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オナラ問題。おなかにガスがたまる驚きの原因と、それを治す方法
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オナラ問題。おなかにガスがたまる驚きの原因と、それを治す方法

2018-10-26 22:00
    うかつにも人前でオナラをしたことってありますか? あったとしても大丈夫。あなただけではないはず。ゲップやオナラをがまんするのは、誰にとっても大変ですから。みんな平均して1日に0.5~1.5リットル、回数にして14回ほどはガスを出しているものなのです。

    オナラの多くは実際にはくさくありませんし、消化とも関係ありません。にもかかわらず、オナラやゲップはにおうという、思い込みがあるのです。ヨガのレッスン中とかセックスの最中とか、そんなときに誰もオナラなんてしたくありません。でも、おなかにガスがたまって不快な思いをするのは突然で、がまんするのも難しく、コレといった原因もわからないものです。

    image via shutterstock

    おなかにガスがたまるオドロキの原因については、自分でコントロールできることがいくつかあります。ゲップやオナラの半分は「空気嚥下」。つまり空気を飲み込んでいることが原因なのです。膨満感がある状態とはまったく別モノになります。

    「膨満感があるときは、おなかにガスがたまっているように感じますが、医学的にみると、本当におなかに余計なガスがたまっているのではありません。あくまで“おなかが膨らんでいるような感覚”があるだけです」と、医師のパトリシア・レイモンドさん(アメリカ消化器内視鏡学会フェロー、イースタン・バージニア・メディカル スクールの臨床内科学助教授、バージニア州ノーフォークにあるガストロインテスティナル コンサルタンツの医師、アメリカ消化器学学会広報委員会のメンバー)。

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    「食べた物は、うまく吸収されなかったときに大腸へ行きます。そこで細菌によってイヤなにおいのガスが出てしまいます」(レイモンドさん)。一方で、においがない大量のガスも、大きな音と一緒にオナラやゲップとして出てきますが、空気を飲み込みすぎたことが原因かもしれません。「消化管はガスを吸収しないので、胃の中に空気をたくさん飲んだときには、上に戻るか、下から出てくるかしかないのです」(レイモンドさん)。

    ここではガスがたまりやすくなる9つの意外な原因と、それらの解消法について説明します。

    チューインガム ストローを使う 喫煙 ビンから物を飲む 早食い 食物繊維を一度にたくさんとりすぎる 食物に過敏反応がある 人工甘味料の入った物を食べる

    01. 薬

    薬を飲むと、多くの場合は口の中が乾燥し、空気を吸い込みやすくなります。使っている薬には、口のかわきにつながる副作用があるのかを調べましょう。もしもガスがたまってつらいようなら、副作用が少ない薬への変更を検討します」(レイモンドさん)。

    02. チューインガム

    チューインガムをかむと、通常より多くの空気を吸い込むことになり、ゲップやオナラのもとになります」(レイモンドさん)。

    イライラしているときやストレスがたまっているときにガムをかむと、手軽に気をまぎらわせられますが、そのせいで一日中ゲップやオナラをしていたくはないはず。甘いチューインガムは、歯にとってもいいことはありません。

    03. ストローを使う

    ストローを使って物を飲むことは、風船を膨らませるのを逆にするようなもの。ストローで飲み物を吸い込むと、空気も吸い込むことになり、まさにおなかにガスがたまる状況を作り出しているのです。ストローはリサイクルできませんし、ごみ処理場に行くばかり。グラスから直接飲むといいでしょう。


    04. 喫煙

    ストローを使うことに似て、タバコを吸うときにも空気を吸い込みます。「電子タバコにすれば、昔ながらのタバコと違っておなかにガスがたまらない」などと安心はできません。どちらにしても、喫煙は健康にとって何もいいことはありません。

    アメリカ医師会の心臓学ジャーナルに載った最新の研究を始め、増え続ける研究報告によると、電子タバコであっても循環器疾患のリスクを上げることが示されています。

    05. ビンから物を飲む

    ビンから飲むか、グラスやカップから飲むかによってゲップが出やすいかもかわってきます」とレイモンドさん。おなかにたまるガスをできるだけ少なくしたいなら、ビンからグラスに注ぎかえて飲みましょう。

    06. 早食い

    食べ物を急いで食べると、空気も大量に飲み込んでいる可能性があるのです。早食いすると、体重も増えますし、胃酸も逆流しやすくなります。食べることに集中して、一口食べたら20~40回は噛みます(最近の研究によると、運転中に物を食べることは、運転中に携帯でメッセージを送るのと同じくらい危険と分かっています)。

    『イーティング ビヘイヴィア』に掲載された研究によると、食事に集中して満腹を感じられるようになると、体重が減るなど健康にもメリットがあるようです。

    07. 食物繊維を一度にたくさんとりすぎる

    「野菜をたくさん食べるのは悪くないのですが、食物線維の多い食べ物を一度にたくさんとると、ガスがたまる元になるのです。カリフラワー、ブロッコリー、緑の葉物野菜といった食べ物をとると、膨満感やおなかの痛みの原因になる可能性もあります」と、ニューヨーク大学ランゴン校消化器科のリタ・ノットさん。

    ノットさんは、膨満感を避けるために、1回の食事に適量の食物繊維を食べるようにして、水をたくさん飲むようにすすめています。「少しずつ始めて、何が膨満感につながるのかを把握します。自分のカラダがどのように感じるかは自分が一番よくわかるはず」(ノットさん)。

    08. 食物に過敏反応がある

    乳製品やグルテンに過敏反応を示す人なら、少量の乳糖やグルテンが入っている物を食べて、胃腸がつらくなった経験があるでしょう。グルテンはしょうゆ、ソーセージ、サラダドレッシングなど多くの食べ物のなかにひそんでいます。

    「“食物アレルギー”と“食物への過敏反応”は違うと認識することが重要です。過敏反応の場合は、対象となる物を食べても重大な反応にはつながりません。不快さを感じるだけです」(ノットさん)。

    研究によると、特定の炭水化物は消化されにくく、膨満感や腹部の不快感の原因となることがわかっています。発酵しやすい糖質で、いわゆる「FODMAP(フォドマップ)」として知られているものです。

    発酵性のオリゴ糖、2糖類、単糖類、そしてポリオールが当てはまります。豆、リンゴ、カリフラワー、キノコなどです。おなかの不快感を避けるため、多くの栄養士や医師が低FODMAP食をすすめています

    09. 人工甘味料の入った物を食べる

    キャンディー、清涼飲料水、ジャム、ゼリー、クッキーなど、人工甘味料(ソルビトール、アセスルファムカリウム、アステルパームなど)を含む食べ物も、おなかにガスがたまる原因になります。

    「果糖がたくさん入ったコーンシロップをとることも、ガスがたまったり、下痢をしたりする原因になります。過敏性腸症候群の患者には、それらの食べ物を避けるようにアドバイスしています」(ノットさん)。

    どうしても甘いものがほしくなったら、ニセモノはやめるのが賢明。研究によると、人工甘味料を取るのは逆効果で、むしろ砂糖がほしくなる可能性があるのです。

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