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75%の女性がかかる感染症、膣カンジダ症の症状&原因とは?
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75%の女性がかかる感染症、膣カンジダ症の症状&原因とは?

2018-10-12 07:30
    女性の膣や赤ちゃんのおしり、男性器にカンジダ菌が感染すると、ひどい炎症が起きることがあります。

    でも、この感染症には効果的な治療法があるし、感染のリスクを最小限におさえる方法もあります。女性がカンジダ菌に感染しやすい理由、効果的な治療法、そして感染を避けるための予防法について医師に取材しました。

    基礎知識編はこちら

    膣カンジダ症の症状とは?

    image via shutterstock

    膣カンジダ症の症状とは、どのようなものなのでしょう?「かゆみは膣カンジダ症であることを示すひとつのサインだそう」と、アイオワにあるユニティー・ポイント・ヘルス・イン・シダー・フォールズ・アンド・ウオータールーで女性の骨盤医学・再建手術を専門とする医師のビラール・カーキさん。

    また、「おりものの様子も大切な手がかりとなります」とカーキさん。おりものが、カッテージチーズ状だと、それはおそらくカンジダ菌。泡のような灰色のおりものだと、膣の病気としてはもっとも一般的な細菌性膣炎が疑われます。魚のようなにおいだと、細菌性膣炎かトリコモナスの可能性が(よくみられる性感染症です)。

    image via shutterstock

    医師は通常、女性の病歴と内診の結果からカンジダ症の診断をします。

    ときには、おりものを顕微鏡で検査することも。カーキさんによると、膣カンジダ症であることを示すひとつの手がかりとして、顕微鏡でみた細胞が特徴的な「スパゲティ・ミートボール状」であることが挙げられるそう。

    採取した検体は、真菌培養の検査に送られる場合もあります。(ただし、カンジダ菌は膣の中で何の問題も起こさずに生きることもあるので、陽性の結果が出たからといって、その症状がカンジダ菌によるものだとは限りません)。

    膣のかゆみ 濃くて白く、濃乳状のおりもの 外陰や膣の赤み、腫れ 性交痛 尿をするときの痛み

    膣カンジダ症の原因とは?

    image via shutterstock

    膣には乳酸菌と呼ばれ、健康によいはたらきをする常在菌がたくさん存在します。これらの善玉菌のはたらきによって膣内の酸性度(pH)は低く保たれ、膣内に存在する菌が暴走して病気の原因となることを防ぎます

    バランスが崩れてしまったときは、いつでも。つまり、膣のなかで善玉の乳酸菌が不足したり、悪玉菌でいっぱいになったりすると......。「膣カンジダ症になる可能性があります」と、レキシントンにあるケンタッキー大学の産婦人科で准教授を務める医師のエミリー・カニンガムさん。

    いったい、何がきっかけとなってバランスが崩れてしまうのでしょう? アメリカ疾病対策センターによると、ホルモン、薬、免疫システムの低下によって膣内環境が変化し、カンジダ菌が増殖してしまうとのこと。

    膣カンジダ菌を増やすリスク要因として、以下のようなことが挙げられます

    抗生物質を飲む、病気にかかる

    薬によって悪い菌が死にますが、カンジダ菌の増殖をおさえるはたらきをしていた善玉菌までなくなってしまいます。また、免疫システムが低下すると、膣カンジダ菌が繁殖するリスクが高くなります。

    糖尿病、血糖がコントロールされないこと

    カンジダ菌は血液中のグルコースをえさとするので、増えてしまいます。

    ビデ、スプレー、パウダー、石けん

    膣を洗浄すると、自然にいる常在菌まで洗い流されてしまいます」とカニンガム博士。膣の正しい洗い方とは? 洗い過ぎに気を付け、ビデは使わないようにします。

    きつい下着

    温かく湿った環境だと、カンジダ菌が増えてしまいます。

    ナプキンやタンポンを長い時間、交換しない

    生理用品やおりものシートを使用すると、とても湿った状態となり、細菌が繁殖するのに最高の環境となってしまいます。また、香水の使用も避けます。

    次回は、治療法と予防についてです。

    デリケートゾーンの悩みを解消

    デリケートゾーンの悩み対策5つ。おりものや経血の色が意味することって?

    人にはなかなか聞けないデリケートゾーンの話。におい、おりものや経血の色や状態の変化、デリケートゾーンが乾燥する? 女性ホルモンの影響? など、ちょっ... https://www.mylohas.net/2018/07/170794vagina.html

    女医さんに聞く、デリケートゾーンのモヤモヤを吹き飛ばすヒント | MYLOHAS

    女医さんに聞く、デリケートゾーンのモヤモヤを吹き飛ばすヒント。「意識する」をキーワードに、カラダと心にいいものやことを展開。ボディケアや脳活用法、スキンケアのヒント、健康的な食事、掃除、睡眠、お風呂など。こぐれひでこのごはん日記も連載中。 https://www.mylohas.net/2018/06/066938feminina.html

    Karen Pallarito/What Is a Vaginal Yeast Infection?
    訳/STELLA MEDIX Ltd.

    RSSブログ情報:https://www.mylohas.net/2018/10/177235candida.html
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