7月の満月:宇宙が織り成す光景にココロが動き出す
【満月の瞬間】
7月28日(土)5時20分
今月、月が満月をむかえる時刻は5時20分(九州や沖縄などを除く地域では、すでに月は沈んでいる時刻になります)。1日の中でも、天体の位置は刻々と変化しているため、満月は宇宙の中で起こる瞬間の出来事です。厳密にいえば、この時刻を境に、月は欠けていくフェーズになります。
ということは、28日の夕方に東から昇ってくる月は、欠け始めてから半日以上が過ぎているということ。より満月に近い月を見るならば、明け方に西へ沈んでいくところをとらえるのがベストです。月没時刻は地域によって異なりますが、4時頃を目安に西の低空に注目すれば、満月をむかえる直前の月が見られるでしょう。
image via shutterstockこのとき、実は特別なことが起こります。それは「月食」。月が地球の影に入り込むことで、満月が欠けているように見えたり、暗く見えたりする現象です。
7月28日は皆既月食! 夜明け前の西空に注目を
7月28日(土)の未明から明け方にかけて、今年2回目の皆既月食が起こります。今回は夜明け前。明るくなり始めた空の中で、月食がどのように見えるのか注目... https://www.mylohas.net/2018/07/171526lunar_eclipse.html地球の影に入った月を西へ見送るとき、東からは生まれたての太陽が朝を告げるために昇ってきます。そして、地平線下へ沈んだ月は、地球の影から抜け出して再び輝き始めます。このプロセスは、まさに天体が織り成す再生の象徴です。あきらめていたこと、行き詰まった計画、保留中のこと、冷めかけた思い……などに、再び光をあててみて。ココロにぴんとくることがあれば、迷わず行動に移してみましょう。
夜の世界に朝日が差し込むように、影に隠れた月が光を取り戻すように。再び前へ踏み出す勇気をくれるお月さま。それが7月の満月です。
ココロが満たされるローズヒップの魅力
image via shutterstock 【ローズヒップ】
・別名:ドックローズ
・学名:Rosa canina
・ティーに使う部位:偽果
ローズヒップのティーには、強烈な酸味や鮮やかな赤色のイメージがあるかもしれません。けれど、それは市販のティーバッグなどによくブレンドされている、ハイビスカスによるもの。シングル(単体)で味わうローズヒップティーは、ほどよい酸味とほんのりとした甘味のバランスが絶妙で、ティーの色は満月を連想させる淡い琥珀色です。
ローズヒップの楽しみは、ティーはもちろんのこと、ティーポットに残った「出がらし」にあります。試しにひとつ、つまんでみてください。ねっとりとした食感とフルーツトマトのような味わいに驚くはず。この出がらしに、お好みで砂糖やはちみつを加えて煮詰めると、即席ローズヒップジャムの出来上がり。
ひと手間で2度楽しめるローズヒップは、月食と普段通りの月夜が楽しめる7月の満月のイメージにぴったり。明け方には淡い琥珀色のティーを、夜はジャムをアイスクリームに添えて楽しんで。光に満ちた月のように、ココロが豊かな気分で満たされそうです。
7月28日(土)の夜:接近中の火星を眺めるチャンス!
夜空にぽっかりと浮かんでいる月を見つけたら、そのすぐ近くに赤っぽく輝く星を探してみてください。とても目立っているので、市街地でも簡単に見つけられるはず。その星は、火星です。ちょうど今、地球に接近中なので、明るく大きく見えています。
7月31日、15年ぶりに火星が大接近! スーパーマーズを見よう
月が地球にもっとも近づくタイミングで満月になると「スーパームーン」と呼ばれて注目を集めますが、実は火星も地球に最接近して「スーパーマーズ」になるわけ... https://www.mylohas.net/2018/07/171547mars.html古代の人々は、火星が放つ赤っぽい光から血や炎を連想し、ギリシア神話に登場する軍神アレスと関係づけました。確かに、赤く輝く火星を眺めていると、ココロの底からエネルギーが湧き上がってくるような気がします。
圧倒的な存在感を放つ月と、燃えるように光る火星のコラボレーション。その光景を見たら、きっと何かを感じるでしょう。その瞬間からココロの中で何かが動き出しています。満月の日に、再び前へ踏み出したあなたに、もう変化は起き始めているのです。
次回は、8月の新月。8月11日(土)です。
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イラスト/カイフチエリ