係ない」と思われるかもしれませんが、あなたが妊娠できる状態にあるかどうかの目安になるもの。排卵が起きているかを判断する大切なものですから、あらかじめ確認しておくこと、できるなら継続して計測することをオススメします。

もし、何かしら気になることがあったら、ひとりで悩んでいないで専門家に相談してみましょう。「婦人科には行きにくい」「病院での治療には抵抗がある」ということであれば、漢方を利用するのも一つの方法。実際の不妊治療でも漢方を利用する病院は増えています。

漢方では「気・血・水(き・けつ・すい)※」のバランスを重要視しており、例えば「基礎体温を正常に保つには『気』が必要」とか、「正常な排卵リズムを保つためには『気』『血』の巡りが必要」など、妊娠に関連したポイントもいろいろあります。

「妊活」というと、なかなか自分の問題として考えにくいかもしれませんが、これは妊娠だけに限った話ではなく、カラダの健康、美しさ、若々しさにも通じる大切なこと。妊活=女子力アップにつながるのです。

※気・血・水とは?
気…生命エネルギー、パワーの源
血…血液の働き、栄養とうるおいの源
水…血液以外の体内に流れる体液、うるおいの源

[薬日本堂]

text by おりはらやすこ
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一児の母であり、前職が保育士のため育児や幼児教育関連を多く執筆。不妊治療情報誌をはじめとして女性の健康・医療についての執筆も多数。その他、漢方やサプリメント、オーラソーマといった代替医療や、住宅会社のパンフレット他、多分野を手がけ、ライター歴は15年超。ティーコンシェルジュ2級の資格を保持。

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