2月の新月:幸せを刷り込む「開運の月」
【新月の瞬間】
2月5日(火)6時4分
新暦(西暦)では年が明けてひと月が経ちますが、旧暦ではこれから新しい年を迎えるところ。月の満ち欠けを基準とする旧暦は、毎月ついたち(第一日目)は必ず新月です。旧暦新年は、2月5日の新月からスタートします。
新月は「始まり」の象徴で、物事をリセットするのに最適といわれていますが、旧暦1月1日は一年のうちでもっとも重要なリセット日です。というのも、昔から新しい年の始まりは、旧年中の運勢がリセットされ、新年(一年分)の運が決まると考えられていたから。
さらに、幸運や祝福は清らかなところにたくさんやってくるといわれていました。だから、旧年中に大掃除をして、大晦日には除夜の鐘をきいて煩悩を祓い、空間も精神もきれいにしてから新年を迎え、お正月には縁起のいいお節料理を食べるわけです。
新年の始まりをもう一度やり直したい人や、今後の運気を上げたい人にとって、旧暦1月1日は大チャンス! 運勢をリセットするのは最初が肝心で、良い運も悪い運も、(旧暦)1月1日に刷り込まれるといわれていますから、この日はハッピーな気分で過ごすことが大切です。友人とおしゃべりを楽しんだり、おいしいものを食べたり、スポーツや趣味など好きなことに熱中したり……数時間でも数十分でも、しみじみと「幸せだな」と感じる時間を過ごし、幸せモードを自分に刷り込みましょう。
もし、仕事やプライベートで嫌なことがあったときは、気持ちを前向きに切りかえることがポイントです。激しく怒ったり、落ち込んだりすると、そのモードが刷り込まれてしまうので注意して。「はじめよければ、すべてよし」と思って、この日だけはココロを広く、ご機嫌に過ごすことを心がけてみてください。
あらゆるものをリセットし、幸運体質へと導いてくれるお月さま。それが2月の新月です。
愛をかきたてる香り豊かなスパイスを味方に
image via shutterstock【シナモン】
・別名:セイロンニッケイ、セイロンケイヒ
・学名:Cinnamomum zeylanicum、Cinnamomum verum
・ティーに使う部位:樹皮
カプチーノをはじめ、シナモンロールやニッキ飴など、私たちにとって身近なハーブ(スパイス)のシナモン。カラダ全体を活性化する作用があるといわれ、数千年前から東西の伝統医療に用いられてきました。
熱湯で淹れたティーは、ウッディでスパイシーな香りの中に、甘味も感じられ、ほっこりと気持ちを落ち着かせてくれる味わいです。
ティー以外でも、使い勝手のいいパウダータイプをコーヒーや紅茶、トーストなどにふりかけるのもオススメ。シナモンには血行を促し、カラダの冷えをやわらげる働きがあるため、日常的に用いることで厳冬期を乗り切るためのサポート役になってくれるでしょう。
ところで一説によると、古代ギリシアでは深い愛情を示す贈り物としてシナモンが重宝されていたのだとか。あの独特の香りが、愛をかきたてると考えられていたようです。そこで、2月の新月の日にはシナモンティーを飲んで、ココロの中にある愛の気持ちをわきたたせてはどうでしょう。そうすれば、恋愛運や結婚運が上昇し、愛情いっぱいの1年になるかもしれません。
2月5日(火)の夜:幸せを運んでくるユニコーンを探して
image via shutterstock21時頃、南の空を見上げると、明るい3つの星(おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、オリオン座のベテルギウス)による大きな三角形を見つけることができます。それは「冬の大三角」と呼ばれる星の並びです。
冬の大三角の中に位置する星座は「一角獣座」。幻獣として知られるユニコーンの星座です。言い伝えでは、ユニコーンの姿を夢に見ると、幸せが訪れるといわれています。
しかし、意図的に夢を見ることはできませんよね。でも、星座なら探すことができます。一角獣座は暗い星ばかりで構成されているので、星と星をつないで全体像をとらえるのは難しいですが、冬の大三角の中にいることを知っていれば、おおまかな位置を把握することができます。
新月の夜、幸せをはこんでくるユニコーンの姿を想像しながら、空を眺めてみましょう。旧暦新年の始まりが、幸せに満ちたものになりますように!
次回は、2月の満月。2月20日(水)です。
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イラスト/カイフチエリ