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乳がんの再発を防ぐための7つのライフスタイル
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乳がんの再発を防ぐための7つのライフスタイル

2018-05-06 07:30
    乳がんの再発についての研究には多くの研究者が時間を費やし、資金も注ぎ込まれてきましたが、いつ、そしてなぜ、乳がんが再発するのかはいまだに推測の域を出ない部分が多く存在しています。

    とはいえ、乳がんの再発については徐々にわかってきてもいます。最初にがんができた場所を治療するときに、いわゆる「シードセル(種子細胞)」が胸からほかの場所に移動することがあります。そのシードセルが行きついたところで、何年も休眠する場合があるのですが、新たながんを引き起こすことがあります。

    再発を防ぐためのライフスタイル

    image via Shutterstock

    再発の基礎的なメカニズムは専門家が解明しているところですが、再発を防ぐためのライフスタイルとはどういうものか、リスクを下げるものは何で、下げないものは何か、ふるいにかける研究が始まっています。

    「女性が耳にすることのなかには、有益と考えられているものでも、実は不必要なことも紛れています」と、トロント大学の医学部内科教授でサニーブルック研究所の所属科学者であるエレン・ワーナー医師は言います。

    乳製品、炭水化物、大豆は避ける必要なし

    ほぼ効果がないかまったく無益な行動の例として、「乳製品、炭水化物、大豆を避けること」を挙げています。

    「むしろ、大豆は有益です」とワーナー医師。枝豆と豆腐がたっぷりの食事を推奨するにはまだ証拠が不十分ですが、最新のいくつかの研究では、大豆タンパク質と化合物が乳がんの再発リスクを下げることが証明されています。

    またワーナー医師によると、オーガニック食品は健康によいものの、乳がんの再発予防のためにはならないようです。というのも、ワーナー医師は、がん生存者の再発リスクを下げる、あるいは下げないライフスタイルについて詳しく報告したレビュー論文の共著者なのです。

    このレビュー論文やほかの新しい研究にもとづいて、乳がんの再発を予防するためにできることを続いてお伝えします。

    身体を動かす

    再発リスクを下げるためには、定期的な運動(少なくとも週に2.5時間)が「もっとも重要なライフスタイルの条件」とワーナー医師は言います。残念ながら、乳がん生存者のうち、これほどの週間目標を達成できている人はわずか13%しかいません。

    がんと闘った後に力を奮い起こすのは大変ですが、運動は再発につながる炎症やホルモンのレベルを低下させますから、第2ラウンド目の戦いを避けるには早道になるのです。

    体重を維持する

    「体重を減らすと健康になることが多いのですが、乳がんの再発リスク低下と関係あるのかはわかっていません」とワーナー医師は言います。しかし、乳がんの治療中と治療後に、体重を増やさないよう健康的な食事を取っていると、身体を守る効果が期待できる可能性があると分かっています。

    ほかの専門家も同意します。マウントサイナイ病院デュビン乳がんセンターの外科手術主任で、乳がん研究基金(BCRF)の研究員を務めるエリサ・ポート医師は、「太りすぎ、または肥満と診断された女性は、適正体重を保っている女性よりも発がんリスクが高くなります」と説明します。

    お酒を飲み過ぎない

    「適度な飲酒」、すなわち週に3、4杯までは、「おそらく問題なく、安全です」と、ポート医師は言います。しかし、毎日飲むことは避けるべきだそうです。

    『インターナショナル・ジャーナル・オブ・キャンサー』誌に発表された2016年の研究では、1日2杯以上飲んでいた生存者は、再発の確率が28%高いことがわかりました。

    処方された薬を服用する

    「処方された薬をきちんと服用することは、再発リスクを下げていくためにはとても大切です」とポート医師は言います。

    『ニュー・イングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』誌に発表された2016年の研究を含む複数の研究によると、抗エストロゲン薬とアロマターゼ阻害薬は乳がんの再発を防ぐ効果があると証明されています。

    ところが、「副作用などのせいで、多くの女性がこれらの薬の服用を止めたり、処方通りに服用していなかったりする状況です」とポート医師は言います。

    ビタミンCとDをもっと取りましょう

    ワーナー医師のレビュー研究によると、ビタミンの効果は十分には裏付けられていないのですが、ビタミンCを補給すると乳がんによる死亡率が下がるとわかってきていますビタミンDが不足しても、がんにより寿命が縮まる可能性があり、有益もしれませんが、はっきりとした結論が出るまでには至っていません。

    食事パターンを変える

    「インターミッテント・ファスティング(断続的な断食)」と呼ばれる、食べ物を取らない時間を長く取る方法は、健康によいとはっきりしてきました。 JAMAオンコロジー誌に発表された2016年の研究によると、まだ初期の研究結果ではあるものの、乳がん患者が食べ物を食べずにいる時間を13時間以上取るようにすると、このような断食をしなかった人よりも再発リスクが確かに低いとわかりました。

    断食というと大変そうですが、夜、最後に食べ物を口にしてから翌朝に何かを食べるまでに13時間以上の時間を空ければよいだけです。夜8時以降は何も食べず、翌朝9時に朝食を取れば、「断食」の条件は満たせます。

    緑茶を飲みましょう

    この研究もやはりまだ根拠は十分ではないのですが、初期の乳がんと診断された女性で緑茶をたくさん飲む(1日3杯以上)人は、緑茶を飲まない人より再発しにくくなるようです。

    ある日本の研究によると、緑茶を飲む女性で再発リスクが大幅に低下することが確認されました(31%)。とはいえ、乳がんと診断されてから緑茶をたくさん飲むようにしても効果があるかどうかはわかっていません。

    Markham Heid/7 Ways To Prevent Breast Cancer From Coming Back

    訳/STELLA MEDIX Ltd.

    RSSブログ情報:https://www.mylohas.net/2018/05/166150breast-cancer.html
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