女性がセックスをしない場合に膣がどうなるのか、そこには数え切れないほどの迷信があふれています。「新しい処女膜ができて、また処女になる」とか「掃除機が要るくらいクモの巣が張る」とか、まったく混乱しています。
ぎょっとするような話ばかりですよね。
本当のところ、いくらセックスに積極的な人でも、ときどきはどうしてもご無沙汰になることもあります。パートナーと別れたばかりであれ、性欲が急に減退したのであれ、セックスの頻度には人生を通して変動はあるものです。
ですから、頻度が減ったときにどうなるのかわかっていれば、気が楽になります。そこで2人の産婦人科医に事実を聞いてみました。
膣の変化（前編）は、こちらの記事で。
1. 性欲は変わりません
ニューヨークにある女性専門の医療機関Walk In GYN Careの創設者で産婦人科医のアディーティ・グプタさんによると、性的に活発だった時期を経験してからセックスレスになったなら、性欲に影響はないそう。
パートナーがいたときと同じように性的な欲望を覚えますし、気持ちの高揚感はあります。
しかし、再び性的に活発になったときは、セックスがもっと楽しめるようになるか、あまり楽しめなくなるかという点で、少し変化があるかもしれません、とグプタさんは指摘。
「長い間していなかった後のセックスは、とっても興奮するか、あるいはちょっと心地よくないかというところが、少し違って感じるかもしれません」
2. 経口避妊薬をやめると、膣のうるおいや性欲が変化するかもしれません
性欲が減退するからとホルモン避妊薬をやめると、身体に少し変化が現れる可能性があります。
「まだ生殖可能年齢の人が、何であれホルモン剤をやめると、卵巣に影響が出ます」と話すのは、オハイオ州の医療機関で産婦人科医として働くサリナ・ザノッティさん。
生理に変化がある上に、膣の自然なうるおいが増えたり、性欲が強くなったりします。
3. またセックスをし始めた当初は、少し不快に感じることも
不快という点では、長い間セックスをしていないと、ほとんどの女性で膣が少し硬くなりますから、「セックスレスの後で性交すると、最初の数回は……少し不快かもしれません」（ザノッティさん）
でも、閉経前の女性なら、それは一時的な感覚のはず。「また弾力性が戻ってきます」と、ザノッティさん。一方、閉経後の女性の場合は、快適なセックスを手に入れるにはもう少し努力が要るかもしれません（潤滑剤や刺激という形で）。
4. 新たなセックスパートナーができたら、性欲が高まるかもしれません
セックスレスの間は性欲が高まることなどなさそうに思えても、また性的に活発になると、そんな気分になる感じがするかもしれません。
「新しいパートナーができると、十分に性欲が刺激されます。長い間一緒にいるカップルは、決まり切った型にはまってしまいがちに……。しばらくセックスレスだった人が、新しくパートナーを得るという刺激があれば、（また性欲が高まる）可能性があります」（ザノッティさん）
5. 興奮させるもの（それに、興奮するまでにかかる時間）は人によって違います
新たな性的関係が始まると、性欲が高まる可能性があるのと同じく、もっと興奮するかもしれませんし、もっと官能的になるかもしれません、とグプタさん。
ザノッティさんによると、活発なセックスライフを送っている人でも、セックスレスの人でも、性的な興奮はとても変化しやすいもの。「人それぞれ、クライマックスに達するまでは、かかる時間が違います。自分だけでなく相手にとっても、とても個人差があるものです」
そのため性行為中は、どんな形であれ、興奮していることを表すようにするのが大切、とザノッティさん。「（女性は）そのことを心地よいと感じるべきで、罪悪感を覚えてはいけません」
オーガズムに役立つ体位の紹介や、マスターベーションがセックスライフにどれほど役立つかを調べた記事などを読んでみてもよいかもしれません。
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訳/STELLA MEDIX Ltd.
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