3月の満月は、二十四節気の「春分」と重なり、大きな節目感を漂わせています。さあ、時は満ちました。新しいステージに向かって、漕ぎ出すタイミングです。

3月の満月:前を向いて未来へ旅立つ「門出の月」

【満月の瞬間】
3月21日(木)10時43分

3月21日は、満月であり、二十四節気の「春分」です。二十四節気とは、地球が太陽のまわりを回る軌道上の位置を15度ずつ24等分したもの。その起点(0度)が春分です。つまり、地球は太陽のまわりをぐるりと一周してスタート地点(春分)にもどり、また新しい一年をスタートさせるのです。

そういう意味で、春分の日は地球レベルの元日といえます。「一年の計は元旦にあり」といいますが、自然(地球)のリズムで考えるならば「一年の計は春分にあり」といえるかもしれませんね。

そんな重要な節目と満月が重なる3月21日は、過去の自分に区切りをつけて、新しい流れに乗るタイミングです。こだわりや執着心を捨て、人生の新しい章をスタートさせましょう。

また、物事のはじまりや成り立ちの源となる「タネ」を心にまくのも◎。喜びのタネ、幸せのタネ……将来の自分を幸せで満たすためのタネをまいておくと、満月の光のサポートにより、芽が早く出る予感。成長には少し時間がかかるかもしれませんが、やがて大きな実を結ぶことでしょう。

行き先をやさしい光で照らし、未来に向かう門出をお祝いしてくれるお月さま。それが3月の満月です。

体も心もデトックスしてくれるハーブティー

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【ダンディライオン】
・別名:ダンデリオン、セイヨウタンポポ
・学名:Taraxacum officinale
・ティーに使う部位:根、葉

ダンディライオンとは、日本語で西洋たんぽぽのことで、私たちにとって身近なハーブです。

ティーにはダンディライオンリーフ(葉)やダンディライオンルート(根)を使います。ローストした根を熱湯で淹れたティーは「タンポポコーヒー」と呼ばれ、コーヒーのような色合いと風味が楽しめるのでコーヒーの代用品として人気を集めています。

自然のリズムに合わせた養生法において、春は冬の間にためこんだ老廃物を排出すべきとき。ダンディライオンは利尿作用が高く、老廃物の排出を促す働きがあるため、この時季のデトックスティーとしてぴったりです。

また、一説によると、体内だけでなく感情面での滞りも解消してくれるといわれているので、自分に自信を持ちたい人にもおすすめ。

満月と春分が重なる日に飲めば、過去に区切りをつけるサポート役になってくれるはず。これからはじまる地球レベルの一年を、軽やかな体と心でスタートできそうです。

3月21日(木)の夕方:夕陽に願いをかけ、同時に満月も楽しんで

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春分の日は、太陽が真東から昇って真西へ沈み、昼と夜の長さがほぼ同じになります。この日を境に、だんだんと昼の時間が長くなり、ようやく寒さから解放されて、ぽかぽかとした春らしい気候が続くようになります。

ですから毎年この時季になると、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉を耳や目にしますよね。

「彼岸(ひがん)」とは、春分の日を中日(ちゅうにち)にして、前後3日間を合わせた7日間のこと。仏教では、生死の海を渡って到達する悟りの世界、つまり亡くなった先祖がいるあの世のことを意味します。

太陽が真東から昇って真西へ沈む春分の日は、あの世とこの世がもっとも近づく日です。そのため春分の夕陽を拝むことは、西にある彼岸(極楽浄土)に向かって拝むことになります。夕陽を眺めながら願いをかければ、ご先祖様がその思いを聞き届けてくれるかもしれませんよ

また、満月は日没の頃に東の空に昇ってきます。3月21日、東京の日没は17時53分、月の出は18時6分です。太陽を西に送った後は、東から昇る満月もぜひ眺めて、地球レベルの元日をお祝いしましょう!

次回は、4月の新月。4月5日(金)です。

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イラスト/カイフチエリ

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