毎年、その年ならではの新しい食のトレンドがあります。「今までこれを知らなかったなんて信じられない!」と言いたくなるほどにおいしいものもあるけど、なかには悩ましいものも。
2018年にアメリカで最も流行った食べ物のいくつかは、見た目の美しさを重視したインスタ映えするフード、健康食品だけどポイントがずれたもの、また、少々“やりすぎ感”のあるダイエットやスナック……なんてものも見られました。
アメリカのフリーランス・ライター、ジェシカ・ブースさんが『Red Book』誌のために独断で(ちょっと辛口に)選んだ、「2018年に流行った奇妙なトレンドフード」とは?
01. ミールワーム(昆虫)バーガー
2018年のはじめ、IKEAのイノベーションラボ「Space10」は未来の食として、胃がビックリしそうなフードを発表しました。それがミールワーム(昆虫)バーガーです。
昆虫からつくった「肉」という発想は、本来の肉の消費を削減することで環境を救おう、という考えから生まれたもの。環境的にはやさしい選択肢ではあるのですが、ゾウムシという黒い甲虫の幼虫でできたバーガーを食べるという未来の姿を受け入れるのには、まだちょっと抵抗があるかも?
02. 食用の活性炭
活性炭はここしばらく健康食品のトレンドでしたが、活性炭入りラテや黒いアイスクリームなどとともに、本当に流行に乗ったのは2018年です。
しかし、見た目がどんなにクールでも、健康食品の成分としては、しょっちゅう食べるべきではないみたい。現に、ニューヨーク市のレストランでは使用が禁止されるに至っています。
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03. 金箔を使った食べ物
2018年のインスタグラムでトレンドだったひとつが、食用の金箔でした。
ドーナツからアイスクリーム、はてはチキンウイングにいたるまで、食用の金箔はどんな食べものでもゴージャスで、写真映えするものにしてくれます。
少量の金を食べるぶんには安全だと言われていますが、味が変わるわけでもないのに高いお金を払うのはどうなのでしょう?
04. ブロッコリーコーヒー
健康を保つ新たな方法を模索するなかで、研究者が思いついたのがブロッコリーコーヒー。これはブロッコリーを乾燥させ、細かい粉になるまで挽き、コーヒーに加えるというものです。
栄養満点で野菜摂取にもすばらしいとのことですが、果たしてお味は?
05. ピーナツバター・ホットドッグ
2018年はまた、ホットドッグにピーナツバターを塗るという変わった味の組み合わせが大好きな人っているんだってことに、気付かされた年でもありました。
Twitterで大きな議論を呼ぶなか、さらにはピーナツバターとジャムをホットドッグにのせるというアレンジまで登場し、多くのユーザーが驚いたものです。
06. グリッターを使った食べ物
キラキラしたグリッターをまぶした食品は、明らかにインスタグラムの産物。見るぶんにはきれいで楽しいかもしれませんが、あまり安全な食品ではありません。
食用グリッターは食べてもOKですが、それは少ない量の場合。ここ数か月で食品に使われている量は決して少なくはないはずです。グリッターベーグル、グリッターピザ、グリッターコーヒーにキラキラカクテル。うーん、お腹いっぱい!
07. フードジェンガ
2018年は、食べ物で遊ぶという発想が新たな次元に到達。インスタグラムでは、#FoodJengaというハッシュタグが登場しました。これは文字通り、食べ物を使ってジェンガをするということ。
ソーシャルメディアで「いいね!」がたくさんもらえるかもしれないけれど、食べ物やお金を無駄にしたり、非衛生的な食べ方をしたりするこうした方法は支持しにくいものです。
08. ミートパイのウェディングケーキ
伝統的なウェディングケーキはだんだん減ってきましたが、塩味のケーキというアイデアはこれまで誰も思いつきませんでした。
おそらく発端は、フィラデルフィアにあるイギリスのベーカリーが、ミートパイのウェディングケーキをつくりはじめたこと。この非伝統的なケーキの材料は豚肉、春野菜と卵で、トッピングには生鮮食品を使っています。
確かにアイディア自体はかっこいいと思いますが、ウェディングケーキのような一部の食べ物には、昔ながらのスタイルのほうが望ましいものも。
09. ケトに関すること全部
ケトダイエットは、健康的でいながら体重を減らすために、非常に低糖質で高脂肪の食事をとるダイエット法。かなり以前からありましたが、本当に大流行となったのは2018年です。
セレブからインスタグラムのヘルス・ブロガーまで、この一年でケトの話題に触れないのが難しいほどでした。この現象はケトを謳う奇妙な食品もたくさん生み出すことにもなりました。
たとえば賞味期限が一年間もあるというスティック型のオムレツなんて商品も登場。厳密には、ケトダイエットが悪いわけではないのですけどね。
10. パイレックスのタトゥー
パイレックスのタトゥーは食べ物ではないかもしれませんが、食のトレンドではあります。
2018年のある時点で、多くの人が昔のパイレックスのデザインのタトゥーをしていることが明らかに。はっきりした理由はわかりませんが、ブームになりました。
自分の身体には好きなタトゥーを入れたらいいけど、ただ流行っているからという理由ではやらないほうが無難なのでは。
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訳/Maya A. Kishida
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