何事にも、誰にでも、はじめてはあるもの。しかし、そうはいってもなかなかうまく運ばなかったり、うまくできないと自己嫌悪になりがちですよね。
こうした状態からできるだけ早く復帰するためには、物事の見方の視点を変え、自分の心を労ってあげる必要があります。今回は、自己嫌悪から早く立ち直り、前向きになるための3つの心理的なコツをお伝えさせていただきますね。
自己嫌悪している時は、頭が混乱していると知るまず、自己嫌悪の状態になってしまっている時は、できなかったことやうまくいかないことに集中しすぎている、と気づいてください。本来ならば、うまくいった部分もある。そして、そこまでのプロセスがすべて自分の成長につながらなかったわけではない。しかし、あまりにも結果に集中しているために、他のことが見えなくなっています。このように、放っておくと心は「ネガティブなこと」に集中してしまう性質を持っているんですね。
ですので、自己嫌悪している時には、意識して「自分がうまくやった部分」「自分が努力して得た成長」「それまでのプロセスで、これから役に立ちそうなこと」を考えてみてください。人生は長いものです。ひとつのことだけに囚われていると、その先の道が見えなくなってしまいます。
同時に、自己嫌悪しがちな人は、とても誠実で向上心がある方も多いのです。そのため、「自分に対してもっともっと、と期待をかけすぎてしまう」ことから、出来なかったときにショックが大きい......というループをしている可能性が。向上心がない人は自己嫌悪もしないですし、目指すところがあるからこそ、そこに到達できなかった自分にがっかりしてしまうのです。
こうしたパターンの対処法は、「最初から自分にプレッシャーを与えてないか?」を見直すこと。つまり、理想が高すぎて、すぐにはできないことを自分に課しているあまりに、できなかった自分を責めてしまっているんですね。そうではなく、もう少し自分に添って「出来たハードル」を下げることを心がけてみましょう。これは決して「私のレベルが低い」ということではなく、人間はじょじょに出来るようになっていくもの。
いずれ到達する地点がとても高い場所であったとしても、「最初はこのくらいだ」と、ゴールを自分の力量に合わせて、細かく設定していきます。こうすると、一番出来たところから見て「できなかった」とうんざりするのではなく、「あそこに到達するために、今日はここまで出来た」と達成感を得ることができます。ちょっとしたことで、こんなにも捉え方を変えることができるんです。
できなかったと悩む時間が、実はロスだと知る人はどうしても、一度悩んでしまったり、暗い気持ちになってしまうと、「ああ、こんなだった」「ああすればよかった」と、そこでネガティブな気持ちにはまりがちです。しかし、この悩む、自分を責めること自体が、実は大きなロスだと気づいてみましょう。悩んでいる間は、悩んでいることに必死になってしまっていますが、実際には全く行動できていません。そのため、現実はまったく改善されていないのです。
ですので、行動療法になりますが、「自己嫌悪している時間こそが、自分の足を引っぱっているんだ」と気づいて、そこから新しい行動をとるように心がけてみましょう。どんな小さなことであったとしても、「ああしておけばよかった」を、「今からする!」と決めた瞬間に、新しい道が開けます。
過去に立ち止まることなく、こうして自分を前向きにさせてあげることもとても大切なことです。
少しのメンタルレッスンで、こうして「繰り返してきたパターン」は防いでいくことができます。そして、ネガティブなことに囚われさえしなければ、あなたはもっともっと輝ける人。人生をより良くするために、こうした心理ロジックを活用してくださいね!
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