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スピーチライターが教える、コミュニケーション力を上げる意外な秘訣
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スピーチライターが教える、コミュニケーション力を上げる意外な秘訣

2018-07-12 23:00
    image via Shutterstock

    仕事でもプライベートでもコミュニケーションを求められる機会はふえる一方。なのに口下手......。そんな私にとって「これしかない! 」と思えるコミュニケーション力の鍛え方を、蔭山洋介さん著『なぜ、あなたの話は響かないのか』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)で見つけました。

    スピーチライターに教わった、話す技術以上の「価値」

    著者はスピーチライターですが、おどろいたことにこの本は、発声法や会話術のような技術に頼らずにコミュケーション力アップをねらったもの。話はうまいけれどなんとなく信じてもらえない人もいれば、話し方はつたなくとも応援される人もいて(35ページ)、その差はその人自身の「価値」から来るものだからです。

    コミュニケーションとは価値の交換です。価値を交換するにあたって、最も大切になるのは当然「あなたの価値」です。あなたの価値が社会的にユニークであったり、カッコよかったり、カワイかったりするということが重要であって、そのうえでそれを表現する話し方が重要になるわけです。

    (『なぜ、あなたの話は響かないのか』97ページより引用)

    いくつか紹介されている方法のなかから3つに注目しました。

    価値を置くものをはっきりさせる

    「私はこれに価値を置く」と明確に宣言し、自分の好きなことややりたいことに対してはブレないこと(79〜80ページ)。自己肯定感がわいてコミュケーションの大きな支えになります。

    価値ある存在へのミメーシス(感染)

    「この人の話なら聞きたい」と思わせるのは成長しつづける人。自分を成長させるには、生きかたに共感できるあこがれの存在に「ミメーシス(感染)」する(114ページ)のが早いです。その人物の話しかたをまねしているうちに、コミュニケーション力が上がります。

    本を読む、映像を見る、実際に会える人であれば、会って話を聞くなど、なんでもかまいません。とにかく、没入してその人の価値観に触れて、面白がることが大切です。

    (『なぜ、あなたの話は響かないのか』115ページより引用)

    その人に影響を与えた教養にまで感染するのは、純粋に楽しい。ものまねで終わらせず、自分の価値観というフィルターを通して吸収できれば、より近道になりそう。

    部屋の片づけで「価値」が洗練される

    「好き嫌いを軸にした部屋の整理整頓」(133ページ)も、コミュニケーション力アップにつながる価値づくりのひとつだと言います。蔭山さんは、モノを捨てることを「ノイズを消す」、スッキリ収納することを「ノイズがなくなる」などと表現し、ノイズをとりのぞくとその人の価値が洗練される(133ページ)としています。

    習慣化はかんたん?

    一度習慣になってしまえば、コミュ力は高い状態で維持されて、二度と元に戻らなくなります。

    (『なぜ、あなたの話は響かないのか』100ページより)

    どの方法もつづけやすいと蔭山さん。「好き」や「あこがれ」などのワクワク感をベースにしているからかもしれません。

    スピーチライターである筆者が、話術よりも中身で勝負を提案しているのが興味深い本書。まずは「これは価値のある方法だ」と私が感じたミメーシスとノイズキャンセルを習慣づけることで、自分の価値をみがきたくなってきました。

    なぜ、あなたの話は響かないのか

    RSSブログ情報:https://www.mylohas.net/2018/07/170810communication.html
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