あけましておめでとうございます。本連載「ココロに効く新月&満月の五感セラピー」を執筆している、景山えりかです。

私たちにとって、もっとも身近な天体である月は、日々カタチを変えて空に現れ、メッセージを届けてくれます。しかし、何かと忙しい毎日の中で、月の満ち欠けを意識するのはハードルが高いですよね。ならば、ひと月に2回だけ、新月と満月を気にしてみませんか?

2019年のスタートは新月から。とてもスペシャルな雰囲気がただよっていますよ。新しい年が、素敵な日々となりますように!

1月の新月:ココロが一変する「新生の月」

【新月の瞬間】
1月6日(日)10時28分

2019年最初の新月は、かなり特別といえます。というのも「部分日食」が起こり、その様子を日本全国で見られるからです。

部分日食とは、太陽の手前を月が横切ることで、地球から見える太陽の一部分を隠してしまう現象のこと(太陽の全部を隠すと皆既日食になります)。日食は必ず、太陽・月・地球の順で3天体がほぼ一直線に並ぶとき、つまり新月のときに起こります。

とはいえ、新月のたびに日食になるわけではありません。その理由は、太陽の周りをまわる地球の軌道に対して、地球を周回している月の軌道が約5度傾いているため。

新月は、太陽と月が同じ方向にいるときに生じますが、そのたびに太陽と月が重なり合うわけではないということです。だから日食は、繰り返しめぐってくる新月の中でも特別といえるのです。

月によって隠された太陽は、やがて輝きを取り戻し、月のリズムも新しいスタートを切る――太陽の甦りと、月の再生が重なる1月の新月は、再出発やリセットに最適なタイミングです。

何も、引っ越しをしたり、断捨離をしたり、大がかりなことをする必要はありません。「気持ちをあらたに始めよう」と、ココロに決めるだけでいいのです。そうすれば、瞳の奥に輝きが取り戻されることでしょう。決意を固めたあなたの背中をそっと押してくれるお月さま。それが1月の新月です。

ごちそう続きで重だるくなった心身をスッキリ

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【レモングラス】
・別名:レモンガヤ
・学名:Cymbopogon citratus
・ティーに使う部位:葉

トムヤムクンをはじめ、エスニック料理によく使われるレモングラスには、消化の促進や腸内にたまったガスの排出など、胃腸の働きを整える作用があるといわれています。ごちそうを食べたり、お酒を飲んだりする機会が多いこの時期に、うってつけのハーブです。

熱湯で淹れたティーは、レモンに似た香りと干し草のような香りが入りまじったシトラスグリーン系の風味。ひと口飲めば、カラダもココロもリフレッシュされるような爽やかさに包まれます。

年末年始の食べ過ぎ飲み過ぎが原因で、カラダが重だるく、ココロがモヤッとした感じがしている人は、食後にレモングラスティーを飲んでみて。お正月気分から平常モードへ、心身をスムーズにシフトするのを助けてくれることでしょう。

1月6日(日)の午前中:新月の姿を見るチャンス! 部分日食を楽しもう

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1月6日の午前中は、全国で部分日食が見られます。観察できる時間帯は地域によって多少異なりますが、8時40分頃から11時30分頃までを目安にしてみてください。

日食とは、太陽の手前を月が横切ることで、地球から見える太陽が隠される現象です。つまり、太陽が隠された黒い部分は、月です。

日食を観察することは、普段は見られない新月の姿を見るということ! こんなすばらしい機会が、自分の生活している場所から見られるなんて、とてもラッキーですよね。1月6日の午前中は、ぜひ空を見上げて、新月の姿をとらえましょう。

ただし、日食観察には注意が必要です。太陽を直視することで、網膜の細胞が損傷して日食網膜症を引き起こす可能性があります。場合によっては失明する恐れも。観察するときには、日食グラスを使用するなど、必ず目の安全に配慮してくださいね

次回は、1月の満月。1月21日(月)です。

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イラスト/カイフチエリ

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