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「げっぷ」でわかる4つの異常サイン
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「げっぷ」でわかる4つの異常サイン

2018-05-15 22:30
    げっぷは、雄弁に身体が発するメッセージです。「今はいい感じ! 」、多少のげっぷはまったく問題ありません。

    「それは胃や食道から口への、空気の逆流を意味します」と、ニューヨーク大学ランゴーニ医療センター准教授で消化器科医師のリー・アン・チェンさんはいいます。「我々が呼吸するか、食べるとき、通常、空気を飲み込んでいます(空気嚥下と呼ばれています)。食道を引き延ばすような突然の空気の放出があった場合、食道上部を弛緩させ、げっぷを起こし、空気を放出する反射作用が起きるのです」。

    しかしげっぷがしつこく続いて生活に支障がでるなら、身体が送ろうとしてうるメッセージを慎重に聞いた方がいいでしょう。カリフォルニア州ロングビーチ記念医療センターのインターベンショナル消化器科ディレクターの医師、バベッシュ・シャーさんによると、「げっぷが長期間続くか悪化しているなら、何かがあるかもしれず、主治医と話し合った方がよいでしょう」とのこと。

    げっぷの背景にはいろいろな病気

    いくつかの深刻な事態が異常量のげっぷを引き起こしていると考えられます。一般的な犯人は以下です。胃食道逆流症(GERD)で、胃の内容物がのどに逆流する症状。小腸内細菌過増殖症(SIBO)は、小腸内に過剰なバクテリアが増殖し、余分なガスを作り出し、消化管を逆流する症状です。過敏性腸症候群(IBS)、乳糖不耐症、胃不全麻痺(糖尿病患者によく起きる胃の運動性障害)、もしくは裂孔ヘルニア(胃の一部が、横隔膜より上にずり上がる)など。

    なぜ何度もげっぷをするのか知りたければ、げっぷから視点を移しましょう。病気の典型的な兆候が出ているのかもしれません

    カリフォルニア州ラグーナヒルズのサドルバック記念医療センターの消化器科専門医、キータン・シャーさんによると、「げっぷそれ自体は深刻な状態のサインではありません。しかし、ほかの兆候が一緒に見られるときには、別の異常を反映している可能性があります。もしげっぷと胃酸による胸焼け(胸の灼熱感)もしくは胃酸の逆流が一緒なら、胃食道逆流症の可能性があります。もし食べ物や飲み物の食道の嚥下困難をともなうなら(良性もしくは悪性の)食道の閉塞、食道の運動障害の可能性があります。

    警鐘を鳴らすほかの兆候は次の通りです。

    嘔吐

    一般論として、嘔吐は、単独で起きても、気がかりなサインです。しかし、絶え間ないげっぷと一緒に起きているとき、より深刻な問題が忍び寄っているといえるでしょう。「酸の逆流または裂孔ヘルニアのはじまりを示しているのかもしれません」と、バベッシュ・シャーさんは言います。「胃不全麻痺のような運動性の問題かもしれません。または、嘔吐(過剰なげっぷを伴った)は胃と小腸両方の障害、潰瘍のような症状のはじまりのサインかもしれません」

    頻繁にげっぷと嘔吐のセットがみられるならば、大事をとって主治医に知らせてください。

    予期せぬ体重減少と食欲の低下

    一晩で5キロ以上も体重が落ちるなんて夢のように聞こえるでしょう。しかし、実際起きれば、悪夢なのかもしれません。

    予想外の体重減少は、警戒すべき兆候としては最も心配されるものです」と、バベッシュ・シャーさんは言います。他の原因だとわかるまではがんのような悪性の病気である可能性も疑うべきでしょう。がんは、突然変異を起こした細胞の急速な増殖により起きます。がんは我々が通常使うエネルギーと栄養分を使うので、体重減少をもたらします。

    同様に、いつもよりげっぷが出ている、そして、食欲にブレーキがかかっているようなら、心配した方がいいでしょう。「体重減少をともなって、食欲が減退しているのは、炎症、感染症、潰瘍またはがんの徴候が考えられます」と、バベッシュ・シャーさんは言います。「そうでなかったとしたら、食欲減退と体重減少はひどいうつ病の兆候とも考えられます」

    げっぷがしつこく続きつつ、体重が減少もしくは食欲が減退するようなら、決して無視できない症状のコンビと考えるといいでしょう。致命的な事態にならぬよう、なるべく早く主治医をせきたててください。

    便秘もしくは下痢

    ときどき“パイプが詰まる”のは眉をしかめるほどのことではありません。しかし便秘がげっぷの脇役を務め始めたら、不審に思い始めた方がよいです。

    バベッシュ・シャーさんは言います。「患者に便秘が始まり、出血、ひどいむくみや痛み、嘔吐、げっぷまたは体重減少がついてくるならば、それは腸障害(腫瘍、瘢痕組織、腸ねん転のような)の兆候かもしれません。しかし、便秘持ちの人は過敏性大腸症候群のことも多く、それはげっぷを引き起こすガスの増加とも関連があります」。

    反面、下痢でトイレに通い詰めているとしたら、便秘でご無沙汰になる場合と同じくらい心配なことです。バベッシュ・シャーさんによると「下痢は過敏性腸症候群によっても引き起こされます。しかし他の病気の兆候とも関連付けられ、セリアック病(グルテン・アレルギー)、小腸内細菌異常増殖症、クローン病、潰瘍性大腸炎などがあり、すべてがげっぷの増加をともないます」

    主治医のところに早めに行き、そのひどい状況の深刻さを知りましょう。

    腹部膨満

    最近ソーシャルメディアはエクササイズの写真で賑わっています。しかし洗濯板のような割れた腹筋の人々でさえひどい腹部膨満に悩まされることはあります。腹部膨満(もしくは腹部拡張)はよくあることです。腸での食べ物の発酵の結果で、過剰なガスを生み出し、多めのげっぷを引き起こします。

    「いずれにせよ、しつこい、またはひどい膨満は小腸内細菌異常増殖、ひどい食物アレルギーまたは不耐症(例えば乳糖不耐症)、グルテン・アレルギーもしくは果糖不耐症の兆候でもありえます」とバベッシュ・シャーさん。もしげっぷが頻繁でお腹に膨満感と不快感が絶えず続くようなら主治医とタッグを組み、どの食べ物が合わないのか突き止めてください

    Stella Katsipoutis For WomensHealthMag.Com/These 4 Signs Could Indicate Your Burps Aren't Normal At All

    訳/STELLA MEDIX Ltd.

    RSSブログ情報:https://www.mylohas.net/2018/05/167385burp.html
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