女性にとってとても大切な骨盤周りやデリケートゾーンの温め方、ケアについて、デリケートゾーン専門サロン「Pubicare Salon(ピュビケアサロン白金台)」のチーフセラピスト、金光しんさんにお話を伺いました。
血液の滞りは万病のもとーー骨盤まわりや、デリケートゾーンが大切なことはなんとなとくわかるのですが、具体的になぜ温める必要があるのでしょうか。
「骨盤まわりというのは、血液循環が滞りやすい場所です。からだの血液は心臓から全身を巡ります。足先ーふくらはぎー太ももー陰部を通って心臓にもどるのですが、このときに陰部が冷えていると、巡ってきた血液を潤滑に心臓まで届けにくくなります。
足先を巡ってきた冷えた血液が陰部に溜まることで、たとえば生理痛や生理不順、子宮系の病気の原因となることもあるのです。逆に言うと、陰部を温めて血流循環を促すことで、生理痛などが軽減または解消することも期待できるんですよ」(金光さん)
女性にとって月に一度の生理は、からだの老廃物を排出してくれるデトックス作用もあるということですが、生理痛が辛いという声もたくさん聞きます。
どんなときに不調なのかデータを取るーー生理前後や生理中を快適に過ごすための工夫や、心がけたいことなど教えていただけますか?
「手足が冷えているということは、からだ全体が冷えていること。からだは芯から温めなければ、いろいろな問題が生じてきます。単に、重ね着や重ね履きをすれば良いという話ではなく、からだに取り入れるもの(=食べ物)、ライフスタイルなどが大きく影響してくるのです。まずは自分のからだについて知ることが必要です。
たとえば、生理中と前後のライフスタイルや食べたものなどをメモして、どんなときに不調が起こりやすいのかといった、データを取ることをおすすめします。どんなものを食べると、どのような症状が起こるのか、ということが分かるだけでも随分と不調を軽減することができます」(金光さん)
デリケートゾーンは「第二の顔」欧米では当たり前であるデリケートゾーンケアも、日本では未だタブー視される風潮があります。によると、デリケートゾーンからも体調がわかるのだそう。
「先ほど自分のからだを知ると言いましたが、デリケートゾーンのお肌の状態やニオイ、おりものなどで体調の変化がわかります。婦人科系の病気予防のひとつとして知っておいた方が良いかもしれません。
また、デリケートゾーンの皮膚はとても敏感で、摩擦や乾燥にとても弱いので、トイレットペーパーで強く拭くことはできるだけ避けた方がいいですね。できれば、デリケートゾーン専用のソープやワイプの使用をおすすめします。欧米では、デリケートゾーンは第二の顔とも呼ばれているんですよ」(金光さん)
デリケート ソープ 125mL 2,100円(税抜)
デリケートコットン ワイプ12枚入り 600 円(税抜)
女友だちの間でもなかなか話題にしづらいデリケートゾーンのこと。じつは「第二の顔」といわれるほど大切な場所だったのですね。
自宅でできる、骨盤底筋マッサージ骨盤周りなどの血液循環をよくするためには、骨盤底筋をほぐすことが大切なのだそう。専用のクリームなどを使って自宅で簡単にできる骨盤底筋マッサージを教えていただきました。
デリケート ミルク 125mL 2,300円(税抜)
1. クリームを塗った両手のひらで、内太ももの付け根から下の方へ向かって、つまんでほぐすを繰り返す。
※骨盤底筋がわからない人は、椅子などを利用して座った状態だとつかみやすい。
2. お風呂上がり、クリームを塗る際には、太ももの裏側から内側を下から上へ向かってなでるようにマッサージする。
さらに効果を感じたい方には、白金台にあるPubicareサロンで受けられる「骨盤底筋ドレナージュ」(60分 10,800円)がおすすめです。アロマオイルを使い、お腹周りからそけい部、下半身全体を丁寧にマッサージ。施術が終わる頃には、お腹の中からじんわりと温まっており、下半身のむくみも改善されています。
何となくわかってはいたデリケートゾーンの大切さ。からだの変化を感じるためにも、すこしずつ意識していきたいですね。
「デリケートゾーン専門美容サロン Pubicare Salon」
住所:東京都港区白金台4-5-7サンストン白金台205
アクセス:東京メトロ南北線/都営三田線「白金台」駅2番出口すぐ
営業時間:10:00~22:00(最終入店21:00)
定休日:年中無休
電話:03-6450-3434(完全予約制)
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