その理由は、人は、頭で考えている自分と本心で思っていることがちぐはぐなため、行動と願いを一致させることができず、それが苦しみの原因となっていることが多いんですね。
つまり、頭で考えていることと心で思っていることが違う=潜在意識の情報が異なっている=自己矛盾しているため、どんなに努力してがんばったとしても、潜在意識の情報が足を引っ張って、潜在意識の情報のほうが現実化されてしまっているということです。
今回は、こうしたちぐはぐながんばりや苦しみから卒業し、がんばらなくても幸せになれる人生を送るコツについてお伝えしていきたいと思います。
まず「つもり」をやめてみる
こうした人に共通することが、満足しているつもりでも、実際はそうではないということなんです。大切にしている「つもり」でも、自分を大切にしていない。やりたいことをやっている「つもり」でも、それが本心ではない。
もしも、本当に自分のことを大切にして納得していることならば、それで人は幸せを感じることができます。なぜなら、「私は私のやりたいことをやっている」という充足感が生まれるからです。
もしも本当にやりたいことをやっているのならば、「ああ、私は今日も自己達成できた!」と充実した感覚を得られるため、そこに不幸を感じる隙間は生まれません。
でも、「それを感じられなくて不幸だ……」という場合は、どこかで本当に自分が一致していない部分=矛盾が存在しているのです。
自分を不幸にしている行動をチェック
ではここで、チェックをしていきましょう。こんな「自分を不幸にする矛盾」をしてしまっていませんか?
・幸せになりたいと思いながらも、実際には自分を粗末にする行動をしてしまっている。
・大切にされたいと思いながらも、実際には無理に残業を引き受けてしまったり、自分の意見を無視して、他人の言うことを聞いてしまっている。
・変わりたいと思いながらも、無意識に誰かのせいにしてしまったり、自分で人生の責任を放棄してしまって依存している。
・愛されたいと願いながらも、「どうせ愛してくれないんでしょ?!」と相手を攻撃してしまっている。
こうした自己矛盾を持っていると、何よりも「現実が変わらない、自分自身の苦しみ」「いつまでも自分に自信を持てない苦しい日々」が、ずっとずっと続いてしまうのです。
矛盾をなくせば、ストレートに幸せはやってくる!
ある女性は、愛されたい、成功したいといいながらも、いつも結婚を認めてくれない親との関係に悩み、最終的には「どうせ親が」というところに行き着いていました。つまり、「現実を改善したい」と願いながらも、実際には、
・仕事を成功させたいというような目的よりも、親を憎むという、非生産的なことにエネルギーを使ってしまっている。
・本当は親に認められたいというポジティブな願いがあるにもかかわらず、その正反対の「親を憎む」ということに囚われている。
・親に認めて欲しい理由は「パートナー」を愛しているためだが、そのパートナーを自分自身が粗末に扱ってしまっている
という、矛盾した行動をとってしまっていたのです。けれど、これらの矛盾に気づき、パートナーを大切にし、親に認めてもらいたいと伝えたところ、あっという間に周囲が認め、大切にしてくれるようになったのです。
潜在意識は正直ですから、自分に嘘をついているという罪悪感や、自分をごまかしているという、一致感のなさが、何をやっても納得しないし、問題点の改善もできないし、変われない苦しい自分を生み出してしまっているんですね。けれど、こうしていったいどこが矛盾しているのだろうと見ていくと、「本当に優先すべきこと」や、「すでに持っていたもの」に気づき、たちまち人生が変わっていくということが起こります。
あなたは自分の幸せに正直になっていますか?そして、自分が求めていることをストレートに表現していますか?世界にたったひとりしかいないあなた。そのあなたを分かってあげられるのは、あなた自身です。
自分を大切に、理解してあげながら、自分で自分を幸せに導いてあげてくださいね。