正しい知識をつけるため、聞きにくいけど知っておきたい、うんちの習慣に関することを信頼できる胃腸科専門医に聞きました。
うんちのベストタイミングについては、こちらの記事を。
コーヒーには便意を促す効果があるの?
image via shutterstockこれは皆さんもよくご存じでしょう。でも、その理由が気になるという方もいるかもしれませんね。ニューヨーク大学ランゴンメディカルセンター医学の臨床准教授であるリサ・ガンジュ博士によると、カフェインが腸を刺激するからなんだそうです。
コーヒーには胃を収縮させる働きがあり、便を直腸に押し出します。「なので、朝のコーヒーを飲んだ後うんちをする人は、珍しくありません」とガンジュ博士は言います。
生理中はなんで頻繁に便意を感じるの?
image via shutterstock生理中は、不公平だと思うことばかりですよね。生理痛やおなかの張りを感じたり、さらにはトイレに行く時間が長くなることも。
ガンジュ博士は、ホルモンの影響だと言います。「多くの女性が生理中は便がゆるくなると言います」と彼女は話します。
科学的には、生理周期中はプロスタグランジンと呼ばれるホルモンが分泌され、子宮が収縮すると言われています。このホルモンが、ときに腸に入って腸の収縮を促すため、それによって便通が多くなるのです。
理想的な排便の姿勢ってあるの?
image via shutterstock排便に時間がかかるという方は、座り方が間違っているかもしれません、と指摘するのは、ニューヨークプレスビテリアン病院/ワイル・コーネル医療センター、消化管疾患ジェイ・モナハン・センターの理事長を務める、フェリス・シュノール-サスマン博士。
うんちをする際は、便器に座ったときの90度の姿勢ではなく、地面でスクワットするときのような45度の姿勢が最も効果的だ、ということが科学的に証明されました。
昔トイレがなかった頃は、そのようにしゃがんで用を足していました。しゃがむことで直腸の位置が変わるため、少しの力でするっと排便できます、とシュノール-サスマン博士。
残念ながら、最近の洋式トイレではこの姿勢を取るのは難しいでしょう。そこで、おすすめなのが洋式トイレ用の足置き台(スクワティポティー)。シュノール-サスマン博士も効果的だと太鼓判を押します。
なんで旅行中は便秘になりやすいの?
image via shutterstock家族旅行中、ビーチで太陽と砂を楽しんで存分にリラックスしているのに、ひとつ問題が……。そういえば、ここ何日もうんちが出ていない、なんて経験はありませんか?
一体どうしてなのでしょうか? 「飛行機で数時間座っただけでも、結腸の水分は失われてしまいます」とシュノール-サスマン博士は言います。機内の気圧は外の気圧と異なるため、少しずつ体内や腸内の水分が奪われていきます。
ビーチや観光に時間を費やしていると、家にいるときよりも水分補給をする回数が減り、脱水症状が進みます。
また、旅行中は普段は食べない食べ物(おそらく揚げ物や脂っこいもの)をたくさん食べますよね。さらには、慣れない場所で(場合によっては時差もあるなか)なんとかトイレに行こうと思うと、なおさら腸が委縮してしまうのです。
おなかの「困った!」を解消
オナラ問題。おなかにガスがたまる驚きの原因と、それを治す方法
Kasandra Brabaw/8 Completely Normal Poop Questions You've Been Too Afraid to Ask
訳/Seina Ozawa