低脂肪のたらを冬のタンパク源に使いこなして
冬に美味しく、手に入りやすい白身魚といえば、たら。高タンパク、低脂肪で糖質もほぼなく、クセがなく身もしっかりして、寒い季節の煮込み料理にぴったり。
そこで最近、私がハマっている「ソト・アヤム」というバリのスープ料理をアレンジしてみました。ローフードの講習会でバリに滞在したときに、大好きになったのがこのスープ。
鶏肉をターメリックなどのスパイスでマリネして煮るのが本来ですが、たらを使って昆布だしでアレンジしたら、これがおいしくてすっかり定番に!
効能の高いスパイスもスーパーフードのひとつですが、なかでも私のお気に入りのターメリックを手軽にとれることも、このスープのポイントです。
風邪予防や代謝アップに役立つターメリック
和名のうこんでもおなじみのターメリックは、ショウガ科の植物の根がスパイスとして使われます。しょうがと同様に血行促進や炎症を抑える作用があり、うこんはお酒を飲む前にいいとよくいわれるように、肝臓の代謝アップやデトックス、疲労回復に役立つといわれます。
カレー粉の定番スパイスですが、ターメリックは辛みもなく、黄色の色づけにもよく使われます。私は飲みものにも入れたり、健康や美容に日常でとるようにしていますが、今回のスープは、同じく血行促進に役立つしょうがやクミンシードも使うので、しっかり体がポカポカに!風邪予防はもちろん、パーティーシーズンで疲れた肝臓を労わったり、食べすぎが続いたときも、さっぱりしておいしく食べられますよ。
ターメリックを多めに入れるのがKelly流
たらのアヤム風スープ
<材料>2人分
たらの切り身(皮を除き、ひと口大に切る)小4枚分(約160g) しいたけ 3個 パプリカ(カラーピーマン)小3~4個(約50g) ミディトマト2個 もやし(洗って水けをきる)1/2袋分(約100g) 緑豆春雨(乾燥)80g しょうがのすりおろし小さじ1 バジルの葉5~6枚 水5カップ だし用昆布5×15㎝1枚 レモングラス(乾燥)少々 塩・こしょう(あればレモンペッパー)各適量 ゆで卵(殻をむき、くし形切り)1個分 レモン(くし形切り)1/2個分●たらの漬けだれ
レモンの絞り汁1/2個分 にんにくのすりおろし小さじ1 ターメリック小さじ1~1と1/2 クミンシード小さじ1 塩小さじ1<作り方>
1.たら、漬けだれの材料をジッパーつき保存袋に入れ、全体をよくなじませる。平らにならして空気を抜きながら袋の口を閉じ、冷蔵庫に15分以上おく。
2.しいたけは石づきを落とし、かさは半分に切って中心から放射状に薄く切り、軸は縦に薄く切る。パプリカはへたと種を除き、細切りにする(大きければ長さを半分に切る)。ミディトマトは半分に切る。
3.鍋に水、昆布、レモングラスを入れ、中火にかける。煮立ったら、しいたけ、たらを漬けだれごと入れて混ぜる。再び煮立ったらやや火を弱め、パプリカ、春雨、しょうがを加えて10~15分煮る。
4.全体に火が通ったら、もやしを手で軽く握りつぶしながら入れ、トマトを加えて塩、こしょうで調味する。バジルを手でちぎりながら加え、火を止める。
5.昆布を引き上げ、器に盛る。ゆで卵をのせ、レモンを添えて食べるときに絞る。
もやしやトマト、バジルは火を通しすぎないよう最後に入れて、食感や香りを残します。ターメリックは多めに入れてもOK。たらや春雨、スープがターメリックで黄色になり、白の器に盛ると鮮やかな彩りを楽しめますよ。
Kelly's ワンポイント
しいたけを放射状に切り、軸も加えるのは、食材全体をバランスよく食べるマクロビの調理法から。
Kelly(ケリー)
ブラジル・サンパウロ出身。健康的な美しさを魅力に、モデルとして数々のファッション誌、ファッションショー、広告などで幅広く活躍中。ワークアウト、ヨガ、キックボクシング、ブラジリアン柔術などに造詣が深く、料理好きからローフードマイスター、スーパーフード & スーパーフードスポーツマイスターの資格を取得。ヘルシーなライフスタイルが女性から支持されている。[公式ブログ/インスタグラム]
次回もターメリック×冬のさばで風邪予防に役立つワンプレートを。野菜や豆、キヌアを使った副菜も栄養バランスアップに必見です!
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撮影 /島村緑 ヘアメイク /野口由佳 取材・文 /山崎さちこ(シェルト*ゴ)