「わたし○○さんや○○さんと仲がいいですよ」と自分の人脈をひけらかして自慢する人いません? ただよくよく聞くと、言うほどそんなに仲良くない。僕から言わせるとそれはただの知り合いレベル(苦笑)。今回は、仲の良い人とさらに仲を深めるコミュニケーションについて書いてみたいと思います。
イジコミとは?
イジコミ。これは僕が考えた造語。相手をイジるコミニュニケーションのこと。本当に仲の良い人同士の会話を聞いていると、会話の中でちょいちょいお互いをディすっているのを耳にします。
「○○ってほんと天然だよ」「ほんとファンッションセンスないよね」など。年齢差関係なく後輩が先輩を、部下が上司をイジる。イジられた方も、口では「上司に向かってよく言うな」と言いながらもなぜか嬉しそう。ここまで言え合える関係性こそが、コミュニケーションの深みだと感じました。
ということは仲をより深めるために「相手をイジりましょう!」と言いたいところですが、一歩間違うと相手の怒りを買うことに(笑)。ここが難しいところ。これは自然の流れの中で、少しずつ少しずつイジっていける関係性を作るべきだと思います。もちろん自分もイジられる覚悟を。
迎合、ゴマスリだけじゃない、大事なのは人間性の発見!
迎合、ゴマすりこそが相手とのコミュニケーションを深める秘訣と勘違いしている人がいます。もちろん、なかには迎合されることが好きな人もいますが、人として素晴らしい人格者ほど、そんな薄っぺらい迎合やゴマすりを見抜きますし嫌います。
本当に深いところで繋がりたいなら、こんなうわべのテクニックではダメ。一番心をつかむのは、相手が自分では気づいていない人間性を発見して言ってあげること。これに限ります(笑)。
「○○さんて意外とシャイですよね」
「○○さんて、○○部長の上手く転がしていますよね」
「○○さんて、意外と頑固なところありますよね」
僕の経験上、発見するポイントは良いことも悪いことでも、どちらでも良いと思うんです。大事なのは「自分が気づいていない人間性」を見つけてくれたこと。それだけ日頃から自分を見てくれていることに、言われた方は嬉しさを感じるとともに信用が深まるんです。
イジコミも良いんですが、まだこっちの方が皆さんには向いてるかもですね。明日から、仲を深めたい人がいたら、その人の外見からではわからない、そして自分では気づいていない人間性を発見してあげてください。
イラスト/古荘風穂
日常的に使える。実用的なコミュニケーション術