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小春日和の休日。久しぶりにゆっくりと、友らと浅草をぶらぶら。「来年までは会えないかなー」と連絡を取り合ったのをきっかけに、ひょんなことから状況は一転。見えない糸に引かれるように、その数日後、新居を訪ねることができました。
浅草を歩いたのはその帰り道。仲見世通りは人人人で、逃げるように脇道へ。その先にあった江戸駄菓子の店に立ち寄り、ひとしきり、わいわいと買い物を。
「招き猫おこし」はつぶらな黒目「江戸駄菓子 まんねん堂」で私が選んだのは、「招き猫おこし」。昭和20年代には、東京の祭りの屋台で定番として売られていた縁起物。職人さんが一つ一つ手で色付けしているので、少しずつ表情が違っています。浅草にあったおこし屋さんが廃業するとき、まんねん堂が木型を引き取り、50年ぶりに再生産された懐かしのお菓子。日本で唯一の、招き猫のおこしです。
何かに導かれるように、不意に友人と会えることが続く近頃。ひょいと右手を上げる招き猫のおこしに一礼し、ありがたくいただきました。
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