寿司はすでに世界中で定着しつつありますが、おいなりさんはその物珍しさから、ヨーロッパでも近頃ブームになりつつあります。

パリ第9区にある、話題の日本レストラン「Oinari」。パリでのトレンド立役者でもある日本人オーナー兼シェフの岩佐さんに話をうかがいました。

フランス人もほれ込む、見た目麗しい「京風おいなり」

中身がよく見えるように、まるで軍艦巻きのように上部が開いていて、そこに具材が乗せてあるのがOinariのおいなりさん。ひじきに野沢菜、かに玉やしば漬けなど種類が豊富で見た目もカラフル、とっても可愛らしいのです。酸味と甘味を好むフランス人にも、その味がヒットしています。

昼間はおいなりさん入りのお弁当のテイクアウトがあり、夜はからあげやエビフライなどの居酒屋料理も提供しているそう。日本の甘酸っぱい優しい味が懐かしくなったら、いつだって駆け込めるのが素敵ですね。

家庭でもぜひ試してみたい、「京風いなり」

このお店のおいなりさんの特徴は「京風いなり」であること。岩佐さんいわく、京風おいなりはシャリの味が濃くて甘く、またあげの皮が関東に比べて薄味なのだそうです。ホームパーティーや何かの集まりがある際には、ぜひ京おいなりを作ってみたいと思いました。作る場合のコツとして、岩佐さんが教えてくれたヒントは次のようなものでした。

砂糖も塩も通常のお稲荷さんを作るときよりも多めにし、しっかりとした酢飯を作る。あげは醤油と砂糖を控えめに具は比較的甘くないもので、しょっぱいものが合いやすいです。漬物をはじめ、とびっこなども合いますよ(岩佐さん)

大きさといい味といい、目で楽しめる最高のフィンガーフード。ドイツでも油揚げやお稲荷さんは注目されつつあり、お寿司と並んでお惣菜コーナーに並べるスーパーもちらほら出てきたほどです。みなさんもぜひご家庭で、作って楽しんでみてはいかがですか。

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