大会当日、他の牧場からは7頭の馬がやってきました。なかでも、「ホルスタイン」という種類の馬は圧巻で、背中のいちばん高いところが179cmもあり、「うわー」っと見上げるほどの巨大な馬です。この馬のオーナーさんが、「180cm超えると、馬の定義からはずれて馬じゃなくなっちゃうんだよー」と言っていました。「なら、何になるんですかー?」と聞いたら、「うーん、きりんとか?」と大笑い。
うちの長男は、今年は3種目に出場しました。障害ふたつと馬場馬術です。障害は、コースに設置されているバーを飛ぶので見ている方もわかりやすいのですが、馬場馬術になると、馬の素人であるわたしには「はて?」という感じ。決められた通りの道順を、速度を変ながら(どこで変えるかも決まっているらしい)カッコよく乗りこなす競技?といえばいいのでしょうか。なんせ、「カッコよく」は基本なので、姿勢や身のこなしも評価に入ります。
息子は借り物のジャケットを着て、緊張した表情で馬に乗っています。それが果たして「カッコイイ」のかどうなのかはよくわかりませんが、真剣に何かに取り組んでいる姿はいいものです。
馬術終了後、牧場の馬の講師であるNさんは、「よかった!レムがよかった!」と、息子ではなく、馬をべた褒めしてました......。でも、そういえば、わたしはいっさい馬を見てなかった。着目する対象により、見え方もだいぶん違うでしょうね。やはり馬も人もどっちも見てないと、「全体」が浮かび上がってきません。なかなかだいじなことを教えてもらえました。気になる結果は2位!よく頑張った!娘も入賞は逃しましたが、ジムカーナという演目で雨のなか健闘。お疲れ様!
この日、わたしは食堂のおばちゃんと化して、野菜のカレーとチキンココナッツカレーを出店しました。島野菜たっぷりのカレーは、冬瓜、島かぼちゃ、ナーベラー、カリフラワー。チキンココナッツはさらっと仕上げて。添えたのは金柑のピックルとパインのライタ(ヨーグルト和え)です。隣の屋台は大宜味村でタピオカ芋を栽培しているリマ家。彼らはタピオカサンドイッチを販売。赤土で作ったかまどでは、お母さんたちが焚き火で「すいとん」も作り、それも大人300円、子ども100円で販売。さながら、「子どもたちの運動会に親が出店する」という状態で、なんだかやけにアットホームな大会でした。
また明日から、日々練習です。積み重ねの実感を味わいながら、また来年に向けて!