わが家でお弁当を持って出かけるのは、もっぱら夫と子どもたちです。週に二日、ないしは三日の出番なので、「まいにち五時起きで弁当作り」とか聞くと、ほんとうに頭が下がる想いです。わたしの友人にも数名そんな猛者がいて、それも給食の献立をほぼ再現!という実に細かな神業をこなしているものだから、ずぼらなわたしはとても彼女(彼ら)に足を向けて寝られません。

給食は、わたしの遠い記憶だと(遥か昔のことですが)、とってもおいしかった。好きだったのはドライパインが入ったコッペパンだとか、ミートボール入りのクリームシチュー。それから牛乳に入れるとコーヒー牛乳風味になる黒糖シロップなど、「いかにも子どもが好きそうなもの」が出てくると、「わあ」となったものでした。小学校の高学年にもなると、がぜん女子の方が成長が著しく、まだまだ食べ途中の男子を横目に、ささっとおかわりをしたりして。まだ「羞恥心」というものもほどほどないせいか、どんどん食べる方がさもかっこいいというような食べっぷりは、きっと当時のクラスメイトの男子から見ると......と、想像するだけで今さらながら赤面です。

さて、うちの子どもたちは、学校ではなく馬の牧場に通っているので、「給食」というものがありません。その代わりに毎週月曜日は「自分たちでお昼ご飯を作る日」となっており、子どもたちが能動的に事前にメニューを決めておかないと、「自動的にカレーになる」という暗黙のルールのようなものもうっすらあり、週末に息子が「ああ!メニュー決めるの忘れたぁあああ!」と叫んだりすると、「月曜日はきっとカレーだね」が合言葉になりつつあります。

ちなみにこの原稿を書いているのは月曜日なのですが、メニューは「カレー」でした。夫はお弁当。献立は、もやしのナムル、ピーマンと小海老のお浸し、人参と油揚げと炒り卵のお寿司。新生姜の甘酢漬け、嘉数農園のミニトマトを入れました。普段、夫は自分でお弁当を作ることも多く、だいたいは肉と野菜の炒め物とか肉と玉ねぎの甘辛煮など、どかーんなTHE弁当です。

さて、明日は子どもたちもお弁当。何作ろうかなぁ。

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