定期的にファスティングをおこなってデトックスしているはずなのに、期待するほどの効果が感じられない。それは、ファスティングの恩恵にあずかれる体質になっていないからかもしれません。

ファスティング体質とは

「ファスティングは主に脂肪の中の毒素を出すためのものです。それには、まず毒素をきちんと出せるからだであることが前提条件になります」

と語るのは、内科医の関由佳先生。からだの毒素を一番排出する器官は腸です。せっかく体内毒素を排出しようと思っても、便秘の状態では出すことが出来ないのです。

副腎の疲れも効果が得られない一因に

もうひとつ、最近注目されているアドレナルファテーグ(副腎疲労)の人がファスティングをおこなっても、疲れるだけで、逆効果のこともあるそうです。

「副腎は腎臓の上にあり、ストレスと闘うホルモン、コルチゾールを出しています。アドレナルファティーグの人は肝臓での解毒能力が低下し、水銀や鉛、アルミニウムなどの有害ミネラルを溜め込みやすい傾向があります。その状態で無理なファスティングを行うとさらにストレスとなり、副腎を疲労させることになります。

副腎機能が低下すると、朝起きるのが辛くなったり、疲れやすくなったりします。単なる疲労だと思って放っておくと、慢性的な頭痛やアレルギー、落ち込みやすくなるといった症状があらわれます」

さらには、アドレナルファテーグの見識がない病院にかかっても気づかれず、抗うつ薬などの薬を出され、いつまでたっても副腎疲労の症状が改善しないケースもあるそうです。

必要なのはプレファスティング

アドレナルファテーグは、私たちが普段口にする食品や大気から取り込む有害物質の蓄積が要因の一つ。これらを体内から出すために、スーパーフードやキレート作用のあるサプリメントが注目されているのです。ちなみに、関先生のおすすめサプリメントは、有害ミネラルを排出するための栄養素として、アメリカでアスリートが機能向上として使っている「MSM(メチルサルフォニルメタン)」だそう。

「化学物質のような名前ですが実際は天然のイオウ成分。水銀などの重金属と結合して体外へ排出するキレート作用があります。まずは便秘やアドレナルファテーグを改善させ、解毒能力を高めてからファスティングをおこなうと、からだへの負担も少なく、感じる変化もより大きくなると思いますよ」

日本では、スーパーフードブランド「Sunfood」から、MSMに着目したサプリメント「ピュアMSM」が9月1日に発売されます。イオウは爪や髪に必要なタンパク質をつくる成分でもあるので、エイジングケアも兼ねることができます。

検索で見つかるアドレナルファテーグ対応医

病院に行っても治らない倦怠感や気分の落ち込みがある人は「アドレナルファテーグ」もしくは「副腎疲労」で検索して、対応できるお医者さんを探してみるのも手。もしもアドレナルファテーグだと診断されても、原因が分かるだけでも安心できます。副腎を元気にし、有害ミネラルとサヨナラすることで、より爽快な日常生活も望めます。

Sunfood

photo by PIXTA

この記事を気に入ったら、いいね!しよう。

Facebookで最新情報をお届けします。

RSS情報:http://www.mylohas.net/2016/08/056436sunfood.html