メールやSNSなどで連絡を取るようになって、筆記用具を使う機会が減っています。だからこそ、手紙やものを書くときに何を使うかにこだわりたいという人も増えているようです。

では、ギフトとして贈るならどんなアイテムを選べばいいのでしょうか?文具を知りつくした「代官山 蔦屋書店」の神尾亜理沙さんに、贈る相手別のおすすめステーショナリーをセレクトしていただきました。

気分が華やぐエレガントなペンを自分へのご褒美に デュポン クラシック ボールペン (純正青漆/パラディウム) 46,440円(税込)

「ペンに何万も!?と驚く方もいらっしゃいますが」との前置きがありつつ、セレクトしてくださったのが[クラシック ボールペン(純正青漆/パラディウム)]。デュポンというとライターのイメージが強いですが、そのライターを愛用していたジャクリーン・ケネディ夫人の、ライターに合うボールペンをという要望により作られたものだそう。細すぎるように見えますが、しっかり重さがあり、女性の手になじみます。クリップに入っている青漆がアクセントで、気分が華やぐ1本です。神尾さんは、仕事柄、ペンを胸ポケットに差すことが多いそうですが、すっきりおさまるデザインも魅力だそう。新しい洋服で気分が上がるように、華やぐペンを自分のご褒美に。「本当は誰かに贈ってもらえたら最高ですけれども......」と、神尾さん。同感。

大切な友人には、楽しみを分け合える万年筆を セーラー万年筆 四季織々(白椿)12,960円(税込)

日本の四季を表した4色展開の万年筆のうち、冬の白を表した[四季織々 万年筆(雪椿)]。雪のような白地に椿モチーフの小さな赤い柄が散っているエレガントな万年筆です。神尾さんは、柄違いを愛用中で、同じ万年筆を友人が使っていれば、インクを分け合ったり、あわよくば文通したりと、これからのコミュニケーションにもおすすめだそう。手紙を書くという行為が少なくなっているからこそ、相手の顔を思い浮かべて、便せんや切手を選んだり、文香や封ろうを使ってみたりするのもいいですね。万年筆を手に入れると、たくさん文字を書きたくなるそうで、大事な友人、なかなか会えなくても、どこかでつながっていたいと思える友人に、おそろいの万年筆を贈るのもいいですね。

ゆっくり過ごす休日に寄り添うガラスペンをパートナーに 川西硝子 ガラスペン インサイド(矢絣) 34,560円(税込)

パートナーへのギフトとしてセレクトいただいたのは、ペン先まですべてガラスでできている[ガラスペン インサイド(矢絣) ]。川西硝子の川西さんが一人で全行程を担い作り上げられるペンは、軸の美しさはもちろん、ペンとして非常に優秀で、一度ペン先をインクに浸すと、紙質などにもよりますが、A4用紙1枚分くらい、ストレスなく書き続けることができるそうです。ガラスという材質上、一般的にあまり外に持ち歩くアイテムではありません。自宅などで、インクボトルを傍らに、書き物をするような時にぴったり。休日、温かい紅茶にお気に入りの音楽、2人でテーブルに向かいながら、書き物をするという、二人で過ごす休日をイメージして選んでいただきました。別々の事を書いていても、すてきな二人の時間が過ごせそうですね。

筆記用具って、一人で使うものと思っていましたが、こんな風につながりを感じて愛用するとやさしい気持ちになれそうですね。久しぶりに手紙を書いてみたくなりました。

[代官山 蔦屋書店]

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