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痛くないマンモならやってみたい。医療分野の最先端テクノロジー5選
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痛くないマンモならやってみたい。医療分野の最先端テクノロジー5選

2019-01-03 05:30
    技術が発達すると、それで健康に悪影響があると言われることはよくあります。ソーシャルメディアがうつ病を招くとか、PCの画面を見ていると視力が落ちるとか。

    しかし、注目すべきは技術のポジティブな面。将来をよりよくする進歩が起きているのです。

    2017年は、身体の再生、膵臓がんの早期発見、バーチャルリアリティによって痛みを和らげる技術などがありましたが、2018年も革新的な研究が発表されました。医療分野の画期的なブレイクスルーを紹介していきましょう。

    前編はこちら

    01. より快適なマンモグラフィー

    マンモグラフィーは女性の乳がん死亡を減らしてくれます。しかし研究によると、身体的な不快感のために避けている女性も4人に1人いるといいます。

    GEヘルスケアの新しいマンモグラフィー装置がSenographe Pristina。患者がリモートコントロールで胸を圧迫する力を調節できるようにしたほか、接触面の硬さや冷たさをやわらげ、ハンドグリップの代わりにひじ掛けもつけて、検査が楽になりました。

    02. がんの化学療法で脱毛を防ぐシステム

    化学療法を受けているがん患者に追い打ちをかけるのは、髪の毛を失うこと。それを防ぐのが、マイナス4度に冷やされたゲル状の冷却剤で満たされたヘルメットのような帽子です。

    頭皮の皮膚の下の血管を収縮させ、毛包に到達する化学薬品の量が減り、抜ける毛の量を減らすのです。患者は治療前、治療中、治療後に着用します。FDAが2015年に特定のがん患者への頭皮冷却システムを承認。2017年はほかのがんにも承認を拡大しました。

    03. 人工的に改変された細菌

    医療分野ではやっている「細菌叢(さいきんそう)」や「マイクロバイオーム」。流行している理由は、ここ数年、病気の発生や予防の両面で腸内細菌が果たす役割が解明されてきたからです。

    たとえば、血液に自然にできてくるアミノ酸を分解する細菌が開発されるようになりました。普通は、このような分解はできるのですが、PKUと呼ばれる珍しい病気の人では、これができないために、血液中に有毒物が蓄積して、神経細胞にダメージが及んでしまうのです。結果として、発達障害や精神障害、精神疾患を引き起こすことがあります。

    これまでに人を対象とした臨床試験は成功しており、この種の治療法の中では、最初に米国食品医薬品局(FDA)の承認を得る可能性が出ています。細菌叢の専門家によると、この治療が成功すると、感染や炎症などの課題に、人工の細菌を使った治療がさらに応用される可能性があるようです。

    04. がん予測を可能としたイメージングコンピュータ

    どの肺がん患者に化学療法が効くのか、または強い治療を避けられるかが、コンピュータによる解析により予測可能となるかもしれません。米国ケースウエスタンリザーブ大学の研究によるものです。

    生検組織の中にある免疫細胞の形状やパターンを調べて、がんが攻撃的であるのか(そして化学療法の効果が見込めるか)、そうでないかを判断するといいます。

    「現在、医師がこうしたことを予測するのは簡単ではないのです。より正しい診断や治療プランの提案するときに、すでに取った生検組織を調べればいいというのは手軽な方法となります」と、代表研究者でケースウエスタン大学工学部の生体医療工学教授、アナン・マダフシさんは説明します。

    さらに、マダフシさんは、「頭頸部がんや早期の乳がんに応用が利きそう」と見通しを示しています。

    05. 血圧、血糖値、体脂肪率、BMIを把握する新しい方法

    血圧

    心臓発作や脳卒中を防ぐため、高血圧の人に対して医師は自宅でも血圧を測るようすすめるものです。しかし、これまでの個人用の血圧計は使いやすいものではありませんでした。

    スマートウォッチのように見える、初のウェアラブル血圧計が、オムロンの「ハートガイド」です。

    「ログを取ってくれ、わざわざ診察に出向かなくても血圧の時間的な変化を医師に示すことが可能になります」と、デューク大学の医学准教授、医師のスーザン・エリザベス・スプラットさんは評価しています。

    血糖値

    アメリカでは数百万もの糖尿病の患者が、血糖値を把握するために場合によっては1日10回も指先を針で刺しています。

    しかし、研究のすえにそんなにチェックする必要はなくなる可能性が出てきました。連続血糖値モニター(CGM)を使うと、糖尿病患者が指先を針で刺さなくても、昼夜にわたってリアルタイムに血糖値を調べることができるからです。

    2017年末に発売されたCGMがFreeStyle Libreという製品。上腕の裏側に装着するもので、既存の製品より小さくて安いのが特徴です。リアルタイムで血糖値を把握することができるので、ライフスタイルにもよい効果が出てきます。

    「医師にとってはアイスクリームを控えるよう伝えることができるようになりますし、食べてしまった後の血糖値の上昇を確認できるようにもなります」と話すのは、ボストンのジョスリン糖尿病センター成人糖尿病スタッフ、医師のエレナ・トスキさん。

    体脂肪率とBMI

    BMI、除脂肪体重、体脂肪率を記録できるツールが、フィットビット社のnew Aria 2。BMIは患者の身長を考慮に入れるので、体重より参考になる値になります。「自宅でBMIを把握できれば、ライフスタイルを改善しやすくなるはず」と、スプラットさんは考えています。

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    訳/STELLA MEDIX Ltd.

    RSSブログ情報:https://www.mylohas.net/2019/01/182494medical.html
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