南太平洋の島国からやってきた植物性の飲み物
image via shutterstockカヴァはこしょう科の低木で、その根を乾燥させ粉にして、お水やお湯などと溶いて飲むもの。白濁で、その見た目はまるでマッコリや甘酒のようにも例えることができるでしょうか。ちなみにフィジーでは「ヤンゴーナ」、ハワイでは「アバ」と呼ばれ、宗教的な側面をも色濃く持つものなのだそう。
image via shutterstock鎮静効果を持つとされ、精神を落ち着ける作用もあることから、カヴァ・カフェにはストレスの多いビジネスマンや学生も多く通っています。アルコール分は含まないものの、若干酔っ払ったようなふんわり感覚を体が覚え、リラックスできるのだといいます。なんだか怪しいもののように思えますが、ハワイではれっきとした二日酔い止めとして使用されているのだそう。ドイツではカヴァの粉はカプセルに入ったサプリメントとして売っていて、不眠症などに効果的だといわれています。
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落ち着いて読書に集中。女性客も多い。
Brooklyn Kavaさん(@brooklynkava)がシェアした投稿 - 2月 1, 2018 at 11:41午前 PST
世界中のプレスも注目のドリンク。
Brooklyn Kavaさん(@brooklynkava)がシェアした投稿 - 9月 5, 2017 at 3:29午後 PDT
甘酒のような見た目。抹茶などを混ぜてアレンジするのもおいしいかも。
親の世代とは真逆を行く、健康オタクのニューヨーカーに人気
image via shutterstockアメリカの20歳から30歳の若者のアルコール摂取量はとても低いといわれ、ニューヨークに住むこの「健康層」にカヴァは特に受けているようです。この年代の両親はおよそ40歳から50歳。仕事や付き合いなどで頻繁にアルコールを口にしてきた両親の姿をみて育った子たちは、仕事中心の生活や人との付き合い方から、口にするもの、健康に対する考え方など、ストレスを多く抱えた両親を反面教師にしている部分もあるのでしょうか。親の価値観とは逆をいく健康オタクたちは、体に良いものなら支出を惜しみません。たとえば植物性のもの、遺伝子組み換えでないものはもちろん、オーガニック(ビオ)を中心としたもの。いま多くの健康トレンドがニューヨークから発信されているのにも納得がいきます。
ちなみに、日本でカヴァは「医薬品」とされ、2002年以来規制されています。カヴァを純粋に味わえるのは現在ニューヨークの3店舗のみであるのも、その人気たるゆえん。機会があったら、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。