とにかくお日様が恋しいデンマーク人。週末の遠出まで待たなくても、1番手軽なアウトドア、ピクニックを、時間をみつけては楽しみます。コペンハーゲンの街中にはきれいな公園がたくさんあるので、寝そべる敷物、本、そしてピクニック・バスケットを持って出かけます。夏至に向けてぐんぐんと日が長くなるこの季節。オフィスから帰ってきてからでもまだまだ日が高いので、ささっと用意して、ディナーピクニックとしゃれこむ人たちも。
ソーセージのぐるぐるパンが大人気ピクニックの定番メニューは以前ご紹介したフリカデーラや新ジャガイモのポテトサラダですが「プルサホーン」という、ソーセージのパンも人気。もともとは子ども用のおかずパンですが、上等のソーセージで作れば大人も満足な味。スパークリングワインにもよく合います。
一次発酵不要。プルサホーンの時短レシピ今回のレシピは、パンの発酵時間を短縮したレシピ。計量から始めても、1時間でたっぷりおつりがくるほどの短時間で作れます。もちろん、前もって記事を作って冷凍しておいても大丈夫。
<材料>
有塩バター 50g
牛乳 75㏄
ドライイースト 12g
砂糖 小さじ1/2
塩 小さじ1/4
卵 1個(半量はパン生地用、残り半量は焼く前に塗るつや出し用)
強力粉 200g
ソーセージ
好みでドライトマト
<作り方>
1.小鍋に牛乳とバターを入れ、温めながらバターを溶かす。温度は40度くらい。(指を入れられるくらい)
2.1を大きなボールに移し、イースト、砂糖、塩を加え、イーストをよく溶かす。
3.2に溶き卵半量を入れて混ぜる。
4.小麦粉の分量のうち、大さじ1~2杯を打ち粉用にとっておき、残りを3に入れる。
5.最初は木べらなどで混ぜ、だいたい混ざったら手でこねる。
粉がだいたい混ざったら、手でこねはじめる
6.2~3分間くらいこねて、つやが出てきれいにまとまるようになったらこね上がり。
なめらかな生地の完成
7.4で残しておいた打ち粉をまき、生地を少し細長くのばして8等分に切る。
※今回使用のソーセージは、日本のウィンナーの2倍くらいの長さ。普通のウィンナーの長さなら、この生地の分量で16個分くらいできる。その場合、生地を16等分に
8.生地ひとつを手の平でころがすようにして細長くのばす。
9.ソーセージとドライトマトに、のばした生地をぐるぐると巻き付ける。
すき間があくように生地を巻く
10.今回、ソーセージパンは4個。残りの4個の生地は手のひらでおよその三角形にのばし、チョコレートを巻いて、デザート用のチョコレートパンに。焼いている間にチョコレートが流れでないように、両端、巻き終わりはしっかり閉じて。(ハムなどを巻いてもおいしい。もちろん中身なしで、シンプルなパンにしてもおいしいです)
11.ぬるま湯を絞ったぬれ布巾を9にかぶせ、15分くらい暖かい場所で休ませる。
休ませた後。少しふっくらとする程度
12.つや出しのために、とき卵の残り半量を刷毛でぬって、210度に予熱しておいたオーブンで12分間くらい、良い色がつくまで焼く。
バターがたっぷり入っているのでこねやすく、一次発酵がないので、あっという間に焼きあがります。好きなサラダを添えて、ピクニック・バスケットのできあがり。飲み物も持って、気持ちのよい外にお出かけです。
(文・写真:大澤弥生)